往来

生理が来なくて、調べられることは片っ端から全部調べて、とりあえずあと7日はこのまま、できることは何もないって分かった。胸が詰まる、ご飯が喉を通らなくなって、誰に、何を、いつ、どんなふうに話したらいいんだろう。自分を雑に扱うわけでも、先のことを何にも考えていないわけでも、なかったけど、自分が一気に社会の中の一員に組み込まれたようなそんな気がして、初めてひとりの人間になったような気がして、そしてこれからこうして生きていくんだと思って、私の生まれた意味とか、本当にないって、やっと分かった。だからもう苦しまなくていいと思った。本当にただ生まれて、死ぬだけの、何億の子どもの中の、そのうちの1人なだけだと思った。何も苦しまなくていい、何も悲しまなくていい、ただ流れるこの世のことわりの、私たちはその一部なだけだ。