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ダニーデン4日目

さて、今日はニュージーランドに来て初めての週末。

週末ファーマーズマーケットをやっていると家のオーナーから聞いていたので、朝ごはんかねて出かける。

ダニーンデンの一軒家のオーナーは50代くらいの元気な女性で、とてもフレンドリー。私たちが入居した当日?翌日?には挨拶を兼ね家に来てくれて、欲しいものはないか?ダニーデンの美味しいレストランや行くべき観光スポットなどを教えてくれた。

彼女のおススメのファーマーズマーケットは街の中心部、ダニーデン駅に隣接した広場で行われていた。

近隣の農家が持ち込んだ新鮮野菜や果物、お花に蜂蜜やチーズやハムなどの加工品も。小さな場所に所狭しとお店を並べとても賑わっていた。

空いているスペースでは子供がエレクトーンの演奏をしていたりとても自由な雰囲気。もちろん、皆、ニュージーランド名物の麻バッグを持ち、購入したものを次々にバッグに放り込んでいる。

ピザ屋さんやサンドイッチ屋さんパイ屋さん、コーヒー屋さんなどもあり、好きなものを片手にお店を巡るのも楽しい。

我が家の子どもたちはアジア系の方が売っていた水餃子を美味しい美味しいと喜んで食べていた。珍しく大好きなもやしも売っていたので、大量に購入。

どこの店もビニール袋は徹底して使用していなく、紙袋に食材を入れて渡してくれる。チーズなども量り売りで、紙にくるんで渡してくれる。

ゴミの分別もリサイクル、可燃物、カン、瓶など細かいごみ箱が設置されており、その付近にボランテイアのビブスを着用した学生たちもいた。

アジア系の学生を見つけ話かけると日本からオタゴ大学に留学に来ている日本人だった。

ダニーデンに来て初めて会う日本人。なんだか嬉しくなった。

その後、歩いて街の中心部を散策。駅舎もクラシカルな建築であったが、中心部の建物もとても歴史を感じるエドワード調建築が並び、街中にはデザイン性の高い休憩スペースも。

歩行者天国となっている八角形の広場には芝生が広がり、ビーズクッションや子供たちが自由に遊べる簡単な遊具などが無造作に置いてあり、のんびり滞在することができる。音楽イベントがあるのかステージを設置していた。

八角形の広場から直線に伸びる商店街が町一番の目抜き通り。

ニュージーランドと言えば、世界一のラグビーチーム、オールブラックス!直営店があったので、記念にポロシャツを購入した。

その後、ダニーデン駅の隣にある歴史博物館”Otago  Settlers Museum"へ。昔の駅舎だったところを活用して作られているのか横に細長い博物館。

スコットランドから移住してきた初期の人々の街づくりの歴史、当時の生活を学ぶことができる。

ちょうど旧正月の時期に重なり、キッズ向けワークショップをおこなっており、中国の切り絵体験も無料で参加できた。

ニュージーランドに来て数日しかたっていないが、この国のデザイン力、空間の活用術、子供に優しい国だと実感することが多い。

帰り道、家の近くに芝生が広がる丘の公園をみつけ、ひとしきり遊び帰宅。たくさんはないけれど、エリアごとに広い遊具付きの公園があり、子供たちと公園巡りも楽しい。

夕ご飯は、ファーマーズマーケットの中華食材屋さんで購入した珍しいもやしを使用して辛ラーメンを。

この日も曇りだったからか、とても寒くて半袖で過ごすことはできず。持ってきた唯一の長袖、トレーナーやユニクロのウルトラライトダウンを着こんで街を歩いた。

太陽さえ出ていれば日差しが強く、暑いのだが、なにより曇り空の毎日。

この日は、珍しく夜の外出。といってもまだ明るい19時くらいに家を出発し、オタゴ半島の先端を目指し車に乗り込む。

穏やかな入り江をぐるりと囲む緩やかな丘陵の斜面に家が並んでいる。

1時間ほど走り、到着したのはオタゴ半島の岬”ブルーペンギンズ・プケクア

その名の通り、ペンギンを見に来たのだ。

到着時は20時に近かったと思うが、もちろん外は明るい。というか曇り空。風の強さにも驚いたが、それよりも、海鳥の多さに驚く。駐車場は海鳥の糞で真っ白だ。

まずは、寒い寒いと皆で言いながら岬を見渡す海沿いまで散歩。岬の先端には小さな灯台が見えるが、野生保護区のため、この先は人間は入れず。

いまにも雨が降りそうなほど雲があつく、あまり良い景色とは言えなかった・・・

その上、どこもかしこも海鳥の糞に臭いも。。。

21時集合のツアーでペンギンを見るため、ロイヤルアロバトロスセンターというアホウドリの研究所に隣接する自然センターでしばし休憩。

このあたりに消息する自然動物の紹介やデザイン性にあふれるオリジナル土産などとともに、ガラスの半天井のカフェでしばしお茶。

こんな田舎のカフェでも、オシャレなデコレーション、美味しいアップルパイに鉄板のフラットホワイト。若い店員は感じも良い。

一言でいうとどこもかしこもセンスが良いのだ。

ようやく暗くなりかけた21時。集合してから注意事項を聞き、皆で歩いて海岸付近まで。22時くらいだっただろうか、あたりがようやく暗闇に包まれたとき、

波と共に、本当に小さな小さなブルーペンギンの群れが岸に上がってきた。

なんでもブルーペンギンとは世界最小のペンギンで、身長は25~40センチほど、体重も1キロ程度という赤ちゃんのようなペンギンなのだ。

この可愛らしい小さなペンギンが一列になって岸にあがり、自分たちの巣に戻っていく。

我々は崖の近くに作られた展望台から静かにその様子を暗闇の中、目をこらして眺めるのだ。

ところどころライトが当たっていて、そこを通るペンギンの可愛いこと。

キッズは初めて見るブルーペンギンに大騒ぎ。とても寒かったけど、とても良いダニーデンの思い出となった。

余談だが、日本帰国後、近所の人と立ち話をしているときにニュージーランドのダニーデンに行っていたことを伝えると、彼女からペンギンの町でしょ。と言われた。

彼女がその昔、ニュージーランドのツアーに参加した時、ペンギンを見に寄った町がダニーデンだったと教えてくれた。

それくらいダニーデンはペンギンが有名らしい。

ここで購入したペンギンマークとダニーデンのロゴ入りエコカップはお土産として持ち帰り、今現在も私のお気に入りカップとして使用している。

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