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藍の育て方(土づくり~定植まで)

こんにちは、藍屋テロワールの藤井です。
藍の定植作業も始まり、土に触れる時間が増えてきました。
これから約半年、僕たちの大切にする「良い藍を育てる」ことに力をいれつつ、染色作業も並行して進める、少し忙しくなる期間です。
3年目となる今年も、試行錯誤を重ねながらの藍づくりです。

この時期になると藍の育て方についてよく質問を受けます。
野菜とは違い、なかなか情報のない藍ですが、とても強く育てやすい植物です。そんな僕たちの育てる「蓼藍」の育て方について記したいと思います。

土づくり

まずは藍を植える畑の準備です。

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12月ごろから本格的に畑を耕しはじめ、あわせて牛糞堆肥を撒きます。
10aに約1tを目安にまいていきます。牛糞自体には即効性のある栄養素は少ないですが、土壌の物理的な改善に効果的で、毎年撒くことでフカフカな土へと変化していきます。
それから年が明けた2月ごろ、鶏糞堆肥を撒きます。鶏糞には即効性のある栄養素が多く、元肥としての役割を果たします。植え付けを行う1か月前には散布することをオススメします。また、鶏糞にはカルシウムを多く含み、消石灰等との併用には石灰過多に陥りやすく注意が必要です。
その後、植え付けの1週間前には肥料を撒きます。
藍屋テロワールでは緩効性の窒素肥料、苦土肥料を撒き畑の準備は完了です!

種まき

3月の大安に合わせておこなう種まき。

藍屋テロワールではビニールハウスでポット苗を育てています。
10aの畑に約10,000株が目安です。1株に5~6粒の種を蒔き、たっぷり水やりをします。その後、発芽までは不織布・太陽シートをかけ保温保湿し、1週間ほど待ちます。
発芽するタイミングを見逃さないよう、5日目ぐらいからシートの中を確認し、少しでも発芽しているようだとシートを剝がします。少しでもシートを剥がすタイミングが遅れると徒長した苗になりやすく注意が必要です。
発芽した後は、天候や気温によって1日に1~2回水やりを行います。水やりを行うときはたっぷりと、水を切らすときはギリギリまで。これを行うことで根張りの良い強い苗になります。日の沈む夕方の水やりは徒長の原因になりやすいので注意が必要です。

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藍の定植

発芽してから約1か月、ようやく畑への植え付けです。
土を細かく破砕したフカフカの畑を準備し、畝立てはおこなわず平地にそのまま植えていきます。
畝間75cm、株間25cmを目安に植えていきます。このとき藍の苗は間引いくことなく、5~6粒まいた種の1株をそのまま定植していきます。
できれば雨の降る前日に定植を行います。雨がしっかりと降ってくれればその後の水やりは一切不要。しっかりと根を張り一雨ごとに生長していきます。

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藍植えよう!

ここまでざっと土づくりから藍の定植までお話してきましたが、この時点ですでに6か月が経過していますね。植えてからは自然と生長してくれる「藍」。それまでの準備が藍の出来にモノを言います。
とはいえ難しく考える必要はありません。家庭菜園の空いたスペース、ベランダのプランターでも十分に育ちます。
ご希望の方には藍の種もお譲りしますのでご連絡ください。

藍を植えてから収穫までのお話はまた後日。。

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