生存報告(2023/02/12)(速報”ルフィ”逮捕

速報”ルフィ”逮捕

そもそもそんな真剣に『ぽかぽか』を観ている視聴者がどれだけいるんだっていう話ではあるし、批判や炎上のマッチポンプに加担するつもりもないんだけど、とは言え少し考えさせられたりもする。

映像を確認する限りいわゆるニュース速報とは別の形で番組側が「速報”ルフィ”逮捕」と入れているからおそらく事前に番組は準備していて、出演者に対しても生放送中にもしこの速報が入ったらこういう流れでお願いしますというレクチャーがあったと考えるのが自然で、生放送のノリとか芸人の性とかそういう話じゃないんだとは思う。どちらかと言うと「王シュレット」に近いというか。あれが2003年の出来事なんでもう20年か、っていうかまだ20年か、っていうかそのどちらもかっていうか。

こういった、権威とされているものを揶揄するふるまい自体が面白いかどうかとか、それがどれぐらい新しくてどれぐらい古いかとか、テレビが今それをやる意義や価値を私たちは見出せるかどうかとか、そこら辺を考え出すときりがないのでやめるけど。でも映像を観てて一つ思ったのは、「あなたたちが面白いと思ってやっているそのノリが私にとっては一切面白くない」っていうのって、たぶん少なくない人間にとって結構根本的に不快なんだろうなっていう。

確かに「人が亡くなってる」っていうのも事実だしそれを持ち出すと正論にはなるんだけど、もっと皮膚感覚というか、反射的な不快感がおそらくある。「人が亡くなってる」って原因があって不快という結果が生まれているというよりは、まず不快が先立つものとしてあって、その合理的な理由として「人が亡くなってる」が探せてしまうというか。この事件で亡くなった人がいなかったとしても、不快になる人は不快になるんだろうなという気がする。その場合は確固たる原因がないから共有しづらくはあるけど、でもたぶん不快そのものは発生している、実は。

おそらく最近で言うとスシローペロペロ事件であったり、あるいは同性婚に対しての考え方や反応などもそうなんだろうけど、人間の快や不快なんてそんなにロジカルなものではないということ、快や不快に具体的な原因を見出すことが出来たとしてもそれを信頼するのはかなり危ういということ、そして自分が快だと認識しないものを他者が快だと感じている状況自体がわりかし人間にとっては大きなストレスになるんだろうなということ。その辺りは今後の自分にとっての課題になるんだろうなという予感が強くあるので、取り敢えずここに書いておく。

そのほか(箇条書きで)

・2/7(火)『無限ヤジマリー』配信。ヤジマリーさんって顔が志村けんにちょっと似てるなと思った。変に二枚目なところがすごく良い。
・かつての「あのブドウはすっぱいに違いない」は、いまや「あのブドウがすっぱくないなんて味覚がどうかしている」に姿を変えつつある。

ネット記事など

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(2023/02/05〜2023/02/12)

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