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同期の仕事

先日、大阪に行く用事があり、その帰りに前職の同期に会いに、京都に立ち寄りました。

彼女の家はとても素敵な雰囲気のシェアハウスで、わたしが到着するまでの間にフランス料理のレシピの本を広げて、料理を作ってくれていました。

同期と言っても、それぞれ東京と京都で働いていたので、あまり多くの時間を一緒に過ごしていたわけではありません。

食後のデザートを食べながら、お互いの好きなこと、今頑張っていること、これからしたいことを時間をかけてゆっくり話す時間は、とても嬉しいものでした。

部屋に戻ると、「お風呂に入って休んで」とバスソルトとキャンドルを手渡してくれて、お風呂に入る前から心が温まりました。

彼女の部屋は、決して物が多いというわけではないけれど、アロマや植物、海外の雑誌などリラックスできるものが所々に置かれていて、忙しい毎日の中で彼女が大切にしてきた休息空間に招いてくれたことが純粋に嬉しかったです。

翌日は、京都のホテルでコンシェルジュをしている彼女のアテンドで観光するという贅沢なプラン。

朝は、和菓子屋さんが始めたという、朝食を食べに行きました。

白味噌のお味噌汁がとっても美味しくて忘れられません…。

それから、おすすめの本屋さんをハシゴ。
それぞれに確かな個性があって、つい長居をしたくなってしまいます。

終日、自転車でまちを回ったのだけど、信号が赤になると「通りの名前が面白いから注目してね」「ここは京都タワーと同じ高さなんだよ」と説明を欠かさない彼女は、本当に京都が好きなんだなと微笑ましい気持ちになりました。

出身も京都だけど、旅で訪れる人の視点も持っているのが、すごいところ。

彼女のグーグルマップには、「行って良かったところ」「行きたいところ」で色分けされたピンがびっしり立てられていて、コンシェルジュの頭の中を見せてもらった気分でした。

入社からそれぞれ別の場所で必死に働いていて、彼女の仕事に触れられていなかったけれど、お休みの日に再会してなお、そのホスピタリティを感じずにはいられず、それこそが彼女の仕事に対する姿勢なんだなと感じました。

「目の前に喜んでくれる人がいるから続けられるのかな」という彼女の言葉は、わたしにとっての原動力にもなりました。

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