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チャートに他人を見る(続編)

その後のドル円のトレードも踏まえて、チャートに他人を見るというのがどういうことなのか、もう少し、踏み込んだことを書いてみます。

前回のブログで、145円を再び上抜けするだろうと書きましたが、その後どんなトレードになったのでしょう。

10/4日の夕方〜10/5未明のトレードの結果です。

1度目のトレード
2度目のトレード

ロットやポジションの数が違い少しわかりにくいという人もいると思います。平均獲得pipsで評価すると、1回目が約-25pipsで2回目が約+45pipsとなります。つまり、2回目はpips、金額ともに良いトレードだったと評価できます。

全体の相場観については、前回の記事を読んでいただくとして、今回は日銀介入後にできたレンジ相場について書いていきます。

日銀の円買いの効果も虚しく、再び145円付近まで上昇しました。ただ、その後は動かなくなり、145円の少し下で、レンジを形成しています。

高値や安値に値段が張り付いて動かない時、チャートの向こうでは何が起きているのでしょう。売り手が弱くて下げられないのか、買い手が弱くてあげられないのか、それとも参加者が少なくて動かなくなったのか、どれだと思いますか?

初心者の方には難しい質問だと思いますが、僕は「売りが弱くて下げられない。」と考えます。

ここは、日銀の円買いと今まで続いてきたドル買いがぶつかり合う戦場なので、日銀の円買いについて戦う参加者がまだいるなら、画像のように押し返す力が働いてもおかしくなさそうなのですが、そういうモメンタム(勢い)が見られません。つまり、売り手の数が買い手の数を下回っているんだろうなと解されます。

しかも、前回の記事にも書いたように、おそらく参加者の意識を最も集めるのは、日銀が円買いを実施した高値だと思われるので、144.8円付近に集まる意識では上昇を止められない可能性が程々にあります。

ただ、この話をすんなり理解できる人は少ないと思うので、少し具体的に説明します。

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