さっきのあなたへ。
たまに、見かける。
🚗車の背面ドアが開いたまま、走ってるの。
あれ、運転手のひと、なんで気付かないのかなって不思議に思いながらいつも見てました。
はやく気が付いてねーって祈りながら。
あれ、気付かないものですね。
今日、やらかしましたわたしも。
ほんとに気付かない。
だって閉まってるものだと思ってるんだから。
前の車が右折するにあたって、交差点内で対向車と歩行者の通行を待ってました。
右折専用レーンのある交差点ではないので、直進したい私はその右折車の後方で待機。
前方車が無事右折したので、ゆっくりスタートした私。
そしたら、左側の歩道に、知らない人がいます。私の顔を見て何か言ってる。
全然知らん人です。
それだけでパニックです。警戒心一気にMAXです。それが顔にすぐに出てしまうタイプです。
その知らない人がジェスチャーで「車、寄せて、止まって」って言ってるみたいだったので、とりあえず寄せて停まりました。
窓を開けないとその知らない人が何を言ってるかわからない。
すでにかなりパニックな私は、開けたいのは助手席側の窓なのに、後部座席側の窓を開けてしまう。
開けながらその人の顔をずっと見る。いや多分、睨んでるくらいの眼力だったろうと思う。
いくら見ても、知らない人だ。知らない人だと確認すればするほど、わたしのパニック度はうなぎのぼりだった。
間違って開けた窓から、その知らん人の声が聞こえます。
「後ろのドア、開いてますよ!」
そして、閉めてくれたんです。
その人が、もともと近くを歩いていた人なのか、私の後ろを走っていた車の人で、私に開いてるドアのことを知らせるために降りてきてくれたのかはわかりません。
前方車の右折待ちで動かずにいたわたしに「今ならドアの開いてるの伝えられるかも!」って、その知らない人はとっさに判断してわたしの車に駆け寄ってくれたに違いないです。今思えば。
なのに。なのにわたしは。
前述のとおり、知らない人、突飛な状況にすっかりパニックのわたし、その人が閉めてくれた時に「ありがとうございます」とは言えました、かろうじて。
その、咄嗟の「ありがとう」を言ったらすぐに、車を出してその場を去ってしまった。
なんで、もっと、ちゃんと感謝をつたえられなかったのかと。
なんであの時、さっさとその場を離れることができたのかと。
かろうじて言えた「ありがとうございます」が、せめてもの救いではあるけど、自分のパニックぶりと薄情さに、今、後悔しかないのです。
たまたまあの場に居合わせて、親切にわたしの車を走って追いかけて、開いてるドアのことを知らせて閉めてくださった見知らぬあなたへ。
本当にありがとうございました。
パニックになってしまっていたとはいえ、あんなに警戒心丸出しの失礼な態度、ほんとにごめんなさい。
もしまたどこかで偶然お会いできたなら、もっとちゃんと、お礼がしたいです。そして、謝りたい。
時間が経つごとにその二つの思いがどんどん膨らむのでとりあえずここに書き出しました。
そんな、木曜日の午後です。
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