見出し画像

青色クラブというバーチャルにある埃っぽい場所について(紹介&制作背景編)

はじめまして、藍上アオイです。
「青色クラブ」というバーチャルイベントを開催しています。

青色クラブ ウェブサイト
https://aoiro.club/ (スマートフォンオンリー)



ざっくりいうと、バーチャル上にある地下駐車場にあるクラブ&バーです。
VRChatというVRのSNSの仮想空間の中で、
毎月第一&第三金曜日の22:00〜26:00に開催しています。

音楽を聴きながらお酒を飲んだり踊ったり喋ったり…
それぞれが自由に時間を過ごして楽しめる場所です。

薄暗くてちょっとアンダーグラウンドな空気が漂っていますが、
温かみのある場所だと個人的には思っています。
地下のめちゃくちゃ埃っぽい場所ですが、
遊びに来てくださるみなさんのお陰でいい空気になっています。
ありがとうございます!

この記事は10000文字近く…と長めではありますが、
VRChatを知らない方でもどういったイベントかわかるように、
青色クラブを知っている人でも制作背景を知れるよう
に書いています。

記事は前編後編のふたつに分かれています。

1)青色クラブの紹介や制作背景などのお話(今回)
2)青色クラブ2.0の演出とかギミックのことについて(次回)

※後編記事出しました。

です。

今回は、「青色クラブの紹介や制作背景などのお話」をしたいと思います。





青色クラブのご紹介


▶そもそもVRChatってなんすか

VRChatは、いわゆる自分のアバターで交流したり、3DCGで作られた世界を散策して楽しんだりする仮想空間上のSNSです。

一時期バズワードとして市場を賑わせたメタバースを代表するサービスのひとつだと思います。大きいところだとRobloxとかフォートナイトがあるけど。

特徴はVRのヘッドマウントディスプレイとコントローラーやグローブを装着して、まるでその中に入り込んでしまったかのようにアバターで世界を疑似体験できるところです。スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」って言うと一番わかりやすそうですね。
※ちなみにデスクトップでも楽しむことができます

また、自分が作った世界(ワールドと呼ばれます)をアップロードして遊びに来てもらったり、アバターや服装を作ったり、イベントを開催したり、演劇をしたり、展示会をしたり、ゲームを楽しんだり、自由度がかなりあるサービスです。

運営側に用意されているのは基本的なシステムのみで、拡張していくのはユーザーというUser Generated Content / ユーザー生成コンテンツと呼ばれるタイプのサービスですね。

(自分でもびっくりするくらい丁寧に解説してしまっているのですが、まったくこの界隈にゆかりのない知人に紹介するときにも使えるようなイメージで書かせていただいています)

▶青色クラブはどんなイベントなの

そのVRChatで藍上アオイが営業しているイベントです。

空間としては地下駐車場がメインとなるもので、
ワールドの3DCGはほぼ0から全て自分で作っていて、
ウェブサイトや各種デザインなども自分が作っています。

毎月第一金曜日と第三金曜日の22:00〜26:00に営業していて、
エントランスフリーでドリンクチケットも買う必要はありません。
※クラブ文化風に言ってみた

談話をしたりお酒を飲んだり音楽にノッたり、
各々が自由に地下の埃を吸いながら楽しんでくださっています(違

ダンスをされている方もいたりで見ているだけでも楽しいです。
ダンサーのみなさん、いつも素敵なダンスをありがとうございます。

VRChatにはいわゆるフルトラというスタイルがあります。
ダンサーさんはフルトラの方が多いですね。

VRで楽しむ場合、頭のヘッドマウントディスプレイ&両手のコントローラーの3点トラッキングが一般的なのですが、トラッカーというデバイスを購入することで足や腰などの動きもアバターに反映させることができ、身体同一性、没入感がより増していきます。

上記の3点に加えて、腰と両足も含んだ6点のトラッキングがいわゆるフルトラッキング(フルトラ)です。

膝や肘や胸も入れると最大11点トラッキングまでできます。
もちろんトラッカーの購入にはお金がかかるので注意です!

勘違いしないでくださいね。VRChatは無料です!


…脱線してしまいました。

青色クラブは、とりわけ何かルールや段取りがあるイベントでもないので、各々が自由きままに金曜日の夜、華金を過ごしていただいております。ちなみに青色クラブのある金曜日の夜を「華青(はなあお)」って言うらしいですよ。

ねこみかんさんと華青看板!2週間がんばって偉い!


さて、青色クラブのオーナーによる推しポイントを書かせてください。
ここからが本番だ!

ポイント1) ワールドの雰囲気や世界観

ワールドに入るとビルの一階からスタートして、
階段を降りていくとメインエリアにたどり着きます。

まだまだ3DCGは勉強中の身ではありますが、
明暗差だったり空間構成などもこだわっていますので
そのあたりも楽しんでいただけると嬉しいです。

また、青色クラブには世界観の背景がちゃんとあったりします。
それを感じさせる小物があったりするので、
もし遊びに来てくださったら探してみてくださいね。

このあたりは後述します。

…こんなイースターエッグも?


ポイント2)こだわりの音響効果

これは特にこだわっているポイントです。
もっと追求したいからもっと勉強します。

自分はリアルクラブやフェス、ライブの音漏れが大好きです。
メインフロアの外のバーカウンターとか階段の低音だけが鳴り響く感じを再現したくて青色クラブを作ったと言っても過言ではないです。

階段を下って廊下を通り、バーを抜けて地下駐車場までたどり着くまでの音の変化をぜひ楽しんでいただけますと嬉しいです。

バーで音漏れを聴きながらまったり談話するのも青色クラブのオススメの過ごし方ですよ。

ポイント3)光と影

無知だった故にこの界隈だと(多用するのは)禁じ手と呼ばれるリアルタイムライトというものを多用しています。要は光源から出る光によってアバターなどの影ができるということです。ライトってそういうものでしょ、と思うかもしれませんが出なかったりするのがこの世界なのです。

青色クラブに入ると真っ先に目に入ってくるのは自分の影です。
ここで言う自分っていうのはアバターをまとった自分のことです。
あなたはいま仮想空間に存在し、リアルとは別の姿でここに立っている」ということを表現したかったので、こういった演出にしています。
後編のnoteでも書きたいことだったのでこのくらいにしておきます。


ポイント4)リアルとの連携要素

青色クラブにはリアル連携の要素がいくつかあります。

ひとつは、料理やドリンクのメニューです。
https://aoiro.club/menu.html

ウェブサイトやバーカウンターにあるQRコードを読み込むと一般的なスーパーやコンビニで手に入る飲み物や食べ物のメニューが表示されます。オーナーのおすすめのものです。

本当はおうちに直接お届けできるのが一番なのですが、
そうもいかないので全国流通していそうな商品をリストアップしています。

"味覚"についてはバーチャルのみでは完結できない最たるものだと思うので、今後もっと何かできないか模索中です。

もうひとつは、青色クラブオリジナルアロマです。

ゼラニウムとヒノキをメインに6種類の天然アロマを配合したオリジナルアロマです。

店舗ワークショップでブレンドしたアロマの配合レシピをいただいたのですが、ECサイトでそのレシピ番号を入力すると同じものを購入することができるという便利システムです。

100種類以上アロマを嗅ぎ回ってどんな香りがいいのか考え続け、やっと辿り着いたブレンドです。

青色クラブに参加する際は同じアロマをディフューザーなどで焚いて"嗅覚"を共有しましょう。我ながらオススメブレンドです。

詳しくはこちらから。

そしてもうひとつ。基底様相器。
なんのこっちゃという話ですが、以下を御覧ください。

こいつ様相って言葉好きだな…
バーに訪れた際はぜひお使いの器をお申し付けください。
ゆるやかにリアルとバーチャルを繋げましょう。


といった感じで、いくつか青色クラブのおすすめポイントを紹介させていただきました。これからもいろんなことを考えているので宜しくお願いいたします!

どんな世界観なの

青色クラブの世界観についてです。

これに関しては今後のアップデートで直接作品の中で表現したいので多くを語るべきではないと思いつつ、話したい気持ちもあるので葛藤しているところであります。

かつて人類が青色に住んでいた時代にあったとされる、 とあるビルの地下駐車場に作られたクラブ。 黒色時代では青色に関する情報統制は日に日に厳しくなっているが、 散り散りになった記憶痕跡を繋ぎ合わせることで当時の様相を仮想空間上に再構築している。

青色クラブ 公式サイトより

上記は公式サイトに掲載している「青色クラブの物語」の文章です。

ワールド内には世界観の匂わせアイテムも

重要なキーワードはイベント名でもある「青色クラブ」の《青色》です。

私の名前が藍上アオイだから青色なのではと思われるかもしれませんが、関係はありません。藍上アオイという名前は理由があって生まれたもので、青々しくしたくてつけた名前ではないからです。ただ、全体的に「青」でイメージを統一という意味ではちょうど良かったなとも思っています。
(後述しますが普段のお仕事でも「青や緑」に因んだプロジェクトをやっています/やってきました)

《青色》が何を示すかというと、自分のXのポスト(ツイート)や使っている絵文字を見ていると多分わかるかなと思いますが、アレを意味しています。

ただ、明言はしたくないです。
明言しないことが世界観の上で重要だからです。
…この世界では隠語なんですよ、青色って。

上の「人類が青色に住んでいた時代〜」って文章からもなんとなく察することができそうですね。

逆に《黒色》という言葉も出てきますね。
《黒色時代》というのは《青色》が何を指すかわかるとわかるかもしれないです。この世で黒色が無限に広がっている空間は…

「黒色に人類が住まざるをえなくなった時代に、青色に関する情報をかき集めて仮想空間上に再現していた。その仮想空間上のとある場所にある青色クラブに人類の一部がこっそり集まっている。ただ、青色に関する情報は統制されていて…」

というのが言える範囲ギリギリといった感じでしょうか。

青色クラブ 公式サイトより

それを踏まえるとここの意味もわかってきそうですし、青色クラブの今後のアップデートの狙いもわかってくるかもしれないですね。

何はともあれ、青色クラブは今後のアップデートでどんどん進化していきます。青色時代の当時の情報が集まれば集まるほど正確になっていくし、逆にとある組織に見つかってしまうかもしれないので変わっていく(変えていく)かもしれないですね!


作ろうと思ったきっかけ

この辺りからはメタ的な話になってきます。
そもそもなぜ青色クラブを作ろうと思ったかのお話です。

自分は10年前にとあるリアルイベントを立ち上げてずっと代表としてオーガナイズしてきました。とある野外イベントです。

数千人規模の割りと大きめなイベントなのですが、2023年の開催を以て自分は退くことにしました。この10年はもうそれ一本でした。人生を捧げてました。

(このイベントは「緑」をメインとしたものだったのですが、青や緑がどうやら好きみたいです。他のお仕事でも青をキーカラーにしたプロジェクトもやったりしています。)

今でもイベントを企画することも / 運営することも / 参加することも大好きなのですが、ここ数年のコロナ渦を通してのマインドや気持ち・置かれている環境の変化、リスクの顕在化、どうしても(自分の中で)マンネリ化してしまった部分があったが故の引退の決断です。

同時に新たにチャレンジしたいことが出てきました。
バーチャル(バーチャルイベント)に於ける創作活動です。

バーチャルイベントを括弧書きにしましたが、広義で言えばバーチャル全般にとても魅了されており積極的にチャレンジしていきたい領域だなと思っているからです。VRChatというVRSNSやバーチャルアーティスト(最初の出会いは輝夜月さん)と出会ったことには大きな影響を受けていたように思えます。

この武道館ライブが確実に決め手だった

実際、自分がイベントを退くときに仲間には「神椿スタジオの花譜さんのようなバーチャルアーティストに関われるように勉強をしていきたい。バーチャルをもっと追求していきたい。」という旨を伝えています。石垣島で伝えたなあ。

ただ、バーチャルを追求していきたいはちょっと言葉足らずだったなと最近思っています。リアルとバーチャルを追求していきたいが正しいなと。

私たちはどう足掻いたってリアルという基底現実で生きていくしかないですし、その上層にレイヤーとしてバーチャルという仮想空間を重ねています。リアルでの経験則は仮想空間でも体験価値として影響を与えるし、視覚と聴覚以外の感覚拡張はまだまだできないし、飲食もしなければいけないし、結局はバーチャルを考えるためにはリアルのことも考えていかないといけないんだと思っています。切っても切り離せないのです。

私はリアルとバーチャルの距離を数センチの隙間と呼んでいます。HMDと眼球の距離ですね。バーチャルを追求するためには、そのリアルとバーチャルを橋渡しする数センチの隙間の意味を考えていかなければいけないな、と。

自分はリアルイベントで「来場者の体験設計」を考える上で「拡張・文脈・共有」という3ベクトルでずっと考えてきたのですが、バーチャルでも応用できると信じて挑んでいきたいと思っています。

その活動の主軸としていきたいのが「青色クラブ」です。


青色クラブを通して何をしたいのか

リアルと共にバーチャルという領域に挑んでいきたいということはお伝えしましたが、その主軸として青色クラブを選んで作った理由をお話したいと思
います。

1) いろいろスキルアップしたい


ひとつは、スキルアップ目的です。

VRChatをきっかけに3DCGを勉強することになり、VRやVRSNSに興味を持つようになりました。今後、バーチャルで創作活動をしていく上でまだまだ能力も知識も不足しています。なので、青色クラブという完全趣味の場を通して、スキルアップをしたいというシンプルなお話です。


プロトタイプの頃のきったないラフ
2Fから地下駐車場を見下ろせたプロトタイプ

ありがたいことに青色クラブにはお客さんが遊びに来てくださり、イベント(モデル、空間設計、演出、選曲、ウェブサイトなど)に対する様々なコメントもいただくことができています。

これは本当に面白い事象だと思っていて、イラストや映画のように「見たよ」「観たよ」の事後報告ではなく、実際に空間の中を歩いて、その場で楽しんでくださって、リアルタイムで感想をいただけるのです。

大枠リアルイベントでもほぼ同じではあるのですが、相違点としては、毎回気軽に更新ができて、それがノーリスクでコストも掛からないというところでしょうか。青色クラブの形式だとスタッフは必ずしも必要はなく、イベントのワールドをオープンするだけで成立してしまうというのもすごい。最悪わたしがいなくても成立します。

大枠リアルイベントでもほぼ同じ…とさらっと言ってしまいましたが、それもなかなか恐ろしい話です。主観で仮想空間で疑似体験するというシステムがある前提だし、それを一般ユーザーがアップロードできてしまって人を呼ぶことができるという…。3DCGソフトでどんなにお部屋を作っても、見てもらう、もしくは何かのサービスでPC平面上で歩いてもらうくらいはできるかもしれないですがゲームの域を越えません。(もちろんVRSNSもゲームなのですが、完全同列ではないかなと思います)

リアルイベントをずっとやってきた身としては、不可逆の域に来ています。半年近く準備してイベント当日は台風で中止なんてこともあるかもしれないし、興行中止保険に入っていなければ数千万吹っ飛ぶって話でもありますからね。リアルイベントの良さもい〜っぱいあるのですが、今の自分には青色クラブのスタイルがとてもしっくり来ています。リモートワークや家庭環境の関係で外に出ることもかなり減ったし…

脱線してきましたが、バーチャルイベントを通してスキルアップ3DCGや空間表現、演出などのスキルを磨いていきたい!というのが青色クラブを運営する動機として大きくあります。これらの要素は密接に関係あると思っていて、拡張・文脈・共有の視点を加えることで、空間設計となり「場」になります。ハリボテ、ベニア板じゃない「場」を作っていきたいですね。そこにきっとリアルの10年間のノウハウが活きるはず!

2) 息抜きとコミュニケーション


自分はVRChatで様々な方に出会い、ワールドを楽しみ、イベントを楽しみ、VRSNSに魅了されました。その気持ちはまだ消えていませんし、今も日々新しい発見に驚かされています。

World : Suspended In Time / By QuarT0niX
Wolrd:1⁄3⁄2020 / By Xiexe

ひとりでワールド巡りも楽しいですけど、VRSNSは相手ありきだなあと本当に思います。

PVを撮影してくれたシンセキくんとぽこピーランド
ふぇるくんとしもさんでスモーキン

青色クラブではみなさんとお話をし、お酒を飲み、音楽で体をゆらゆらさせて、楽しく過ごしたいのです。

変に気を使うような要素を増やさないことに徹しています。例えば自分以外のスタッフを増やすとか、スタッフの案内がないと成立しないイベントとか…そういったものは意識的に排除しています。ワールドを立ち上げたらあとは自分も楽しむのみ!にしてます。

かんぱい

趣味をフラットに趣味のままにし続けるのって一定の努力と強い気持ちが必要なんです。趣味だったものを嫌いになっちゃう、アレルギーになってしまうこともありますからね。

ただ、お客さんとお話をするのは大好きなので、そこは"気を使う"ではないです。初めての方もお話してよさそうな雰囲気であればお声がけしたいなあと思っています。この辺は元々接客業とかコミュニティ運営していたことが活きているのかもしれないですね。

3) 更新されるポートフォリオ


3つ目は青色クラブがポートフォリオになるということです。

青色クラブは今後も趣味であり続けますが、自分としては「バーチャル(バーチャルイベント)での創作活動」が次のライフワークだと思っているので、青色クラブが藍上アオイの表現の場となり、藍上アオイにお仕事やプロジェクトを依頼したいって思ってもらえたらいいなって思っています。

自分から能動的にお仕事を探すことも必要かもしれませんが、自分の作品に中に入って体験していただき、この人に頼みたいって思っていただけるのが一番いいですからね。そう思ってもらえるようにこれからも楽しく青色クラブを続けていきたいと思います。



1と2はウェブサイトでも少しだけ触れていたことでした。
3は1の副産物って感じです。正確に言うと想定外でしたが意外と”そうなる”のかもしれないなって最近思ったり。

でも、一番重要なのは楽しく趣味として青色クラブをこれからも続けていけることです。青色クラブは中田ヤスタカさんにとってのCAPSULEなんです。努力、未来、A Beautiful Star!無理はしないけど、無理はします。

私がただ好きを作って表現して、お客さんも楽しんでくれて「場」となり、副産物としてご相談が来れば最高ですね!!!

今後の展開について


すでに明言していますが青色クラブは10年間続ける予定です。
来年の2月で2周年なので、あと8年ちょっとはやる予定です。


…なんで?


まあ、そのリアルイベントを10年間続けられたというのと、
バーチャルに10年間捧げられる価値を感じたからです。

不思議と込み上げてくる熱量みたいなのってありますよね。
この記事も後押しになっています。

バーチャルイベントを10年間続けるっていうのはこれまた面白い話だと思っていて、今こそVRChatで営業していますがプラットフォームが変わる可能性がありますし、デバイスだってどうなるかわからないし、トラッカーなんて消えてるかもしれないし、スマホに代わるMRデバイスが主流になっているかもしれないし、一人一体アバター時代かもしれないし、なんもわからんですけど、バーチャルを10年間ってそういうことだなと思っています。

それを楽しみたい。

青色クラブの世界観としても"当時の青色の情報のアップデート"”セキュリティ強化のためプラットフォーム変更”として整合性取れているので、何ら問題ないです。便利な設定!


青色クラブは定期的にアップデートされていきます。

今までの青色クラブの遍歴としては、

1)青色クラブ プロトタイプ

スイッチで開閉するボタンと映像プレイヤーがあるだけの空間。たぶん初めて作成したVRChatワールドです。なんかこの頃は扉の開閉に躍起になってた。今はありません。

2)青色クラブ プロトタイプ2

プロトタイプにテクスチャをつけたり謎のスモークが入ってたり。テクスチャを知った瞬間ですね。

3)青色クラブ プロトタイプ3

2階席から下が見下ろせる地下駐車場クラブで構成は違うものの今の青色クラブっぽさは既にあります。

個人的に面白いのは石鹸みたいなソファーですね。
今見るとめちゃくちゃおもろい…

3)青色クラブ Ver 1.00 - Babyblue

2022年2月18日オープン。一番最初の青色クラブです。
この頃は全体的に明るかったです。

エレベーターの中って実は作ってあったり…?

4)青色クラブ Ver 2.00 - Acuamarine

2023年2月18日にリニューアル。《現行の青色クラブ》です。
暗くなったし、光や音にかなり拘りました。
一部のモデルなどは1.00から使いまわしです。

5)青色クラブ Ver 3.00 - Celeste

2024年2月18日にフルリニューアル予定。
基本的にすべてのモデルを作り直し構成も見直します。
作り直しって言っても過言ではない。
こちらを公開後は定期的にアップデートしていきます。
「文脈」の拡張といった感じでしょうか。

6)以降の青色クラブ
まだ決まっていないことも多いですが、
一年ごとのフルリニューアルは避けたいと思っています。
ただ、周年イベントごとに何かしら展開はしたいなと思っています。
10年かけて青色クラブの物語も進んでいきます。




そんな青色クラブですが、
来年の2024年2月24日(土)に二周年を迎えます!
やったー!


二周年イベントを前日に行う予定なのですが、
そこでバージョン3となる青色クラブ3.0(celeste)を発表予定です。
ここの文章を書いている時点ではほぼ何もできてません。
がんばります。

(2024.01.11 追記)
がんばれませんでした。間に合わなさそうです。
また公開予定が決まりましたらX等で告知します!


自分がVRChatを始めて、ワールド制作に興味を持ち始めて、
はじめてBlenderで3DCGに触れてからまもなく2年くらい経ちます。
最初はマグカップを作るだけでも精一杯でしたが、
地道に勉強してなんとかそれなりのものができるようになりました。
もちろん、まだまだ勉強中です…!

「バーチャル上に存在する手触りのある居場所」を目指して、
青色クラブは末永く続いていきます。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

次回の記事では「青色クラブ Ver 2.00 - Acuamarine」の演出や技術面について綴ることができたらと思います。

では〜!

Written by 藍上アオイ
https://twitter.com/aiue_aoi_


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?