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Claudia

今日は私にとってとても大事な日です。
父の10回目の命日。

父が病床で”あいちゃん、つくらんとね?”
そう言わなかったら

今の私はなかった。

そして、そんな大切な日を前にして出遭ったノラ猫。
いろんな思いが交差して 染めたワンピースは私の感情のまま
とてもいい色に染め上がりました。


猫がうちの庭でお昼寝をしている間に
彼の見る夢の中で一緒に散歩するための一着です。

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毎日、日記をつけるように服を作る
そうしているうちに 自分の日常が記録されて 誰かの日常に入り込む

この一瞬一瞬を忘れないように忘れないように過ごしていた幼い頃の私に、大丈夫、私が覚えておくから、忘れてもいいよ。といってくれているように感じました。

10年前母と妹と3人で看取ったあの夜
今でも鮮明に覚えています。

まるでもっと生きたいとでも言っているかのように 
たった一度だけ 酸素マスクの中で口を大きく開けた父の姿

この人の生きた証を、私が残さなくちゃと思いました。

私が精一杯生きて、生まれてよかったと言ってあげたいと思いました。

今でもまるで生きているかのように夢の中に出てくる父
きっと心配しているんでしょうね。

10年の間父の言葉は私を支えてきました。
それはきっとこれからも変わりません。

今日家に帰ったら おかえりと言ってあげたい。
それから、10年間ありがとうお父さん。


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