📕山形日本酒の作り手が作る庄内産ワイン📕

どりかむの故郷、山形でいま新たなワインがすくすくと育っています。その名は、HOCCA ワイナリー。当時26歳という異例の若さで山形日本酒・吾有事の醸造責任者となった阿部龍弥が、日本酒だけではなく、ワインへもフィールドを広げ、今年、ついに本格的にリリースをします。

今日は、常に新たな挑戦を続ける阿部さんとの出会いや阿部さんが育ててきたかわいいワインについてのお話です。

山形日本酒・吾有事との出会い

2018年のある日、仕入れでお世話になっている酒屋さんから、今年リリースされたばかりの山形日本酒・吾有事を紹介してもらいました。狼煙のようにデザインされた″吾″一文字のラベルが印象的でした。

吾有事を口にした瞬間、いい意味で、これまでの山形日本酒らしくないな、と思いました。ジューシーなのに軽妙、何やら新しい味わいです。開栓直後の微かな発砲感も手伝って、これは山形の未来の味なんだという気がしました。
さらに醸造責任者を調べたら当時まだ27歳！本当に山形の未来そのものだとまた驚きました。その日からどりかむは阿部さんに夢中になってしまいました。

阿部龍弥とまだ小さな山形の未来

2019年の5月、山形料理とワインのペアリングイベントを開催するにあたっての勉強でどりかむメンバーで山形の庄内地方に行く機会がありました。そしてその時、阿部さんが何とワイン作りを始めたという情報をキャッチしたのです。ここぞとばかりに阿部さんにコンタクトをとってみました。
阿部さんは酒蔵を案内してくれ、そして2年前に苗を植えたばかりのブドウ畑を見せてくれました。生まれたばかりのHOCCAワイナリーです。

その年の秋頃に送られて来たHOCCAワイナリーのワインはとても華奢で、まだ弱々しく繊細すぎる味わいでした。人間に例えるならいわば赤ちゃんの状態。だけれども、この味が山形の未来の味なんだと思いました。

そして今年2021年。

そんなHOCCAワイナリーが時を経て正式に一般市場でリリースされるとの知らせが入りました。

かわいいあの子はどんな風に育ったのでしょうか。思春期の青年くらいにはなったのでしょうか。

全部で5種、2021年のHOCCA WINERY

記念すべきオフィシャルリリース第一号、どりかむ店舗でも絶対に提供したい！話が聞きたい！と、2021年9月、再び阿部さんにコンタクトを取ってみました。

▼オンライン取材のひとコマ

2021年リリースされたのは以下5種(！)。阿部さんのお話によると、「樽熟だけれどもそんなには寝かせてはいないライトな味わいのラインナップ」になっています。

「ワインは食事の主役として飲まれることも多いですが、日本酒の蔵が作り出したワインということで料理に寄り添えるような日本酒のような存在になっている」そうです。

山形料理とぜひ合わせてもらいたいです。

以下、ワイン5種を阿部さんのコメントとあわせてご紹介します。

HOCCA Chardonnay

山形県産「シャルドネ」100%使用。海に程なく近い砂地で育った「シャルドネ」は、酸味とミネラル感のバランスがよく、フレッシュな香りが感じられます。フレンチオーク樽で熟成させることで、香ばしさも加わり、エレガントな味わいに仕上がっています。
－HOCCA WINERYより引用

2019年に生まれたての「シャルドネ」を試飲させていただきました。あれから2年の時を経て育った木のブドウで醸したワインがどう美味しくなったのかが楽しみです。「あの時飲んだシャルドネとの味の違いを見てください。」

HOCCA Pinot Gris

山形県産「ピノ・グリ」100%使用。山形県の冷涼な気候で育てられた「ピノ・グリ」は、豊かな果実味と柑橘系の酸味を兼ね備えた王道の辛口ワインです。決して気取ることのないピュアな味わいを家庭料理とともにお楽しみください。
－HOCCA WINERYより引用

庄内で「ピノ・グリ」は以外でした。阿部さんいわく「予想以上の出来」だそうです。山形の「ピノ・グリ」といえばコレ、という存在になりうる可能性に期待。

HOCCA Pinot Noir

山形県産「ピノ・ノワール」100%使用。軽やかでエレガントな味わいと穏やかな香りからは気品が感じられます。熟成が早く、栽培が難しいとされるブドウ品種なので、日本国内でも作り手が少なく希少性の高い赤ワインです。
－HOCCA WINERYより引用

「難しい」「ピノ・ノワール」にも挑戦しています。「生産本数はかなり少ない」です。激レアなので「この機会にぜひご賞味ください。」どりかむ的にいちばん気になる一本です。

HOCCA Syrah

山形県産「シラー」100%使用。しっかりとしたタンニンが特徴のブドウ品種ですが、山形県の冷涼な気候下で育てられた「シラー」は、ジューシーでやや軽やかなタイプに仕上がっています。フレンチオーク樽で熟成させたことで、豊かなアロマも感じられます。
－HOCCA WINERYより引用

山形で「シラー」は聞いたことがありません。今年はなんと「ロゼのような」「シラー」だそうです。何もかも「予想外」。早く飲んでみたいです。

HOCCA Zweigelt

山形県産「ツヴァイゲルト」100%使用。ベリー系の凝縮した果実味、スパイシーな酸味、軽やかなタンニンが特徴の赤ワインです。山形県の冷涼な気候において栽培に適したブドウ品種で、トマト系の煮込み料理や肉料理とよく合います。
－HOCCA WINERYより引用

「山形の気候と相性が良い品種」です。山形料理には実はこれがいちばん合うんじゃないかと思っています。玉コンとかにも以外と合っちゃいそうな気がします。

HOCCA WINERYの成長を一緒に味わいましょう

今後が楽しみなHOCCA WINERY。山形庄内が日本随一のワイン産地になる日も近いかもしれません。その軌跡となる第一歩目をいっしょに味わいませんか。

どりかむでは「まら」と「こあら」で提供いたしますので、一緒にHOCCA WINERYの成長を見届けましょう。

※HOCCA WINERY含む酒類の提供は2021年10月1日からを予定しております

▶HOCCA WINERY

▶「まら」HOCCA WINERY提供予定店舗

▶「こあら」HOCCA WINERY提供予定店舗