101日目の歌舞伎町
・大先輩増田ぴろよさんと踊り狂った町、歌舞伎町。
あの頃、歌舞伎町で親友になった女の子達には二度と会えない。
100日目に死んだから。
・飲酒は小さな死であり、飲み会は死を共有するイベントだというポストがあったような気がする。
たしかに、わたしは飲酒が好きだけれど、味というより記憶を失くす感覚が好きだ。
アルコールで脳みそが溶けて、精神の輪郭も溶けていくような。
翌日に、自分はただの肉の管なのだと、嫌というほど思い知らされる二日酔いとか。
・歌舞伎町で、小さな死を繰り返していた日々を思い出す。
なんとなく気が合った女の子達と、色々な遊びをした。(違法なものではないです、念のため)
あだ名?源氏名?しか知らない彼女達と、年越しや誕生日、普通の日、最悪な日、最高な日、全てを過ごした。
お互いの人生、馬鹿過ぎて笑えるほど重くて軽かった。
もう会うことはできないけれど、最高に楽しかったよ、ありがとう。
・歌舞伎町には金で買える擬似精神性が少し、残りは全て肉体である。
この一瞬に、『肉体が存在する』ことが大切なのだ。
なんとなく一緒に歩いて、なんとなくご飯を食べて、なんとなくお酒を飲んで、なんとなく働いて。
お互いの本名や実家さえも知ってはいたけれど、そんなことは関係なく、ぱいちゃんやら、ナナちゃんやら、先生やら、げろやら、地雷やら、わたしたちはそういう名前のただの肉だった。
・もう肉にはなれなくて悲しい。
101日目の歌舞伎町は、ただのコンクリートの道。
<文章削除>
・でも今が1番サイコー♪
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