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藍にまつわる言葉

こんにちは、藍屋テロワールの藤井です。

以前のnoteでも触れましたが、日本に古くから伝わる藍染は、いま現在私たちの生活の中で使われる言葉の語源になっていたり、ことわざになっていたりします。

今日はそんな藍染にまつわることわざを紹介したいと思います。

青は藍より出でて藍より青し

これは有名な言葉ではないでしょうか。一度は耳にしたことのある言葉だと思いますが、きちんと意味を理解している人は少ないかも?

青は藍より出でて藍より青し:【意味】弟子が師をこえることのたとえ

青という色は藍草からでるが、その色はもとの藍草よりも鮮やかな青であること⇨これを師弟の関係になぞらえ弟子が師匠をこえることを意味します。四字熟語では同じ意味を「出藍之誉(しゅつらんのほまれ)」と使います。

この言葉は荀子の有名な言葉ですが、実は「青は藍より出でて藍より青し」の言葉の前に、もう一文ついているんです。それは「学はもって已(や)むべからず」学問は途中でやめてはならず、一生勉強である。こうあるんです。
なので、一般的には弟子が師をこえる例えとして使われるこの言葉ですが、本来の意味としては、学び続ければ生まれた時の才能や能力に関わらず、効果を上げることができる、なので学び続けなさい。ということなんですね。

学はもって已むべからず、青は之を藍より取りて、藍より青し。

紺屋の白袴

僕たちのサービス「紺屋|koya」。よく「こや」と言われますが、「こうや」と読みます。今でいうクリーニング屋のような存在であった藍染屋を紺屋と書いて「こんや・こうや」と呼んでいました。

そんな紺屋が使われているこの言葉。
藍染屋であった紺屋が自分の服は藍染めせずに白い袴を着ていたことから、周りのことで手いっぱいで自分のことには手が回らないという意味で使われています。
これ実は僕たちにも当てはまることで、意外と藍染めした服を着てないんですよね。。笑
忙しさもあるんですが、液の調子を管理する上で、ご依頼の服などを良い状態で染めるために、極力余分な染色をしたくないんです。そうなるとどうしても自分の着る服は後回しになるんです。
もっと藍染の魅力を伝えていくためにも、僕たちが積極的に藍の服を着ていかないとですね。

紺屋の明後日

紺屋の仕事は天候に左右され、納期を催促されるといつも「あさって」と言い抜けるばかりで、当てにならないこと。

これは耳の痛い話ですね。。僕たちも極力はやくお返ししたいと思いながら作業をしていますが、雨の日には外に干すこともできず、アク抜きも進まない。なんてことはよくあるんですね。これから梅雨の時期になるとまさに「明後日までになら、、」と答えたくなります。
約2週間いただいているお預かりの時間、気長にお待ちいただけると幸いです。

藍にまつわる言葉、是非使ってみてくださいね!

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