アイス・ジ・エンド

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医療・介護・心理学を中心に最新の話題を提供。 役に立つ情報も役に立たない情報も心にゆとりのある時に載せています。 お気軽にどーぞ!ブログは下記から。 https://kokoroniyutorio.com

マガジン

  • 回復期リハビリテーション病棟

    回復期リハビリテーション病棟の今後を見据える病院の在り方に迫ります!

最近の記事

早い転院は実績指数に有利?いつまでが有利なのか検証~回リハ機関誌資料から~その⑤

回リハ機関誌をまとめるシリーズ⑤。回リハ機関誌は様々な回リハの実態を機関誌にまとめています。シリーズ⑤では「実態」に触れていきます。 入院料1・3ではおおむね75%の病院が実績指数40をクリアしています。やはり入院料1・3・5で実績指数対策を講じた結果、高い実績指数となっています。どの病院も頑張っているんですね。 発症からの期間と実績指数の関係性前回の記事から分かるように、ここ数年間の回リハの状況は『実績指数に対応する』ということに主眼が置かれています。より高い入院料を算

    • コーティングの是非を問う!過去の推移から見る危険な回リハとは~回リハ機関誌資料から~その④

      回リハ機関誌シリーズ④『過去の推移から見る危険な回リハ』 回リハ機関誌が示した過去の実績推移を見ていきます。 回リハ機関誌を読み進めていくと、2015年~2019年の推移が下図のようにまとめられています。 「在院日数」「入院時FIM」「FIM利得」「実績指数」等ありますが、一つ一つ見ていきます。 在院日数在院日数を見ていくと、2016年・2018年で在院日数が短縮されていることが分かります。 2016年 3.3日短縮 2018年 3.0日短縮 診療報酬改定年度は在

      • 衝撃事実発覚!回復期リハ病棟の重症度設定は緩い設定だった!~回リハ機関誌資料から~その③

        2020改定で回リハ病棟の重症度設定は、日常生活機能評価点数もしくはFIM総点で示しても良いとされました。今回はFIMを用いた場合の重症度の境界点数を見ていきます。 入院時日常生活機能評価とFIM総点の関係性を考える入院時日常生活機能評価とFIMの関係性をクロス図から回リハ機関誌は示しています。 FIMの重症度判定55点は妥当なのか? 下の図をご覧ください。 縦軸が入院時FIMの総点数。横軸が入院時日常生活機能評価の点数。 丸で囲った部分が疑義部分です。 入院時日常生

        • 回リハの半沢直樹?~回リハ機関誌資料から~その②

          その②では回リハ機関誌をもう少し読み進めていきます。 日常生活機能評価とFIMを考える2020年改定から回リハの重症度は、日常生活機能評価(10点以上)もしくはFIM(55点以下)で表してよいという改定となりました。 日常生活機能評価の実情回リハ機関誌はN=39,770のデータを用いて、入院料別の入院時日常生活機能評価の点数をグラフ化して示しています。 以前から指摘されていたことなので十分承知の上かとは思いますが、重症の境界線の10点が不自然に多い状況となっています。逆

        早い転院は実績指数に有利?いつまでが有利なのか検証~回リハ機関誌資料から~その⑤

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        • 回復期リハビリテーション病棟
          6本

        記事

          回復期リハ病棟は新型コロナウイルス感染症の影響を受けるのか?~回リハ機関誌資料から~その①

          現在も終息を見せない新型コロナウイルス感染症。様々な病院でクラスターが発生しています。回復期リハビリテーション病棟はどのような影響を受けるのでしょうか? 病床利用率の低下は死活問題! 回リハは耐え忍ぶ2020年になりそうです。 脳血管疾患患者の割合は増加?減少?回リハ機関誌に脳血管疾患患者割合の推移が記載されていました。 回リハ病床数と脳血管障害患者割合の年次推移 2001年 約5床/人口10万人当たり 2019年 約68床/人口10万人当たり 病床は増加してい

          回復期リハ病棟は新型コロナウイルス感染症の影響を受けるのか?~回リハ機関誌資料から~その①

          生き残る回復期リハビリテーション病院とは?

          回復期リハビリテーション病院が生き残るためには何をするべきなのか? 今回は2020診療報酬改定以降の回復期リハビリテーション病院の在り方をまとめようと思います。回復期の近未来の在り方ですね。 診療報酬改定は2年おきですが、単回で考えているのではなく数年先の医療の在り方を見ています。したがって2020診療報酬改定も当然ながら2022年、2024年を見据えた改定となります。2020診療報酬改定では挙げられなかった変革を回復期リハビリテーション病院に影響がありそうな項目を絞って

          生き残る回復期リハビリテーション病院とは?