ポケカ公認自主「大会」 はじめて運営してみた 〜後編〜
こんにちは、じーぴーです。福島県会津若松で ポケモンカード イベントオーガナイザー として活動しています。今回、ポケカ公認自主「大会」を初めて運営しました。前編に引き続き、運営の視点で振り返りを書いてみたいと思います。
前編では企画立案と広報戦略を書きました。
後編では当日段取り、当日の様子、次への課題を書いていきます。
当日段取り 〜段取りが8割〜
昔から「段取りが8割」と言われるように、段取りをキッチリしてしまえば当日は流れに身を任せつつ、トラブルシューティングに専念できる。
1.時間(タイムスケジュール)
今回は 9時開場〜17時退出 の中でどのように予選スイスドロー4回、決勝トナメ3回を入れるか。
ポケカは1試合の制限時間が25分。ジャッジ案件で時間がかかった場合に3分延長のシステムを採用することにしたので、1試合を30分と見込み、次の試合までのインターバル(休憩、マッチング作成・表示、対戦準備まで)を15分と見積もり。昼食休憩も必要なので、予選午前2試合、午後2試合、決勝3試合 で16時30分には終わるように。
当日のタイムテーブルシート フリーでダウンロードOK
スイスドローは1回戦うごとに全勝者が半減するので、例えば48人で予選4回にすると、全勝が3人、1杯が12人となり、3−1の半分以上は決勝トナメ8人に上がれません。予選5回にすると全勝者は1〜2人、1敗は7〜8人となり、4−1はほぼ決勝トナメ8人の有力ラインになります。選手の納得感からは5回戦がいいとは思うのですが・・・
今回開催するのは12月。会津地方は雪も降る地域。遠征勢も来てくれる。そうなると安全も考えて開始時間はゆっくり、終了時間は早めが理想。運営もまだなれているとは言えない。そんな状況から今回は予選4,決勝3に。
2.ヒト(役割分担)
タイムスケジュールを見ていくと、どこでどんな役割が必要なのかが見えてくる。ポイントは受付、開会式、試合運営。今回事前に確保できている運営は2人、ジャッジが1人、パソコン担当が1人。これをどう配分するか。
受付は出欠確認、お金のやり取り、名札の配布、プロモの配布とやることが多く、ミスすると厄介です。人手をかけるか、かけられないならどう効率よくやるか。
開会式では誰が何を話さなければならないかを確認。開会挨拶、スタッフ紹介、会場使用上の注意、競技上の注意などが必要。挨拶やスタッフ紹介は私、会場使用上の注意は会場借用してくれたじゃがりこさん、競技上の注意はジャッジ経験豊富なやまめさんで計画。
試合運営ではジャッジ(マスタージャッジ・フロアジャッジの役割分担)、勝敗入力・マッチング処理の担当が必要。ジャッジは25分の制限時間時点で残っている卓を見なければならず、勝敗入力担当も制限時間近くで忙しくなるため、兼ねるのは難しい。
3.モノ(物品)
スケジュールを見ながら、必要な物品をリストアップ。会場準備では机の数、椅子の数、マイク、プロジェクタ、電源を使う予定ならどこにあるか。受付では参加費の入れ物、名札、プロモカード、名簿、ペン。開会式では話すべきことの原稿(特に競技上の注意のルール説明)。試合運営では時計、卓番号札兼後攻マーカー、スイスドローマッチングアプリ、勝敗報告用紙。そしてスタッフ用のお茶とのど飴。
自作ラミネートの卓番号札 兼 後攻マーカー
名札にも機能を。マッチングアプリがオンライン表示に対応していたので、QRコードを読めばマッチングが見れるように名札に印字。裏面にはその日の出場者一覧を印刷。ちょっとでも知り合いを増やしてもらうためのきっかけになればと。職場から借りれた名札ケースはハガキサイズが入る大きいものだったので、100円ショップではがきサイズの紙を買ってきて自宅で印刷。
試合運営でよく問題になるのは、時計。公式大会のルールでは、投了は制限時間内でなければならず、両者負けは成績上ふたりとも得にならないため、時間は重要。すべての対戦卓から見えやすいように制限時間を示すことは重要、だけどかなり難しい。今回は福ちゃん運営チームから、キングジムのタイマークロックを2個お借りすることに。横幅40cmのデジタルタイマーはでかくていい。
時間、ヒト、モノの段取りを前日までに段取り整えました。
いよいよ当日
1.開始前〜受付
9時に運営集合、準備開始。外から部屋までの順路にはポスターに矢印を書き込んで掲示。早々に来てくれた参加者にも手伝ってもらい、机の配置換え。自主大会だとわかっているので、皆さんお願いすると協力してくれるのは嬉しい。
今回多大なるサポートを頂いたうんざり会・福ちゃんから、やまめさん、H2さん、Acuteさんが到着。H2さんとAcuteさんは運営サポートをしていただけることになり大感謝。
受付には名札をあかさたな順にまとめておき、名前を聞いて名札を渡す。名簿をチェックして参加費を徴収、プロモカードを1枚。名札には受付順の番号とプレイヤーネームを書いたので、名簿を探すときには名札の番号を見ればOK。
受付はトラブルなく終了。48人中45人参加で、1人は当日朝にキャンセル連絡いただきました。予約者全員出席は理想的ですがそううまくは行かないですねぇ。
そんな受付中、マッチングシステムのトラブルが発覚。事前に準備しておいたイベントにログインできず、急遽新たなイベントを登録し全員の名前を入力し直すことに。他の段取りが問題なく進んでたので、じゃがりこさんとぶっちーさんはトラブルシューティングに専念。名札のQRコードが機能しなくなったけど、スクリーンにQRコードを投影してマッチングはできたのでOK!
最終参加者は地元が約半数。思った以上に集まってくれた。遠征勢のおかげで規模が倍になっている。大感謝!
会津 20 小学生 1 高校生 3 大学生 14 社会人 2
県中 13 小学生 2 社会人 11
県北 9 高校生 1 大学生 2 社会人 6
いわき 1 社会人 1
県外 1 社会人 1
2.開会式〜競技上の注意〜会場使用の注意
ほぼ時間通りに開会式をスタート。スタッフ紹介で私たち、ぶっちーさん、やまめさん、H2さん、Acuteさんをご紹介。
今回ヘッドジャッジを(当日に)お願いしたやまめさんから競技上の注意。やまめさんはジャッジの経験が豊富なので当日にお願いしても対応していただけましたが、本来なら事前にお願いしておくべきでした・・・反省。ルール変更での先攻サポート禁止、マリィでの手札シャッフルを今日はどのように推奨するかなど、最初に参加者とルールの確認をするのはとても大事。
じゃがりこさんから会場使用上の注意。次回以降も使わせていただくためには、1回1回の借用をきれいにルール通り使っていく必要あり。敷地内禁煙の会場だったため、喫煙者には負担をかけるけど敷地外まで出ていただくことをお願い。
と、順序よく進んでいたつもりが、勝敗記録用紙の説明が抜けていたりなど、細かい事の説明が抜けて指摘をもらう。説明内容は文字に起こしておいて準備するとスムーズになりそう。
ジュニア世代プレイヤーへのご理解のお願いも。小学生が3人参加しており、保護者の方も来られているので、プレイへのコーチングは控えるよう伝えてあること、保護者が必要に応じて卓のそばに行く可能性があることについて、他の参加者の皆さんにご理解をお願い。ジュニアプレイヤーと対戦した皆さん、真剣かつ配慮したプレイイングをしてくださっていて、大変ありがたや。
3.予選開始
QRコードでのマッチング発表は問題なし。ジュニア世代が3人参加していたので彼らには運営が卓番号を伝えましたが、それ以外の参加者はみな自分のスマホでアクセス。スムーズなマッチングはお褒めの言葉も。試合間インターバルを15分で見積もったけど、あまりにスムーズでもっと短くても行けそう。
予選4回戦(間に昼食を挟む)は大きなトラブルなく終了。対戦結果用紙を当初はプレイヤーが提出する計画でしたが、卓間が狭くて歩くのが大変なので運営が回収することに。昼休みも特にトラブルシューティングする必要もなく、運営はゆったり。
決勝トーナメント8人は、4戦全勝が3人、3勝1敗が10人でオポネントで5人進出。かなりの実力者たちが3勝1敗のオポネント脱落だったので、やはり1敗までは抜けれるシステムのほうがいいか・・・
決勝トーナメント表はホワイトボードに書こうかと思ったら、ぶっちーさんがブラウザで動くアプリを見つけてくれて、ちゃっちゃと作成、スクリーンへ投影! これ雰囲気出ますねぇ!
決勝トーナメントは卓が少ないので、タイムスケジュールよりもかなり前倒しで進行。これは予測どおりで、予選で多少時間がおしても決勝トーナメントの前倒し進行で吸収できると見込んでて。実際、20分程度まきで決勝終了していたので時間の余裕はたっぷり。
決勝トーナメント中、勝ち抜けなかった方は観戦するもよし、対戦するもよし、ということに。ただ、いろんなところからの参加者に接点を持ってほしいので、運営がマッチングする ”うんざり式ガンスリンガー” でサイドイベント。
対戦したい参加者は運営卓に自分の名札を置く。その中から運営が
「○○さーん、△△さんと対戦した?」と声掛け。
対戦済なら別の方と、未対戦で両者の同意が得られればマッチング、というシステム。運営にと参加者さんとのコミュニケーションにもなり、参加者同士の接点のきっかけにも。ただやってみてわかったのは、参加者の強さや地区、普段のグループなどの把握が求められるシステムなのでなかなか大変(Acuteさん尊敬)。
ということで決勝まで終了し、閉会式も無事終わり、白虎杯閉幕!
その後、参加者の皆さんから持ち寄り提供を頂いたサプライ・構築デッキなど使ってのじゃんけん大会。うんざり会・福ちゃんの皆さん、326さん、キムラさん、提供ありがとうございました!
その後、参加者みんなで記念写真をとって終了。片付けも参加者の皆さん手伝ってくれて、本当に参加者に恵まれました。
次への課題
今回の運営、自分たちなりに最善を尽くしました。割と満足してます。次に生かせる細かいポイントはありつつも、これを継続すること自体が最も大きい次への課題のように思います。
継続へのポイントは運営の確保。今回は2人の企画に4人のサポートで運営できましたが、もともとはH2さんとAcuteさんは想定していない計画。参加者奇数のため不戦勝になった方の相手だったり、慌ただしい時間帯の勝敗記録用紙回収だったり、きめ細かい運営ができたのはありがたかった。
今回参加してくれたオーガナイザー仲間からは「次は運営手伝ってもいいよ〜」と言ってくれてたりもするので心強く、第2回は協力を受けながらやっていきたい。
とはいえ本心は。会津にオーガナイザー仲間もっとほしいな〜
もう一つのポイントは、地元の盛り上げ。今後は地区に3つあるジムバトル開催店舗にご協力をお願いしながら、ニーズ発掘を進めていけたら。
今月は初心者・こども向け交流会と真剣勝負の大会、2つのイベントを運営した。同じポケモンカードゲームなのに、性質が全く違う。地方でポケカを盛り上げていくなら両方が必要。オーガナイザーがたくさんいる地域なら棲み分けでいいと思うけど、いまの会津は空白地帯。
さーて、やりたいこといっぱいだー
会津名物ソースカツ丼
長文、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
運営一緒にやってくれる方、連絡お待ちしてます〜
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