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AirXが「京急アクセラレータープログラム」第2期の採択企業に選ばれました。

本日4月17日に正式に発表がありましたが、AirXが「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM(京急アクセラレータープログラム)」第2期の採択企業に選ばれました。

2018年11月に募集が開始され、これまで100社以上から応募があったとのこと。AirXは最終的に採択された5社のうちの1社となりました。

「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」や採択の背景などについては、本日AirXが配信したプレスリリースをご覧ください。

今回の記事では、このアクセラレータプログラムでプレゼンした内容をお見せしながら、AirXが今後果たしていきたい役割についてお話します。

舞台は三浦半島・城ケ島。AirXは観光活性化パートナー

京急の終点・三崎口から車で15分走ったところにに、神奈川県最大の自然島・城ケ島があります。

ここには「城ケ島京急ホテル」ーー1965年開業の老舗ホテルがあり、2022年を目処に建て替えが予定されています。同時に城ケ島の再開発が進められていて、都心からのアクセスの改善も検討されています。

京急電鉄が元来保有する鉄道が「陸のモビリティ」であるとすれば、AirXが開発を進めるヘリコプターは「空のモビリティ」。両者を接続して利便性を向上させることなどを目的に、AirXが三浦半島の観光活性化のパートナーに選ばれました。

AirXと京急電鉄の相性がいい理由

「沿線地域を活性化させたい鉄道会社」とAirXの相性はよく、これまでもAirXは複数の鉄道会社との協業を行なっています。

今回京急電鉄のプログラムに参画することに意義を感じたことの一つに、京急電鉄が所有している交通の種類の多さがあります。

京急電鉄は沿線でタクシー事業を営んでおり、マリーナも所有しています。鉄道・タクシー・ヨットといった交通手段にAirXのヘリコプターが加わることで、より複合的な移動体験を提供でき、移動手段を最適化することの付加価値をユーザーに感じてもらいやすいのではないかと考えました。

また、ヘリでの移動が普及すれば、今まで見過ごされてきた観光地や住居エリアにスポットライトが当たり、土地の価値や、観光客や生活者のあり方が変わります。

鉄道会社にとって、沿線地域の活性化は重要なミッションの一つですが、特定地域のアクセスを改善するために新たに駅を作るのは大変な時間とコストがかかります。一方、ヘリポートの新設は既存の遊休地を活用できるので、ずっと安く、実現性が高いです。

空から沿線地域に訪れてくれる人を増やすことで、地域の価値を向上させることができるため、AirXは鉄道会社の競合ではなくパートナーになるのです。

AirXも鉄道会社の協力を得ながら、できるだけ多くのヘリポートを設置して、ヘリを飛ばせるエリアを広げていきたいと思っています。

AirXが三浦半島に提供できる価値

次にAirXが描く三浦半島でのサービス展開イメージを説明します。

①2019年:城ケ島の高級リゾート化

2019年は、まずは目下の課題である城ケ島のアクセスを改善し、高級リゾート化を目指します。この時のヘリコプターの空路は以下のようになります。

東京駅から城ケ島まで車で1時間20分、電車では2時間以上かかりますが、ヘリでは30分で行くことが可能です。城ケ島にヘリポートを設置し、「東京から30分で行けるリゾート地」として認知を高めます。

②2020年:広域高級リゾート化

2020年をめどに、横浜、三浦を中心に鎌倉、葉山、大磯、箱根、熱海、下田、大島、新島、初島、館山にもアクセスを拡大し、広域高級リゾート化を目指します。

この中にはすでにAirXが使えるヘリポートがあるエリアもあり、それと組み合わせてこの航路でのヘリの利用を実現します。東京からだけでなく、他の観光地からも人を連れてくることができるようになります。

③2022年:次世代モビリティの実証実験

この頃には次世代交通イノベーションを前に新しいモビリティが登場し、実証実験の機会も増えてくると予想します。

三崎港と三崎口、そして城ケ島を結ぶルートを次世代航空機の実証実験の舞台とすることで、モビリティの先進地域としての認知を高めます。

④2023年:次世代エアモビリティの商業化

この頃には次世代航空機が普通に空を飛び始めると予想します。先行して実証実験を行なった実績を活かし、飛行エリアをさらに広域に広げていきます。

⑤203X年:提供地域の拡大

東京〜神奈川県だけでなく、関東の観光地一体に飛行エリアを広げていきます。

8月のDemoDayに向けて、ビジネスモデルを検討中

以上がアクセラレータプログラムの選考過程でAirXが話した主な内容です。

実際の協業にあたり、具体的なビジネスモデルは今まさに話し合っているところで、上記でお話しした通りに進んで行くかはまだわかりません。少なくとも空を活用して三浦半島の活性化にAirXが貢献できることは間違いありません。

まずはビジネスモデルの実現可能性を検証するPoCを行い、8月のDemoDayで事業化に向けた論点を明確にすることを目指して動いています。

このアクセラレータプログラムの進捗は、継続的に進捗をお伝えしていこうと思います。AirXが「空の移動」を活用して地方活性化に貢献していく過程を知っていただければ幸いです。

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