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鮨を求めて小見川へ

sainokuniです。
いつも読んで頂きありがとうございます。

今回は少し変わったお鮨屋さんへ行ったのでレポ🍣

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千葉県の小見川駅(成田線)からタクシーで7分ほどのところにあるお鮨屋さん、まこと屋。

もともと酒旅じゃらんっていう雑誌で見つけて、いつか行きたいと思っていたのが早々と願望が叶った。

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何が変わってるって?

なんと

米農家 × 鮨屋 × どぶろく造り

3足のわらじを履いているお鮨屋さんなのです。
(店主ご本人が3足のわらじと言っておりました)

写真手前の「真由美」という、どぶろくは自家製。

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早速いただきました。

右が「真由美」
今まで数多くのどぶろくを飲んできましたが、こちらのどぶろくはほぼ、半個体。

とろっとろのヨーグルトを食べている気分。
甘味があって酸味はほんの少し。
食前にぴったり。

掬いやすいようにスプーンまで出してくれた。

前菜はめかぶ。

お鮨は平目からスタート。

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【平目】

白身魚はタンパクなイメージであるが、僅かな甘味があり柔らかな舌触り。薄くタレがついていて平目の味を邪魔しない感じがまた、良い。

店主曰く鮨の美味さはシャリで6割決まるって。
シャリの温度も大切だそうです。
米がまた粒が立っていて美味しいの何の。

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【炙り金目鯛】

銚子産。
味が良い金目鯛が獲れるで有名みたい。
水っぽさはなく、ぎゅっとした身。
脂は少なめ旨味がある。

炙りの焦げ目が優しく香る。
金目鯛って脂がのってるのがいいってわけじゃないのね。

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【アオリイカ】

心地よい歯ごたえは柔らかめ。最後に少し甘味が残る。
タレは少なめ。

包丁でしっかり切れ目を入れていて、凄く繊細な味。

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【小鰭】

小鰭ってどんな味?って店主に聞かれて
「うーん、あんまり頼まないから記憶が…」って答えた。

酸っぱくない?

あ、そうだ。
酸っぱくて魅力が感じられないからいつも頼まないんだなって思い出した。

うちのは違うよ、と出してくれた。

今までの小鰭の概念を壊された。

酸っぱ味は少しだけ。アンチョビみたいな香ばしさ、青魚だけれど生臭くない。小鰭の味がキチンとした。

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【ホタルイカ】

兵庫産。このホタルイカ、上にすりおろした生姜がのっていて、下に軍艦の中に山葵が入っていたから喧嘩するのかなって思ってた。

生姜、ホタルイカ、山葵の順番で三層に味のグラデーションが舌から鼻腔に突き抜ける。
ホタルイカの旨味、海苔のコンボがまた、良い。
感動した。

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【カマス】

カマスのお鮨なんて人生初めてだった。
焼き魚でしか食べたことないし、生のカマスってどんな味?!と若干の緊張感。

脂はしっかりのっていて厚みのある身。旨い。
最後に唇に脂が残る感じ。余韻が最高。

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【初鰹】

鰹って言われて、え?ってなった。
こんなキレイなピンク色なんだ!って。

マグロかと勘違いするくらいのしっかりした味。
生臭さはゼロ。ネギとか生姜とか小細工なしのシンプルさ。

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【ホッキ貝】

店主がまな板にビチビチ、ネタを叩きつけていたのが、このホッキ貝だった。

生きてる状態だからと、たれをサラッと塗って出してくれました。貝特有の旨味が凝縮されていて、たれと融合。
生きてるのって本当に新鮮。

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【漬け】

別のネタを仕込んでいたときにタレにザッと浸けていた漬け。
短時間だったから、味染みてるのかなと思っていたら、だいぶしっかり味がついていたので驚き。

しょっぱすぎず、良いあんばいで。

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【トロ】

後に店主に言われて知ったのですが、舌は濃い味が残るから順番を考えて出していたとのこと。
トロは脂もしっかり、味もしっかりなので最後の方に。

もう、何にも言えない美味しさ。

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【ウニ】

うちのウニは軍艦では出さない。海苔で巻くとウニそのものの味が海苔に負けちゃうんだ。と、店主。

小皿に入ってスプーンで掬って食べるスタイル。

本当だった。

海苔がいない分、ウニの甘味がふわぁと口の中に広がる、広がる。斬新で新しいスタイルに脱帽。

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【穴子】

これはうちの自信作だよ。温かいうちに食べて!
と言われるがままに急いで食べた。

多分、こんなに肉厚な穴子食べたの初めてだ。
レアっぽいのにしっとりしてるというか。
ジューシーなんですよね。旨い。

そりゃ、これは自信作ですよ。

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【卵焼き】

最後に出てきたのは、放牧ならぬ、放し飼いの鶏の卵で作った卵焼き。
しょっぱい味なのかと思ったらふんわり優しい甘い味。
でも、卵の味はしっかり。

〆にぴったり。

ちなみに金額ですが、これにお味噌汁がついて1人5500円。
私はお酒を飲んだのでもう少ししました。

https://makotoya.org/archives/94


【ご馳走さま】

お鮨もお酒も最高だったのですが、店主が素敵だった。
米は自家製で田んぼから作り、鮨屋もやって、どぶろくも造る。

食事中に田んぼのことや地元のことを色々教えてくれた。
話もとても面白くて、今度田んぼ見る?と声をかけてくださった。
私は田んぼをじっと眺めるのが好きだから、凄く嬉しかった。

なんなら田植え手伝う?って言われたけど、休みとれるなら本当に行きたい。(本気)


3時間くらいかけて行ったけれど、まこと屋さんはまた行きたい。大好きなお店がまた増えた。

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小見川に行くことがあれば、是非行って頂きたい。
味は勿論、田んぼに詳しいお鮨屋さんは世界で1つだけ。



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