中山新春JS

新年恒例のジャンプ重賞。昨年ものちの重賞馬などメンバーがそろっていたが、今年もこの後が楽しみな素質馬がそろった。

コースについて

中山の障害コースを2周するシンプルなレース。

水ごう→生垣→生垣→(バンケット)→竹柵→(バンケット)→生垣

を2周走り、直線はダートコース障害なし。

データ類

枠番

中山障3200m 過去10年

現在は開催されていない一般OPなども含んだデータ。
ホームストレッチの端からスタートもあってか、スムーズに位置を取りに行ける外枠各馬に好成績。ことこのレースに関しては6枠だけへこむのだがそれは偏りのレベル。内も決してダメなコースではないが、内で揉まれたりするのを許容できるタイプの人馬がベターになってくるだろう。

騎手

騎手別 成績(同コース)

注目は19年からこのレースで5年連続連対中の森騎手、14~16年連続連対の高田騎手、そして1番人気なしで7人気の勝利も含めこの成績を残している石神騎手。上位騎手では五十嵐・伴騎手が一息も、そもそも人気上位馬にも乗っていない。

前走

前走(同レース)
前走一般OP

レースの実施時期、位置づけ的に重賞から転戦してくる馬は多くなく、OPからの転戦が基本線で、前走5着内くらいが目安。ここをステップに重賞路線へ…という馬を狙いたい。

斤量

斤量別 成績

賞金別定だが未勝利勝ちの賞金を含むと実質60キロがベースで、明け4歳馬だけアローワンス1キロ減。好走率は斤量を背負っている馬のほうが高い。

各馬雑感

ザメイダン

OP勝ちはあるし、手薄な所なら走れるのは三木ホースランドJSで証明。先行力と飛越のうまさは武器。また62キロだがスムーズ叶えば立て直しの成果があっても。前走は下馬。

メモリーズオブユー

当時3歳ながら初戦で未勝利を突破、昇級戦の前走も強力な相手に前でくらいついており、ペース慣れの前身は見込めそう。3歳入障の馬としては平地力もある。飛越や折り合いなどクリアすべき課題も多いし、前走の①②着が再度相手も、中盤から競って直線で脱落した形。ハマったときの打点はかなり高そうな注目馬。

フロールシュタット

テンに行けない馬も、終いは安定しておりタフな展開になったときに突っ込んでくる候補。その美点が出たのが同タイプのワンダークローバーとワンツーだった未勝利の2戦目であり、前走東京HJの5着。展開次第で浮上。

ザレストノーウェア

昇級戦の前走はペース対応に手間取ったが、メンバーがある程度そろった中で終いの脚を伸ばし4着。平地未勝利馬ではあるが、2戦目でペース慣れし追走叶えば。OPで頑張れるだけの地力・安定感はある。

テイエムタツマキ

22年の秋陽JS3着、大障害にも出走したが、今回は三木ホースランドJS以来の休み明け。ここ2走はガス欠気味。3走前くらいに走れれば。

デストロイ

平地を2戦挟み、昨年春以来の障害戦。OPでは見せ場を作れなかったこれまで、そして明け10歳。前崩れ待ちで。

トモジャリア

初戦はハイレベルのウインドリッパー戦、2戦目で勝ち上がり昇級戦でセブンデイズの2着、マッスルビーチに先着と(単勝を持っていたので勝ってほしかったが)楽しみになるパフォーマンス。引き続き本場の直線ダートコースというのも好材料。前走は飛越ノーミス、好位で立ち回ったとはいえ勝ち馬とは位置取りの差。しっかりと追走できていたしもともとテンは速い。2戦目でさらに前進あれば、セブンデイズと斤量が1㌔付くこともあってチャンスはある。

ファジュル

長欠を挟んで未勝利を勝利。そこでは先行できたが昇級戦は後ろから。勝ち上がった組は危ない飛越のかなり多い低調な組。固定障害に向く飛越で本場はよく、もう少し慣れてくれば。

セブンデイズ

初戦は昨年の未勝利3本の指に入る出世レース。3戦目で突破、昇級戦も相手がパフォーマンスを落とした面は多少あるとはいえ強い相手に勝利をおさめた。使うごとに飛越の良化も見られ、テンは決して早くないが前に取り付けるだけの先行力もありこのメンバーならもちろん上位。前走は内がすっぽり空いて先行できた面はあったか。別定で61キロを背負うことになり、0.3差2着馬のトモジャリアや同斤だが別路線で好成績のロードトゥフェイムら相手。

ロードトゥフェイム

のちにOPを勝つサイードを初戦で下し、昇級後も骨っぽい相手に③③①着で秋陽JSをレコード勝利。こと中山に関してはバンケットの捌きが一息の面があったので2戦目でどう上昇するか。陣営は以前からグランドジャンプを意識した発言をしており、ここをステップに前哨戦→本番と明確に見えており好感。

エクスパートラン

平地OPの脚力で未勝利突破、1年ほどあけて昇級2戦はこれといった強調材料はないが、3戦目で進境あれば。

ウラエウス

勝ちあがった未勝利は、7日に2着馬が勝ち上がったようにレベルは一定以上にある。飛越もしっかりこなせるタイプでクラス上がって大崩れはなさそうだが、やめる面があるだけにギリギリまで溜めたいので外枠&昇級でどこまで。

予想

コンセプト

人気どころで体重の増えた馬も多いが、それほど割り引く必要もないのかなというパドックの印象。特にトモジャリアはデビュー時の体重474キロと考えるとようやく...という感じもする。先行力あり立ち回りと上積みで逆転もありそうなトモジャリアから。セブン、ロードは力上位。森騎手騎乗のメモリーズオブユーはセブン、トモ組で逃げ。折り合い鍵も明け4歳でセンスある。速いザメイダンが内にいるがそれについていけば。前走ホッコーメヴィウスのペースで差し込んだフロール、中山で勝っており地力は通用、まくっていっても。


◎トモジャリア
〇セブンデイズ
▲ロードトゥフェイム
☆フロールシュタット
✕メモリーズオブユー
△①④⑫




いいなと思ったら応援しよう!