ドクター・イーブルは家事を推奨するけれど、私は執筆を優先する!
こんにちは。藍澤誠/Jの先生です。
昨日、ドクター・イーブルについて書きました。
ドクター・イーブルとは自分の中にいる人格で、主人格に対して気づかれないように目標達成を邪魔してくる悪いヤツです。
たとえば私は「毎日定期的に執筆をする」という目標を持っています。ドクター・イーブルは、「さあ文章を書こう」と思った瞬間、「あ、今日は月曜日だからゴミを捨てなくちゃ」だとか「今、食器を洗わないとお弁当を作るときに邪魔だな」とか「朝の9時からの授業だから、8時には洗濯が終わっている状況を作らなくちゃ」とか、ありとあらゆる妨害をしてきます。
そしてそれらの誘惑はとても自然で、誘惑されたらされたで確実な満足感や信頼が得られるものです。少なくとも悪い事は起きないので、執筆を阻害されたという状況を見えなくさせてきます。やるべき家事をやってお弁当を作って余裕をもって仕事へ行く。悪い事は何もないです。パーフェクトパパさんです。
しかし――執筆はできません。将来を大きく変えたかったら重要な決断と、結果的にその目標が叶うような新しい習慣を手に入れる必要がありますが、イーブルの言いなりになると、決断も実行もできなくなります。
ここに追い打ちをかけるかのように、ドクター・イーブルは「時間のやりくりができない自分が悪い」とか「協力してくれない周りが悪い」だとか、「執筆の時間をちゃんと計画しなくちゃ」とか、落ち込み過ぎない程度に反省させたり混乱させたりして、さらに執筆自体から自分を遠のかせます。
このような、プロではない立場で何かをやろうとする状態は、ドクター・イーブルがつけ入るスキだらけです。書いたそばから原稿料がもらえるだとか、具体的な締め切りがあるとか、将来の見通しが確実に明るくなる保証があるとか、大きな充実感が得られるという状態じゃないと、「人は」なかなか頑張り切れません。そしてこうして一般化したい気持にさせるのもイーブルのやり口で、本当の主語は「私は」なのに、「ドンマイ、それはみんなそうだから」とイーブルはなだめてきます。目標を実行されないように・・・。
書かなくても誰に怒られるわけでもない。執筆のメリットが見えない一方で、たった今やらないデメリットも可視化されていません。そのため、後回しになったり、やらなかったり・・・
そのループから抜け出す方法は――はっきりしています。
前回も書きましたが「物理的に進むことを1つだけやる」というものです。執筆したければ、10分だけ時間をとって、とにかく物理的に取り組めばいいのです。たった今も、この文章は、イーブルの邪魔を回避しながら、10分×2セットの計画で書いています。
そしてここからが大事なのですが――物理的に1つすすめた後に、イーブルを交えて感想戦(戦いについてお互いの感想を述べること=将棋用語)をするのです。
自分が何ができて何ができなかったのか。
イーブルがどのような阻害をして、それをどのように回避したのか。今後どのような準備と研究が必要なのか。イーブルは次回、どんな邪魔を用意してくるのか。
イーブルの妨害方法を見切ったりかわしたりを楽しむ。そこに充実感と手ごたえ、自尊心を得る。今後も継続するこのバトル。イーブルとともに生きる面白さと意義の確認。
イーブルとの感想戦の例
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