日本最大規模の税理士法人「辻・本郷税理士法人」。組織風土にあわせたDX化についてお伺いしました!

「導入企業ストーリー」では、AI Travelを導入いただいている企業のご担当者様にお話をお伺いします。今回は日本最大規模の税理士法人である「辻・本郷税理士法人」の総務ご担当者様、経営企画ご担当者様にお伺いしました。

辻・本郷税理士法人
事業内容
 税務・会計関連サービス
設立年月日 平成14年4月1日
従業員数 1,513名(税理士226名 公認会計士45名)※2020年10月現在
本社所在地 東京都新宿区

ーよろしくお願いします!
ーまずは「辻・本郷税理士法人」についてお教えください。

経営企画ご担当者様(以下、経営企画担当):辻・本郷税理士法人は、その名の通りで辻と本郷の二名の税理士・会計士が共同で始めた法人です。顧問先は約15,000法人で、確定申告は毎年約10,000件、相続関連は毎年約2,300件ほど担当しております。事務所の数は国内に65箇所あり、他にも東南アジアやアメリカ、カンボジア、ミャンマー、タイ、ハワイ、LAに拠点を構えています。

提供しているサービスとしては、会計税務に関すること全般で、法人の決算やM&A、再生コンサルや記帳代行のアウトソースもお受けしています。個人の方には、相続税の申告や対策、確定申告を提供しています。また、公益法人や社会福祉法人、NPO法人に向けたサービス、地方公共団体向けの会計税務サービスも展開していまして、国内では最大規模の事務所となっています。


総務ご担当者様(以下、総務担当):グループ会社も11社あり、また各地域で税理士法人のM&Aもしています。

ーそれだけ大規模だと、管理部門の方はやりがいのある環境でしょうね!
 管理部門は何名で構成されているのでしょうか?


総務担当:まず、私の所属している総務部は全部で13名です。総務部は、総務課・秘書課・経理課の三つに別れていて、本社業務に加えて各事務所の質問対応などもしています。私の所属している総務課は、備品管理から人事部と連携するような業務まで幅広く担当しています。AI Travel導入以前は、出張の管理も担当していましたね。

経営企画担当:経営企画室は20名程度です。経営企画室も、企画・財務・システムの三つの課に分かれています。この二つの部署はお互いに連携しながら業務を進める事が多いですね。

ーAI Travelを管理されているのは総務課だとお伺いしたのですが、業務内容をお教えいただけますでしょうか。

総務担当:いわゆる庶務業務的や、入退社や異動、組織変更といった人事と関わる業務、ファシリティ業務、それから事務所管理がメインの業務です。全国各地に事務所があるのですが、賃貸契約を含めたファシリティ業務、異動の手続きも総務課で担当しています。

他にも、経費精算システムなどのメンテナンス、各事務所の小口現金の精算、それから稟議書や支払い依頼などの申請・承認フローに乗っているものの処理も担当業務ですね。

ーかなり多岐に渡っていますね!

総務担当:そうなんです、なので通常業務をこなしながら業務効率化にも取り組んでいます。
それから、総務課と経理課は業務を平準化して誰でも出来るようにしようと言われていまして、それもありSaaSを含めたツールを積極的に導入しています。

ー具体的にどういったものを使われているのでしょうか。

経営企画担当:グループウェアはG Suite、出張管理はAI Travel、経費精算は楽楽精算を使っています。それから、人事情報管理はカオナビ、請求書はBtoBプラットフォーム、申請承認システムは自社開発のものを使っています。

ーAI Travelをご導入いただいたのも、業務改善の一環だったのですね。

総務担当:そうですね、それもきっかけの一つです。

当時は、とある旅行会社に出張手配・管理を委託していたのですが、「出張者から総務に出張情報を連絡し、それを総務課のメンバーが委託システムに情報を入力する」というフローでした。地方拠点や人員も増えているタイミングでもあり、出張の回数もぐっと増えていたんですね。それに伴って、出張手配が総務業務を圧迫するほど増えていたので、これはどうにか解消したいと考えていていました。他にも、当時は新幹線の回数券を総務課で管理していたのですが、依頼がある度に各事務所に発送していたので、それもかなり工数がかかっていました。

ーそれは大変でしたね・・・。出張の申請・承認はどうされていたのでしょうか?

総務担当:急な出張が多いということと、紙で行っていたということがあり、中々徹底できていませんでした。現場では出張内容を確認しきれないので、総務課が確認作業をしていたのですが、やはり出張者とその上司の間での申請・承認フローを強化したいと考えていました。

もともと利用していたシステムには、承認機能が無く、開発にも工数がかかってしまうとのことで、別のシステムを導入する必要があると検討をし始めたタイミングで、知人からの紹介でAI Tavelを知りました。

経営企画担当:AI Travelは申請・承認機能がデフォルトで備わっていたので、この課題をクリアに出来ると思い導入を決定しました。それから、宿泊施設や交通手段を自分たちで予約する必要が無くなるので、出張手配工数も削減されるだろうと期待していました。

ーご導入いただいて、いかがでしたか?

経営企画担当:辻・本郷税理士法人は、事務所の新設・統合が多く、異動や組織の変更が多いという特徴があります。また、申請・承認も画一的にできなかったり、イレギュラーな部分もあるので、システムを導入しても活用できるかどうか不安な部分もあったんです。

AI Travelでは、承認者を複数設定できたりと、柔軟な設定が可能だったので、問題なく使えています!

総務担当:導入当初、現場からは戸惑いの声もありましたが、いまでは ほとんどの社員がAI Travelを使いこなして出張に行っています。申請・承認も機能していますし、チケット手配も個人で完了するので、総務課の負担も軽減されました。

ーお役に立てているようで嬉しいです!導入当初、実際に出張に行かれる方たちからはどのような反応がありましたか?

総務担当:初めて使うツールですがから、やはり戸惑いも多少はありました。当然ですが、申請・承認機能があるので、上長からの承認がないと宿泊施設や交通機関の手配依頼をできませんよね。それが、申請したのに承認が遅く、探し直すことになってしまうといったこともありました。

それから、以前使っていた旅行会社のシステムは、アナログ的な部分もあってAI Travelとは操作方法も違うので、慣れてもらうには少し時間が必要でしたね。

経営企画担当:システムに不慣れな社員もいるので、最初は従来の方法と併用して使っていました。当初から、全社に画一的に導入を勧めてしまうと混乱が生じますから、段階的に導入し、今ではほとんどすべての社員がAI Travelを使うようになりました。

私が社内向けシステム導入の窓口なのですが、導入してから2〜3ヶ月もすれば社内問い合わせも落ち着きました。いまでは、新規に利用し始めた社員からたまに質問が届くくらいです。

ー組織の特徴に合わせて工夫いただいたのですね。
ところで、先程様々なツールをご活用されているとお伺いしましたが、そういった新しい物や事への前向きさは社風なのでしょうか。

総務担当:そうだと思います。代表が、新しいものが好きということもありまして、色々と新しいことに挑戦する社風であると実感することが多いですね。士業では珍しく、Youtubeチャンネルも持っています

経営企画担当:RPA導入のアイデアを出したのも当社の代表ですし、様々な分野にアンテナを張って新しいことに前向きでいます。そういう経営者だからこその社風なのかなと。

ーそうなんですね!士業事務所というと伝統的なイメージが強かったので、意外でした。

総務担当:昔は税理士事務所という業界は閉ざされてたのですが、会計システムがどんどん発達してきたので、「自分たちも進化して新しいことをしないと」という危機感をもっているところが増えているように思います。辻・本郷税理士法人は、中でも早い時期から危機感をもっていたように思います。

とはいえ、これだけの規模になっていますので、従業員が新しい情報を取りこぼしてしまったり、分からないことで躓かないように、ポータルサイトを使うなどして情報周知にも取り組んでもいます。

ーシステムに不慣れな方や、お忙しい方でも安心できますね。最後に、今後の展望や思いをお教えいただけますでしょうか。

総務担当:今後も事務所を拡大する傾向にありますので、総務課を含めてバックオフィスはますます忙しくなると思います。業務の効率化と平準化を進め、通常業務やルーティンに加えて、新しいことに挑戦したいですね。

経営企画担当:そのためにも、SaaSやシステムのベンダーの皆様とは良い関係を築きたいと思っています!例えば、当社では複数のシステムを使っていて、かつ異動が頻繁にあるので、各システムでの従業員データの変更に結構時間が取られてしまいます。なので、それぞれのシステムが連携して、どれか一つを変更すれば他のシステムも変更されるようにしていただけたらとても嬉しいです。

ーありがとうございました!

・・・

以上、辻・本郷税理士法人の総務ご担当者様、経営企画ご担当者様にお話をお伺いしました。

新しいことに積極的な社風であり、バックオフィスでもSaaSやツールを活用されるなど先進的な印象でした。

今後も良きパートナーとして、AI Travelも尽力してまいります!


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