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藍染の染色技法

こんにちは、藍屋テロワールの藤井です。
藍の植え付けも天候に恵まれ、全体の半分を終えました。
一雨ごとに大きくなる健気な姿に癒されながら、畑の作業が本格化するこれからに備えているところです。

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今日は藍染と一口に言ってもさまざまな技法がある、さまざまな染色技法を紹介しようと思います。

絞り染め

染色の技法において最もポピュラーで、みなさんも藍染で思い浮かべるのはこの技法ではないでしょうか。
基本的な絞り染めは糸で布をくくり、染液が入らないようにすることで模様を表現する技法です。微妙な滲みやグラデーションの表情が出ることも一つの特徴です。
僕たちの藍染体験では、輪ゴムを使った簡単な絞り染めをすることができます。

型染め

型紙を使って染める方法です。
表現したい模様を型紙に彫り、生地に型紙を置き、そのうえから防染糊を置きます。そうすることで、防染糊の部分は染まらずに模様があらわれます。
彫ったままの表情がシャープに出るので、型紙を細やかに彫る技術が求められます。

ろうけつ染め

溶かした蝋を筆で生地に置き、防染する技法です。
蝋が薄いと完全に防染できないので、塗った蝋の厚みにより微妙な色の濃淡があらわれます。ろうけつ染めは染色の技術以上に絵を描くようなセンスが求められます。

板締め絞り

木の板などで布を挟み防染する技法です。同じ形・大きさの板で、折りたたんだ生地を挟みます。挟む板の種類や折りたたみ方によって無限に表現ができることが特徴です。

今回ご紹介した技法はほんの一部で、ほかにもさまざまな技法があります。伝統工芸と称される藍染において、古くから受け継がれている細やかな技術は素晴らしいものがあり、無くしてはならないものだと思っています。
僕たちもオーダーに応じて型を彫ったり、ワークショップで板締め絞りやろうけつ染めをすることもありますが、僕たちがこれから表現していこうとしている世界は「工芸から工業・産業」です。
もっと藍染をより身近に、生活の一部に取り入れてもらえるモノづくりをしていきたいと考えています。

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