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〜season2〜③再会した二人の青春

年が明けて2010年
穏やかな気持ちになれる日々が続いていた
こんな日がずっと続けばいいのにと思っていた

中学時代の彼は話したことがないから私の中のイメージでは無口な人だったけど、再会してからは優しい穏やかな話し方をするとにかく良い人という印象しかない

幼少期からずっと親に何でも決められて親の言うことが正しいと言う育ち方をしてきたので自分で物事を決めることに自信が持てないまま生きてきた私
親の圧から逃げたいと何度も家を出たいと思ったり、親に対して感謝の気持ちより不満の気持ちが大きくなってしまった私
自分のことを好きになれない自己肯定感の低い私

一方、彼は高校時代からひとりで何でも決めてきた。
話せば話すほど私とは違う。人のせいにせずに自分で行動して、責任を負ってきた。
同じ年月を生きてきたはずなのに年齢だけ大人で中身は追いついていない私は、彼を人として尊敬していた
(もちろん尊敬の念は今現在もずっと変わっていない)
偶然なのか必然なのか、好きなものもほぼ同じで話しているとずっと笑顔でいられる。

中学時代に想像でしかなかった彼と一緒に過ごす時間が20年以上経った今、現実になっている、
青春している。

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