生存報告(2024/01/21)(『笑うアートマンションと10人の住人展』お知らせ)

『笑うアートマンションと10人の住人展』お知らせ

お時間取らせてしまって恐縮です。今日はお仕事のお知らせをさせていただいてもよろしいでしょうか?

2023年に入る少し前ぐらいに会社から「アートの企画を考えろ」と言われたあの日から数えて一年と少し。完全にゼロから企画を立てて作品制作や展示の最後までがっつり関わらせてもらった展覧会が、ようやく開催の運びとなりました。以下、概要となります。

『笑うアートマンションと10人の住人展』
■会期 2024年1月19日(金)〜2月18日(日)
■開館時間 11:00~19:30 会期中無休
■会場 デザインフェスタギャラリー原宿 EAST館 ※WESTではございませんので、ご注意ください。
(東京都渋谷区神宮前3丁目20−2)
https://waraten.art

「アート」とは何だろう?ということを考えることから始めて、自分のルーツと言えるもの、ってそれは宮沢章夫であったりパイソンズであったり松本人志であったり、つまりはそれを体験する以前と以後で世界の見方が変わること(というのを自分は「アート」の定義と取り敢えず置いているのですが)の意義だったりとか。それが今までに自分の作ったものや関わったものに対してどんな影響を与えてくれているのだろうとか。芸人さんが作る「アート」の作品がいま話題になったりお金になったりしてるけど、そういったものよりも本来は彼らが作ってきたネタのほうがずっと正しい意味で「アート」なんじゃないかとずっとモヤモヤとしていたりとか。あるいは『写真で一言』みたいな文化というかルールの創出こそが本当はやるべきことなんじゃないかとか。あとは逆から照らす感じになるけど、芸人さんのいわゆる「ネタ」が漫才でありコントであり舞台上の数分間の中でやるものだって、その前提の中ではもう充分に進化しきってるよなって印象もあるんだけど、でもなんかそれとは違う進化とかっていうのもあり得たんじゃない?とか。例えば本人不在でモノだけが置かれてるっていう形の『単独ライブ』だってあり得るんじゃないか?とか。本当に色んなものが、自分の中での課題としてあって。だけどその課題を論理的に詰めて解決するんじゃなくて、そんなことを考えながら一年間頑張っていたら、こんな展覧会が出来ました。

2023年、病院実習も始まってかなり忙しいとされている医学部の5年生をやりながら、ここまでのものが出来上がったことに正直驚いています。ちょっとこれをやれる医学部の5年生は他にいないですよ。いなくて良いんですけど。で、ちゃんと面白いものが出来ました。あるいは、これ以上のものを作ることは自分には無理でした、と誰に対しても誓って言えるぐらいのものが出来ました。それは本当にとてもありがたいことだといま改めて思っています。

『テレバイダー』(2000年〜)でデビューして、『ホワイトボードTV』(2010年〜)で新しいものが届けられて、その次が『笑うアートマンションと10人の住人展』(2024年)って感じで。そろそろまともな医者の道を進んでいかないとまずいのでこの展覧会がおそらく自分にとって一旦の区切りになると思うんですけど、これまでのキャリアをちゃんと正しく纏められたことに対しても、なかなかええ感じで生き延びられたなと感じ入っております。

この一年間、もう充分すぎるほど泣いたので、あとは笑うだけって心持ちです。ご来場いただいた方の評判も自分が想像していたよりも遥かに良いようですので、会期が終わるまでに一人でも多くの方にお越しいただきたく思っております。一切肩肘張らずに楽しめる展覧会ですので是非気軽に、お友達などお誘いの上、原宿まで笑いに来てもらえると嬉しいです。

何卒宜しくお願い致します。

(2023/12/27〜2024/01/21)

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