牛若丸JS

コースについて

正面から逆回り1周→襷で向こう正面へ渡って1周半、直線で芝コースに入るコース形態。障害の順は

生垣→生垣→生垣→(襷:ハードル→バンケット)→生垣→竹柵→水ごう→生垣→生垣→(直線芝:竹柵)

固定障害コースだが、コーナーには障害がない都合、2周目後半など平地区間が長く続く。

データ

牛若丸JSは京都で行われていたものが近年小倉へ。京都の改修が終わってなお小倉開催となると、完全に移ったといえるか。以下同時期は1~3月を指す。

内外・脚質(同時期同コース)

枠番別 成績
脚質別 成績

冬コクといえば時期もあって内が痛みまくっている馬場を想像するが、概ねその認識で問題なさそう。同コースで夏にある小倉SJではとにかく内前の好走が目立つが、(障害はとにかく前有利は前提として)好位&差し勢にもチャンスが目立ち、また頭数が少なく馬番としては⑩前後がほとんどだが外目枠の馬もよく来ている。

騎手(同時期同コース)

騎手別 成績

小坂騎手は昨年テーオーソクラテスの2勝など冬コクのこの舞台で4戦3好走。ローカル巧者小野寺騎手はマイネルヴァッサーと3好走。石神騎手が意外にも人気馬に乗っていない。なお、夏まで入れるとやはり高田騎手が鬼になる(サマージャンプ10~14の4連勝)。

前走

牛若丸JS 過去10年
前走障害OP勝

京都開催も含み。大障害出走馬が順当に…も今年は不在。小倉の3回の勝ち馬は大障害⑦、SJ③、阪神OP①。重賞出走勢とOP勝ち馬あたりが中心にはなるものの、OP負けの組の好走もたびたび見られるレベル感。

斤量

斤量別 成績

斤量は60キロ(4歳59キロ、牝馬-2)をベースに、400万以下(未勝利勝のみ)はマイナス1キロ、JG3勝ちで+1キロ、JG2で+3キロ、JG1勝ちで+5キロとなる。重賞勝ちで+1キロで済む面もあるので重くなっても気にせず。

各馬雑感

ブリヨンカズマ

前走は競争中止も、昇級戦ながら終盤まで前にとりついて飛越もうまくこなしていた。未勝利はエンデュミオンとワールドスケールを制したというかなり評価できる内容。小倉のややパワーとスタミナのいる条件は合いそうで、この相手関係でどこまで。前走分もあって人気にはならなそうだが…

シャイニーズラン

長欠を2回挟んでいることもあるかOPでは結果残せず。未勝利ではグレートバローズに勝っている。続けて3戦目使える今回、どこまで。

ブレッシングレイン

障害キャリア3戦、初戦で突破し重賞で1.4差→1か月ぶりで3着。やや雑さもあった2戦だが、前回は飛越もしっかり飛べており、浅キャリアらしく上積みを見せた。順調にさえ使えれば…というところで今回も半年ぶり。とはいえその間を開けてのローテでしっかりと走れている。相手関係は大きく上がる中でどこまで。

フォッサマグナ

未勝利5.1差圧勝のインパクトは世間にも知られるところ。そのイメージ通りスピード勝負の新潟のハードルで圧倒的パフォーマンスを見せ、重馬場冬コクは(勝っているが)稍パフォーマンスダウン。折り合いのむずかしさや飛越などポイントとなる点は存在するが、伴騎手の復帰に併せてきた。スピード質がベターも自分で形を作れる脚力で。

サイード

飛越は上手く昇級戦でも勝利した素質馬。未勝利でもロードトゥフェイムと接戦を演じているあたり、ここ2走は負けているが見限れない。前走は前ロックユーを追いかけに行った結果。鞍上も一時の不調は脱した感もあり。

サクセッション

新潟JSをレコード勝ちから約半年ぶり。未勝利勝ちの相手はメリディアンローグ、プンタアレナスの2.3着という豪華メンバーで、昇級後2戦ともニューツーリズムに勝利。飛越はやや低めで折り合い&新潟→小倉で対応どうかさえ。

テイエムタツマキ

22年には大障害にも出走。ここ2回は久々の分もあってスタミナ切れ感も、もとはOPでも末の安定していたタイプで力は上位。使って上積みあれば。

グレートバローズ

既にOP2勝、ジューンベロシティやロードアクア、ギガバッケンなど強い相手と戦ってしっかりと結果を残しておりながらも60キロで出られる今回の条件。小倉も冬を含め1-2-1-0/4と結果の出ている舞台ではあるが、飛越などを見ていると福島(置き障害)よりは小倉(置き障害)だとやや拙くなっているのは気になる。引き続き高田騎手も心強い。リズムを整えて道中進出する競馬をするタイプで、フォッサマグナのペースでどう動くか。

タイキフロリゼル

1年以上ぶりの長欠から明け2戦目。三木ホースランドJS勝ち、メンツのそろった東京JSでも6着、そして22年の当レースで3着と地力はあり、叩いた上積みを見せられれば。

エクスパートラン

未勝利勝ちから約1年挟み昇級後は後方で大きく負ける展開が続き乗り替わり。手替わりでどこまで。

イベリア

飛越はうまくSJでも後ろからよく差を詰めている。前走は離されていく形も、差し届く形ならば。騎手とも手は合いそう。

ビップランバン

前走3回目で未勝利突破の昇級戦。ワールドスケールなどにも先着しての勝利は評価できるが、飛越などまだまだ良化余地もうかがえる。立ち回りはうまく、初戦でどこまで。

ジャディード

22年の未勝利大将格でプンタアレナスらを下してきたものの、OPではここまで結果出ずも相手なりには走れている。立ち回りは上手いタイプで固定障害も向くか。仕掛けどころ次第で。

ケイティクレバー

元々重賞でも好走していたように力は上位。長欠を挟んだが61キロと64キロで④④、特に前走は酷量で競られる展開で4着。前とはやや離れていたがその相手込みで評価したい内容。先行力を活かし。

予想

コンセプト

小倉は良馬場。この時期とあってダメージは残っていそうも、いわゆる外マクリや追い込みの決着にはなっていない。というよりは比較的内目や前目に付けている馬のほうがよさそうだ…という印象。枠並びを考えると距離がどうか?という点はあるがフォッサマグナの先手、番手に大外ケイティクレバーあたりになりそう。フォッサマグナのペースの競馬というのを念頭に置いておきたい。力で見るとグレートバローズで行きたいが、スピード勝負となってどうか。サクセッションは久々、飛越低めで固定は未知も折り合い的に流れそうなのは良い。1つひねるとなるとブリヨンカズマ。何よりエンデュミオンとワールドスケールを下した点を評価、そして昇級2戦目、前走は押し上げながらの飛越でミスもロックユーの流れを前追えており。思ったより人気はしているが。力上位の馬と前に行く馬を絡めて。

◎ブリヨンカズマ
〇グレートバローズ
▲サクセッション
☆ケイティクレバー
✕フォッサマグナ
△③⑤⑦⑪

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