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#215 「ウンベルトエーコを知っていますか?」 イタリア語事始め(23)

Conoscete Umberto Eco? - No, io non conosco Umberto Eco. Chi è?
「(君たちは)ウンベルト・エーコを知っている?」
「いいえ、私はウンベルト・エーコを知りません。誰ですか?」

NHK ラジオ イタリア語講座

「ミラノの有名なものはなんですか?」という質問に、「ミラノ風カツレツです。」NHKラジオのイタリア語講座の会話文。(なるほど、ミラネーゼは、ミラノ風という意味なんだな。)もう一人のイタリア人講師のご出身は、アレキサンドリアというミラノに比べて小さな町らしい。「アレキサンドリアにも有名なものがありますか?」日本人講師が問いかけると、「もちろん」との返事。

「ウンベルトエーコです。」

 (えっ、まさか。聞き間違いかな?食べ物の答えが来ると思っていたら、、まさかの学者であり作家のウンベルトエーコの名前が、、、)「知ってます。知っててます。」(ウンベルトエーコの作品2冊とエッセイ1冊読みました。思わず日本語でスピーカに向かって心の中で話しかけていました。)
 聞き間違いではなく、ピエモンテ州アレキサンドリア出身だったんですね。「薔薇の名前」は学生時代に映画を見て、面白かったので原作も読んだけれどやや難解で、他の作品の「フーコーの振り子」はさらに難解でウーンとうなった、あのウンベルトエーコさん、アレキサンドリア出身者の胸を張って誇れる人だったんですね。ミラノ風カツレツと張り合えるほど地元では有名ということも教えてくれたイタリア語講座でした。「まだ薔薇の名前を読んでない方は、一度読んでみてくださいね。」番組司会者が軽く言われて驚きました。(そんなに気軽に読める軽い話ではないと思うのだけれど、、、、。もしかして、イタリア語講座の番組聴いているリスナーの皆さん、とてもハイレベルの方々ばかりなのでは、、、ちょっと焦った年末の1日のお話でした。)