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データと関数を分離するデータ指向プログラミング

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データ指向プログラミング

プログラミングの方法には様々なものがありますが、今回はデータ指向プログラミングという方法について勉強したので、その理解を共有したいと思います。データ指向プログラミングとは、一般的なオブジェクト指向プログラミングとは異なるアプローチで、データとメソッドを分離してプログラミングを行う方法です。この方法のメリットや特徴などを見ていきましょう。


オブジェクト指向プログラミングとの違い

オブジェクト指向プログラミングとは、データとデータの処理をする方法をセットにして、一つのオブジェクトとして見出して、これを単位としてプログラミングをしていく方法です。例えば、本というオブジェクトを考えるときに、本のタイトルや著者、ページ数などのデータと、本を読む、本を貸す、本を返すなどのメソッドを一緒に定義して、本というクラスを作ります。そして、このクラスからインスタンスを生成して、オブジェクトとして扱います。このように、オブジェクト指向プログラミングでは、データとメソッドをカプセル化して、オブジェクトとして抽象化することが特徴です。

データ指向プログラミングでは、このカプセル化をしないというのが大きな違いです。データはデータとして、メソッドはメソッドとして別個に分離しましょうというのがデータ指向プログラミングのアプローチです。データはマップ型という、キーと値のペアで表現されるデータ構造を使って、データのフィールドにアクセスできるようにします。メソッドは関数として定義して、データを引数として受け取って、新しいデータを返すようにします。データとメソッドはクラスに閉じ込めないので、オブジェクトとして見るのではなく、データと関数として見るのです。

データ指向プログラミングのメリット

データとメソッドを分離することでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。ここでは、主なメリットをいくつか紹介します。

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