新年~日本酒を楽しむ会(2)

某百貨店のお酒コーナーで物色。

年末だからか忘年会用、新年用のお酒がPOP付きで陳列され、販売員も各コーナーに何名も配置されており、売場の気合いが窺える。

商品を見ていると、販売員から声をかけられるので、

・オンライン新年会用の日本酒の下見

・全員で同じものを飲みたいので、各参加者へ送ってほしい

・2本で飲み比べをしたい

・予算は1人5000円程度

・日程は未定だが1月中旬くらい

と、予めニーズを伝える。

お勧めは1本5000円の(桐?)箱に入った日本酒。

いかに美味しく、いかに良いお酒かを詳しく詳しく説明する。

「でも、1本だけだとちょっと」と難色を示すが

「お正月はこのくらい良いのじゃないと」

……………

他のお酒を指して「ああいう感じで2本って考えていて」と話すが

「これは箱入りで見栄えがいいから。オンラインなら見栄えが良くないと」

……………違う、そうじゃない。鈴木雅之が流れる。

「小さいのだと見えないですから」「『疫病退散』の紙もつけて」

……………俺の話を聞け。クレイジーケンバンドが流れる。

「新年会ですよね?」「予算5000円くらいで?」と、こちらの話を確認するあたり、一見話を聞いているふうである。しかし実は聞いていない。自分の売りたいものを勧めている。

私が頷かないからか、4000円や3000円の商品も提案するが、結局ニーズに合っていないので「考えますね」と、お礼を伝え、店を後にした。

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