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花を育てる生活が始まってしまった 『花のあるストーリー』★3★

こんにちは。藍澤誠 / Jの先生です。みなさんは花を育てたりしますか? ドラマ『パパはニュースキャスター』では、いきなり子どもを育てる生活が始まっていましたが、私の場合、いきなり花を育てる生活が始まってしまいました(※2021年春)。

発端は、先日、母が腰を痛めて動けなくなってしまったこと。朝起きた時ベッドから体が起こせない。不意の動きで激痛が走る。すぐには治らなそうで、素人目に全治1カ月くらいかかるかな(そもそも回復するのか。。)と思えるような状況。病院に一緒にいって、レントゲンを撮ってみたら、折れてはいないものの骨が変形している?!とのこと。怖ッ。

母は自宅のすぐそばの小学校の花壇を、2015年からずっとボランティアで手入れしているのですが(たった一人でやっています)、その作業がほぼすべてできないため、急遽私が花を手入れすることになりました。ちょっとの間だけ手伝う、というよりは、この先数カ月間やるのかな、と覚悟しています。※とはいえ、3週間くらいした現在、いい感じで快方にむかっています。気休めかと思った温湿布『めぐりずむ』がまさか効果絶大。

さてさて、花壇は、100メートル弱くらいあるので、水やりだけでも1時間くらいかかります。母が動けなくなってから、草取りもできていないので、それもやることになりました。学校ということもあって、子どもたちが登下校しない時間じゃないとやりにくいので、午前の9時くらいがメインの時間になります。この先は暑くなるので、その時間よりは早朝の方がいいのかな。

私、花を見たり買ったり飾ったりするのは好きですが、普段、花を手入れすることなんてぜんぜんないので、花壇のどれが雑草で、どれが植えた花か見分けがつかないような状態でしたが・・・いろいろと新鮮で、連日通っている内に慣れてきました。道路にはみ出した枝をノコギリではらったり、校門前に大量に落ちているスギの邪魔過ぎる枯れた葉っぱを、ほうきで果てしなくはいてみたり。ノコギリもほうきも、自分の仕事場でほとんど使われていなかったもので、大活躍の場が与えられて、すごく嬉しい。

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▲イラストにすると・・・こんな格好で作業をしています(ヘン顔は気にしないでください)。花壇の花をイラストの背景にしてみました。sorano hotelの開業祝いにもらった帽子が使い道なくて困っていたのですが、ここで役立ちました。帽子を前後ろ反対に被っているのはファッションというわけではなくて、頭が大きくてこの向きにしかかぶれないんです!(かぶるというか、ひっかけている感じ)引越しの時にかってだいぶ使っていなかった防水手袋も活躍してます。

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作業をやり始めて気づいたのは、「花に水やりをしていないのに、自分だけ家で朝ごはんを食べるのは、なんだか罪悪感がある」ということ。自分、意外と繊細さんでした(笑) 写真の花はビオラかな。この子たちも、放っておくとすぐに枯れちゃいそうな繊細さんです。親近感。

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水をやると、葉っぱたちに生気が戻って来るのが分かります。雨以外に自分がやらないと、この子たちは水を得られない・・・そう思うとちゃんとしなくちゃとか思えてくる。なぞに責任感が芽生えてますね。

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開き切ってしまう直前のユリ。花びらにしずくが残る感じがキュート。通りかかった園児が、おしべをいじって手に黄色い花粉をたくさんつけていました。ユリなんて、長いことかかってようやく咲くのに、すぐに散ってしまう。残念ですがすぐに次のつぼみが、前の花とは微妙に違う色で咲き、様相を変えていきます。

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6月は雨が多くて水やりが省けてラクチンかと思ったら、そんなこともなくて、前半は空梅雨ぎみ。連日通う必要がありました。学校までは仕事場から歩くのは面倒なくらいの距離があるので、使っていなかった自転車も復活。生活リズムがどんどん変わっていきます。道端で作業をしていると、散歩の人たちが声をかけてきたりします。写真を毎日のように取っているという人もいました。なかなかプレッシャーをかけてくれますね(笑)

こうしている今も、花たちはあそこでひっそりと咲いているわけですが、自分が関与している植物たちが、公衆の目にさらされるところにあるというのはなんだか不思議な気分ですが、ムリなくゆるゆると楽しんでやっていけたらって思っている藍澤誠 / Jの先生でした。

第3話あとがき

その後、1か月ほどで母の腰は回復し、無事、庭仕事ができるようになりました。ただその後も骨折があったり(2021年年末)、脳梗塞があったり(2022年6月)で私が手伝うことも多く、花とともに日々健康な毎日、という状態ではありませんでした。

移り変わる季節の中で、花が種から育ち、花をつけ、散っていくように、人間もそうしたサイクルに置かれているということを改めて認識します。自分の人生については、人生において花を咲かせた記憶はありませんが・・・それでも花たちを見倣って、自然に逆らわない、調和的な暮らしを続けられたらと思ったりします。

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