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ディズニーレベルの笑顔でもダメなんだ 対面授業とオンライン授業の融合 新しい学びの在り方03

こんにちは。Jの先生/藍澤誠です。

2020年4月、5月、6月とコロナの自粛を受けてzoomの授業ばかりだったのですが、7月からちょこちょこと対面授業を再開し、今日2020年7月9日は、ここ最近で一番多くの対面授業数でした。

みんなの「楽しそうな顔」を画面越しではなく、教室で直接たくさん見られた日でしたが、ここで私、Jの先生は、ひねくれているわけでは全然ないのですが、

やっぱり対面授業がいいよね、という方向に舵を切らない

ためにどうすればいいかを考えることにしました(まだ考えていません。これから書きながら考えます)。

生徒と直接話せるとすごくラクですし、疑問もすぐに解決してあげられるし、相手の表情や声色を観て対応を選択することができますし、必殺のおやつもJの先生のギャグも出せますし、いいことづくめです。私としては、すごくやりやすい。先日ディズニーランド再開の映像と、ゲストの楽しそうな笑顔をネットのニュースで観ましたが・・・コンテンツが勉強なので、あそこまでではないかもしれないけれど、今日のJには、ディズニーリゾートにいるときに近い笑顔と楽しさがあったのはたぶん気のせいじゃない(やっぱり気のせいかも)。

多くの子が「やっぱり対面授業はいいですね」系の感想を漏らしていましたし、私もそう感じました。おしゃべりとちゃんとした勉強のバランスを取りながら、意図的にイメージが残るようにしたり、冗談交じりに学びの姿勢をただしたり、ちょっと甘めに励ましたり。アドリブをふんだんに取り入れて、その場にいるメンバーと、その場だけの学びを楽しめるように、場を演出する者として愉快にまとめていく。20年間やってきたことだから、少し休んでいたけれど、こうした感覚はすぐに思い出せる。すごくいい感じ。そうすごく・・・でも。

すごくいいんですけれど・・・ダメなんですよね、きっと。
こんなにいいものがダメっていうのもおかしいですし、たった今も、ああ、これはいいものなんだよな、とビフォー側に立ちたくなるんだけれど、もういろいろな前提が変わってしまった今となっては、単純に「前みたいなのがいい」ではなく、以前とは違う小さな変化を今日の授業の中に見つけ、そこから生まれる、新しい可能性を追求すべきだと直感しています。

つまり、いつでもオンライン教室推進の側に立って、対面教室を眺める。過去を否定するのではなく、今、生まれつつある新しさと、その新しさがもつこれからの可能性に目を向ける。今回はまず1つだけ書きますね。

雨降りへの対応の変化

今日は雨が降っていました。以前だったら「それでもがんばってくる」か「親に送ってもらう」か「あれこれ言い訳して休む」かの三択(ストレートに雨だから休みますと言う子もいましたが少数派)でした。ところが、今日は

「雨なのでzoomで入ります」

という子が二人いました。このように天候に左右されない、学びの選択肢が増えたことは喜ばしいことだと思います。

ただここで・・・来られないと発言した生徒の内の一人は、途中で親が帰ってきて、塾へ車で送ってもらえることになりました。

「やっぱ今から行っていいですか?」

リアル教室に価値を見出してもらえたという視点に立つと、これはとても嬉しい発言ではあるのですが、それは裏を返せば、「いや、送ってもらえる状況になったけれど、今日はzoomでやります」というレベルまで、zoom教室に魅力を持たせることができていない証でもあります(もちろんすごく感謝しているのですが)。

2020年4月半ば、zoom教室を開設したことで、雨天における生徒の選択肢を増やす、ということは容易に実現できましたが、それだけではオンライン教室の方がいい、と思わせるまでには至らない

先生として、感覚的には

そっちに行くよりはオンラインの方が良いです

みたいなことを言われるとほんのり傷つきそうだけれど、そう言ってもらうことを自ら目指さないとオンライン化の爆発的推進は難しそうです。

編集者の竹村俊助さんの論法を借りるなら、

「対面授業を失いたくないという恐怖」が、「授業のオンライン化がすすめられないという恐怖」に勝ってしまう

という状況でしょうか。オンライン化を進めないで済むなら、それに越したことはない、という姿勢なのか、対面授業の良いところはたくさん感じるけれど、オンライン化をすすめていくぞ、という姿勢なのか。

学校と私のようなタイプの塾とでは話が変わって来るとは思うのですが、私としては

誰よりもオンライン化に踏み出している人になりたい

つい最近まではオンライン一択だったので、これでやっていくしかないね、と思っていたのですが、教室でやれるようになると感情が揺れて・・・なんだか感情と真逆のことを書いているような気がするし、塾をリフォームしていることからして、対面やりたがってるじゃんと言われると返す言葉もないのですが、それでも。

学校がオンラインに向かえば向かうほど、相対的に私の塾のような、親密な対面式の授業の必要性が出てきたりするのでしょうが、そういう立ち位置を取るのはすごくラクだし、無理がないし、経営的にも良いのは明らかなのですが、みんなが直面している「オンラインをどうするか」という問題を共有し、そこに創意工夫を凝らして、めちゃくちゃ楽しいを追求していく勇気というかセンスというかアイデアの方が必要なんだろうなって、半べそで思ったりしています。少しでも気づいたり、ビジョンが見えたならやらなくちゃダメな気がする。

これまでの世界に感謝しつつ、新しい世界を創る。

そんな状況に置かれた人はたくさんいると思います。知っている人も、知らない人も。会ったことがある人も、ネットでしかしらない人も。たった今、この世界の現状と立ち向かっているたくさんの人たちの姿勢を観察し、それに励まされたり、勝手に参考にさせてもらったりしながら、私もぎゅっと握ってきたものを離し、見えたものをそっと手にしていきたいと思います。

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