産総研デザインスクール

産業技術総合研究所が運営する「産総研デザインスクール」の公式note。これからの社会で…

産総研デザインスクール

産業技術総合研究所が運営する「産総研デザインスクール」の公式note。これからの社会でほんとうに必要とされること(共通善)を探究、技術の社会実装をリードする共創リーダーを育むための教育プログラムです。HP:https://unit.aist.go.jp/innhr/aistds/

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

『Willのあるリーダー』が活きるイノベーション経営とその組織運営のヒント(1部のみオンラインで一般公開)

産総研デザインスクール 特別シンポジウム2024: 『Willのあるリーダー』が活きるイノベーション経営とその組織運営のヒント 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)主催の「産総研デザインスクール」では、今回、ご招待の皆さまをお迎えして2部構成の特別シンポジウムを開催いたします。Will を掲げるリーダーを活かしたイノベーション経営とその組織運営についてのヒントが満載のシンポジウムですので、皆様のご来場を心よりお待ちしております。 ※1部13:00〜16:00は一般

    • 研究の社会実装を加速させる「ナラティブデザイン」の可能性【産総研デザインスクールシンポジウム2024レポート】

      近年、気候変動などの社会問題を解決する新技術や研究結果が続々と発表されています。しかし画期的な研究内容が発表されても、社会で目にするのは何年も後のこと。研究内容が社会に実装されるまでに非常に時間がかかっている現状があります。 研究を社会に実装するためには、研究内容を必要なところに届けるデザインが必要なのではないか。そんな問いをもとに、共創プロジェクトを始めた人がいます。産総研の素材研究者であり産総研デザインスクール修了生の浦田千尋氏(以下、浦田氏)と、デンマークを拠点に活躍

      • 日本のものづくり経営を進化させる。i-GARAGE HUBが生むブレイクスルーの裏側を産総研が語る

        福井大学と産総研がタッグを組み、地域企業とイノベーション対話を重ねながら事業開発への貢献を目指す「i-GARAGE HUB」。 産総研デザインスクールnoteでは、これまで参加企業や学生にその魅力をお聞きし(記事)、また発起人となった福井大学の米沢晋さん、勝木一雄さんにプロジェクトの狙いや大学の役割を語っていただきました(記事)。 第三回目となる最終回では、「デザイン・シンキング」や「ものづくりのトランスフォーメーション」を軸にi-GARAGE HUBをサポートする産業技

        • 調査レポート:台湾当代文化実験場(C-LAB)

          私は昨年、産総研デザインスクールでの出張でデンマークのDDC(Danish Design Center)を視察した。DDCはデンマーク全体のデザイン政策を考える場だ。日本におけるデザイン政策やデザイン教育の問題について考えてきた私だが、デンマークの事例を目にし、「国家戦略としてのデザイン」という概念がリアルに感じられるようになった。同時に、他国での試みにも興味を持った。 近年、台湾はデジタル分野への取り組みと同様に、デザインについても独自性が見られると聞く。知人が台湾に調査出

        • 固定された記事

        『Willのあるリーダー』が活きるイノベーション経営とその組織運営のヒント(1部のみオンラインで一般公開)

        マガジン

        • 公開シンポジウム
          9本
        • デザイン研究
          5本
        • AISTDSアンバサダー
          9本

        記事

          2024年度カリキュラム

          2024年度カリキュラムを紹介致します。 9月に欧州視察演習(10日間程)の実施を予定しています。欧州視察演習は希望者による任意参加としますが、共創型リーダーの育成にあたり非常に重要な位置づけであるため、参加を強く推奨致します。参加にあたり渡航費用、宿泊費、食費、現地交通費などは、受講費とは別に各社負担となります。ただし、新型感染症や国際紛争等により中止となることもあります。 毎週金曜日 10:00〜17:00(講義内容によって変動します) 目的開発とリーダーシップ開発

          研究の社会実装を加速する「デザインの力」 〜 研究者とデザイナーの共創が生み出す、持続可能な未来

          産総研デザインスクールシンポジウム2024 研究の社会実装を加速する「デザインの力」 〜 研究者とデザイナーの共創が生み出す、持続可能な未来 〜  国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)が主催する「産総研デザインスクール」では、研究成果の社会実装を加速するための手法を学びます。本シンポジウムでは、その実践例として、産総研の研究者とグローバルに活躍するデザイナーによる意欲的なプロジェクトをご紹介します。  持続可能な社会の実現に寄与する素材を開発した産総研の浦田

          研究の社会実装を加速する「デザインの力」 〜 研究者とデザイナーの共創が生み出す、持続可能な未来

          「母校から母港へ」地域の創造性を引きだし新たな社会実現に向かう i-GARAGE HUB発起人に聞く

          福井県の地域企業と学生、自治体、産業支援機関の職員が協働し、デザイン思考による実践的な地域イノベーションを共創するi-GARAGE HUB。 発起人となった福井大学 産学官連携本部長の米沢晋さん、客員教員として本プロジェクトを支える勝木一雄さんに、プロジェクトの狙いや地域における大学の役割をお聞きしました。 既存の思考を脱ぎ捨て、文化を創出する地域産業づくりを目指す ーー まず、i-GARAGE HUBを立ち上げたきっかけを教えてください。 米沢: 産学官連携本部長に

          「母校から母港へ」地域の創造性を引きだし新たな社会実現に向かう i-GARAGE HUB発起人に聞く

          江渡浩一郎講師からメッセージをいただきました!

           皆様、是非シェアしてください!

          江渡浩一郎講師からメッセージをいただきました!

          総探の授業を共創デザインする

          みなさん、こんにちは。 産総研デザインスクール事務局長・最高学習責任者の小島です。 みなさんは、小中高の総合的な学習(探究)の授業(以下、総探)をご存じですか? 今回は、高校の総探をデザインしてみたよって話しです。 総探とはまずは、文部科学省のホームページを見てみましょう。 Googleで「総合探究 事例」で検索すると事例が色々出てきます。 各学校で工夫がされているようです。 私のWill(行動意志)前回、Willに関しては紹介しました。 さて、私の社会課題意識は「1

          総探の授業を共創デザインする

          経営者として培った方法論や自負を一旦脇に置いて考えてみる(後編)

          写真右が産総研デザインスクール校長 小島一浩 左は株式会社ディープビジョン研究所代表取締役 江上隆夫さん いま経営者に必要なのは、成功バイアスを壊すバイアスブレイク江上さん:小島さんから事前にいただいた最後の質問の「経営を目指している人達に向けたアドバイス」ですが、基本的に経営者は成功体験により、強烈に自分の中の方法ができてしまっていて、これはいい、あれはいいという、ものすごいバイアスになっています。僕のクリエイティブディレクターの仕事も、ある種の成功体験であり強烈なバイア

          経営者として培った方法論や自負を一旦脇に置いて考えてみる(後編)

          経営者として培った方法論や自負を一旦脇に置いて考えてみる(前編)

          写真左は産総研デザインスクール校長 小島一浩 右が株式会社ディープビジョン研究所 代表取締役 江上隆夫さん 産総研デザインスクールは、オンラインの最高峰かもしれない小島一浩(以下、小島):今回は卒業生が当時仕事とどうやって両立してきたか、卒業後どのように活かしているかなど、これから受講を考えている方にイメージをしてもらいたく、江上さんには経営者の視点でお聞きしたいと思っています。 江上隆夫さん(以下、江上さん):僕、ちょっと特殊かもしれないです。 小島:はい。みんな会社員

          経営者として培った方法論や自負を一旦脇に置いて考えてみる(前編)

          デザイン思考に必要なマインドセット - Will(行動意志)

          みなさん、こんにちは。 産総研デザインスクール事務局長・最高学習責任者の小島です。 「あなたが死ぬまでにやり遂げたいことは何ですか?」と問われたら、どのように答えますか? マインドセットって何?KESIKI Inc.のnoteで、さよなら、さよなら、デザイン思考 と述べています。 みなさん、マインドセットって何でしょうか。 後輩から「○○さん、マインドセットってなんですか?」と質問されたとき、どのように答えますか? マインドセットとは、各個人がこれまでの学習や経験に

          デザイン思考に必要なマインドセット - Will(行動意志)

          説明会(4,5月)開催のお知らせ

          ■こんな方にあっています 企業等の研究・開発に携わり成果を社会に送り届けたい人 新規事業開発を模索している人 チームメンバーの強みを活かしたチーム形成をしたい人 自分は「何者であるのか」「何を成し遂げたいのか」を見極め、実際に実行したい人 ■説明会の内容 産業技術総合研究所(以下、産総研)および企業の研究者・技術者、新規事業探索担当の方、自治体などの公的機関の方々を対象に、第7期生となる2024年度募集に向けた説明会(オンライン)を開催します。 説明会といっても

          説明会(4,5月)開催のお知らせ

          産総研デザインスクールの学びを社内へ広めたい。修了生が社内研修を立ち上げた理由

          パナソニック株式会社様:産総研デザインスクール1期生・大江純平さんと嶋田康章さん 産総研デザインスクールで、体験して学ぶ面白さに気づいた小島:お二人は上司の推薦があって産総研デザインスクールに参加されたと伺いました。産総研デザインスクールに参加した時の印象はどうでしたか? 大江さん:産総研デザインスクールでは全体的に話しやすい雰囲気でした。授業の冒頭にアイスブレイク* をする文化も産総研デザインスクールで初めて経験し、とても新鮮だったことを覚えています。 今まで自分が受

          産総研デザインスクールの学びを社内へ広めたい。修了生が社内研修を立ち上げた理由

          共創をデザインするスキルを学び、研究の枠を超え活躍していきたいー日産自動車総合研究所様インタビュー(後編)

          ▼前編の記事 社内のさまざまな場面で活かされる産総研デザインスクールの「学び」小島:前半では産総研デザインスクール受講中のお話を聞いてきました。後半では、産総研デザインスクール修了後のお話も伺えればと思います。みなさんは産総研デザインスクールでの学びをどのように会社で活かしていますか? 竹本さん:私は前半でもお話したように、アートシンキングやプロトタイピングの手法を社内チームで取り入れています。 また海外出向しているとき、とあるコンソーシアムに参加しました。コンソーシア

          共創をデザインするスキルを学び、研究の枠を超え活躍していきたいー日産自動車総合研究所様インタビュー(後編)

          産総研デザインスクールで、研究を社会へつなげるアプローチを学ぶー日産自動車総合研究所様インタビュー(前編)

          日産自動車株式会社 総合研究所様:産総研デザインスクール2期生(2019年度)・竹本圭佑さん、4期生(2021年度)・岩崎裕一さん、5期生(2022年度)・前橋亮太さん、6期生(2023年度)・ゴンゴラ フロレス ダニエルさん、EVシステム研究所・上條元久さん、研究企画部・三浦宏明さん 産総研デザインスクールに求めたのは、研究の先にアプローチする力小島:最初に、みなさんが産総研デザインスクールへ参加しようと思った理由を伺えますか? 竹本さん:私は普段EV関連の研究に取り組

          産総研デザインスクールで、研究を社会へつなげるアプローチを学ぶー日産自動車総合研究所様インタビュー(前編)