植物の同人誌があったらこんな感じやろなあ

本文

花粉「ん...ここはどこだ?」
胚珠「柱頭ですよ」
花粉「ってことは、ついに辿り着いたのか...他の3分子はどうしてるかな...」
胚珠「おつかれさまですわ」
花粉「ん?よく見ると結構きれいな花じゃねーか」
胚珠「そんな...恥ずかしいですわ//」
花粉「胚珠がむき出しじゃないんだからそんなに恥ずかしがるなよ」
胚珠「そうでしたわ」
花粉「お、ここはいい栄養があるなぁ」
胚珠「まさか...」
花粉「俺が柱頭についたってことはどうなるか分かるよなぁ」
胚珠「ちょっと、そんないきなり...」
花粉「やれ!花粉管核!スクロースを吸収して伸びろ!」
胚珠「ああぁ//花粉管が伸びてくるうぅ///」
花粉「さぁぁあ胚珠はどこにいるのかなぁ?」
胚珠「ま、待ってください!自家受粉で近交弱勢する可能性もありますわ!」
花粉「自家受粉?そんなの知るかよ!いけ!花粉管!」
胚珠「あああぁ!ちょっと!伸長速度速すぎますわ!」
花粉「そんなこと言って、助細胞は正直みたいだな!」
胚珠「はっ!いつの間にかLUREが分泌されているぅぅ」
花粉「俺のPRK6がLUREを捕まえちゃうよぉぉお」
胚珠「あああ///花粉管が来たぁ//」
花粉「やっと見つけたぜぇ」
胚珠「卵細胞と中心細胞に重複受精するぅぅぅ」
子房「こ れ は ひ ど い」

作品解説

18歳以上の理系じゃないと理解できません。
2つの意味でR18です。
高校生物で習ったことを圧縮しています。
LUREとPRK6は高校生物で習わないと思います。
LUREとPRK6は花粉管誘引物質とその受容体です。
植物も人間と同じように恥ずかしいのではないかという提案です。

あとがき

我々は植物について知っていることはほとんどないと言っていいだろう。
植物というのは動けない代わりにボディプランが比較的自由だ。
動物は、脅威に対して逃げられるが植物はそれができない。
脅威に対して真っ向から立ち向かっている。
それゆえ、我々に想像もできないような多様でおもしろい進化を遂げている。
嗚呼、植物。

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