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ワシントン3日目(29日目)

アメリカ横断旅行29日目。

さて、今日はワシントンを離れる日。

2泊した宿はThe Virginian Suites。というホテル。ポトマック川を渡ってすぐ、アーリントン墓地の隣、ナショナルモールまでは車で15分ほど。

とても便利な場所だ。モーテルというよりキッチンがついていることから中長期滞在者用のサービスホテルという感じ。

もちろん、コインランドリーなどもあるし、スーパーまで車で10分ほどだったので、便利だった。残念ながら室外プールのみで室内プールはなし。

部屋も80ドル/1泊と格安だったのだが、なんと駐車料金が14ドル/1泊かかった。これはなかなかびっくりした。さすが首都ワシントン。

季節が良ければ、朝や夕暮れ時にポトマック川の川辺やアーリントン墓地を散歩したら気持ちよさそうだと思ったが、この時期、一旦部屋に入ると出るのが辛かった。。。

さて、そんな寒い寒い朝、目覚めると夫がいない。携帯にワシントン記念塔の展望台チケットをゲットするために並びに来ているとメッセージが。

なんでも、チケットセンターは8時半にオープンするので、7時過ぎに宿を出て7時半から1時間、極寒のあの北風を遮るものがなにもない場所で1時間並んで耐えていたようだ。

さらに驚いたことに、夫が到着した時にはすでに、数名の方が並んでいたらしい・・・チケット代行購入。そんなビジネスがあるのかも。

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夫から送られてくる寒そうな写真を見ながらご苦労様と心の中で感謝しつつ、起きてきた子供たちと朝食を食べていた。

10時のチケットを無事ゲットした夫が戻り、宿をチェックアウトして3日連続ナショナル・モールへ。

3日目となると慣れたもので、いつものように路肩に駐車し、ワシントン記念塔へ。

塔の中が狭いようで、少しずつ中に入れる。チケットをもっていてもすぐには入れない。夫が言っていたように風がもろに体にあたり痛いくらい。。。耐え切れず、少しでも風をよける場所へ子供たちと移動し、夫の呼び出しで列へ並び中へ。

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記念塔の中は、外の強風が嘘のように暖房が聞いて暖かい。手荷物検査を終えて、エレベーターで一気に上空へ。

そういえば、ワシントンの博物館、美術館は基本的にどこも手荷物検査がある。これは今までのアメリカ旅行ではなかった。

ワシントン、NYでの観光施設でのみあったイメージなので、911の影響なのか。

展望台に上がると正方形の小さな空間の真ん中にエレベーターがあり四方にある小さな窓からワシントンの景色を一望できる。

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上から見るとワシントンが水と緑に囲まれ、この広場から放射線状に街が展開していることがわかる。フランス人によってデザインされた街だと知り納得。高さ制限もあり、都市でありながら青い空が広々と広がる。美しい街だ。

ぐるりと一周見て回り、下の階に降りる階段を下りて、一つ下の階から下りエレベーターに乗る。

エレベーターはあえてゆっくり、時には止まる。

それは、レベーターの中が一部ガラス張りになっており、そこからワシントン記念塔を建てる際に全米から集まった大理石や花崗岩を献上した土地の名前が入ったプレートがずらりと積み重なっているからだ。

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ここでこの建物が石で作られていることを改めて実感。この建物は地上169メートルで石の建造物としては世界一の高さを誇るらしい。

もちろん、この展望台の入場料も無料。

この狭さなので、通常、展望台に上がるにはオンラインで事前予約制をとっているようだが、相変わらず到着してからいろいろ予定が決まる我々家族が知った時にはすでに、滞在中の事前予約チケットはソールドアウト。

しょうがなく、夫が少ない配布数の当日券を狙ったというわけだ。

また、ワシントン記念塔は2016年から内装工事のため閉鎖されていて、2019年の9月にようやく再オープンしたとのこと。

通常、冬は観光客が少なく、当日券は簡単に取得できると案内には書いてあったのだが、そんな理由もあったのかもしれない。

その後、スミソニアン系列の国立自然史博物館へ。

こちらの建物も昨日の美術館に似たギリシャ風の重厚な建築物。

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しかし、中に一歩入るとアフリカゾウがお出迎え。美術館の優雅な展示と異なり、賑やかな子供たちが楽しめる展示スタイル。

昨日見た映画ナイトミュージアムの舞台となっただけあり、数々の恐竜展示もあり、さながら室内公園のよう。

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地球と人類がたどってきた歴史が年代ごとにわかりやすく、映像や時には触れたりもぐったり登ったりと参加型展示で紹介されているので、子連れ家族も多く、我が家の子供たちも楽しんでいた。

中でも興味深かったのが、この博物館で働く研究員が実際に顕微鏡を使いながら働いている様子をガラス越しに見学するエリアがあり、こうした場所は子供たちに将来の夢を抱かせるのにとても良い取り組みだと思った

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また、世界一大きなブルーダイヤモンドを代表に鉱物の展示や採掘方法、地球や人間社会への影響。

ミイラの展示では、ミイラがどのように作られるのか?などクイズ形式で学んだり、モアイ像もあり、さながら世界旅行をしている気分を味わえた。

これでこのナショナルモールでの連日の博物館めぐりは終了。できれば夫おススメの”国立航空宇宙博物館”や報道の自由で世界のメディアをリードするアメリカならではの報道ミュージアム”Newseum”などにも行ってみたかった。

最後にアメリカ合衆国議会議事堂の前を歩きながら車に戻る。こちらも歴代大統領が就任演説を行うテレビでおなじみの場所だ。

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間近で見るととても大きく、白く美しい建物は国会議事堂の比ではない。こちらもビジターセンターや無料見学コースがあるようで、今回時間の関係で訪問の機会がなかったのは残念であった。

車を停めた場所ははからずもスミソニアン協会事務局が入る建物。歴史と威厳を感じるレンガ造りの建物はまるでハリーポッターの世界だ。

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正直、ワシントンには見るべきところはあまりないと思っていた。しかし、さすがアメリカの首都。単なる観光ではなく、世界中の知の結晶やアメリカのひいては世界の歴史を学ぶことができる素晴らしい街であった。

観光ではなく、いつかここに必ず再訪したい。観光ではなくできれば住みたい。そんな風にまたまた思った。

その後、車で移動しキャピタル・ワン・アリーナへ。NBAチームワシントンウィザーズの本拠地である。

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子供たちと約束していた生NBA観戦!

NBAの試合は全米各所でかなりの試合が行われているので、見ようと思えばLAなどでも見る機会はあった。

しかし、ちょうど八村塁選手がワシントンにいて、ちょうど滞在中に試合があったので、この試合のチケットを早々に予約し、この日程に合わせてワシントン入りしたのだった。

到着後はこちらもお約束のNBAグッズ。ちょうど八村選手関連のグッズも多く、Tシャツやキーホルダーなど子供たちが選んだものを一つずつ記念に購入した。

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初めて入ったアリーナは日本では考えられないほど広く巨大スクリーンがコートの上にぶら下がっていて、会場全体が熱気にあふれている。

チケットはコートに近いものから高く、我々は最安値に近い20ドル/1シート。すり鉢状のアリーナ席最後尾、かなり天井に近い席だったが、会場の雰囲気を味わっているだけでも楽しい。

ゲームスタート前から会場はまるでコンサートホールのように暗くなったり、火が噴き出したり、音楽や巨大スクリーンに映し出される広告や選手紹介などで楽しませてくれる。

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我々も購入したばかりの8番(八村塁)Tシャツを着て応援。

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残念ながら八村選手は故障のためベンチ入りのみ。それでも遠目からその姿を見るだけでも嬉しい。

また、この日はたまたまマーテイン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の誕生日。黒人解放運動、ワシントン大行進後のリンカーン記念館での”I have a dream"の演説が有名だ。

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彼の誕生日を記念した特別映像が流れ、ラッキーであった。

試合は接戦の末、ワシントンウィザーズの勝利。やたらNECの液晶広告が目立っていたが、これも八村効果か。

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いや、すでにルーキーにしてレギュラーなので、今後の活躍も楽しみ。

人生初NBAであったが、いやはや流石バスケットボールの本場アメリカ。すべてのチームがホームとしてこれだけ大きなアリーナをもち、平日の昼間からこれだけ大きなアリーナ席を埋めることにまず驚いた。

日本でいうと野球?といったところか?日本でしばらくプロ野球を見ていないが。

日本で渋谷サンロッカーズのゲームを見たことがあるが、青山学院の体育館で、本場NBAの影響を受けていたんだと、今こうしてNBAを見ると感じる。その時も、演出などで最近の日本のバスケっておもしろいな。と思ったものだが、体育館とこのアリーナでは規模が違いすぎる。。。

インバウンドにおいて日本のエンタメは少し弱いと言われているので、日本のスポーツがこうしたアメリカの事例なども参考にしながら、今後盛り上がっていくことを期待する。

2時間半ほどでゲームは終わり、そのまま車でワシントンをあとにし、ハイウェイを北上。1時間ほど走る。

今夜はボルチモア近くのSleep&Innというモーテルに宿泊。

部屋でカップヌードルを食べて映画星の王子ニューヨークへ行くを見る。

そう、明日はこの旅の終着点NYだ。

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