DTM制作裏話「神様とダンス」
今回は先日投稿した新曲の「神様とダンス」の制作裏話を書いていきたいと思います。
制作のきっかけ
前作の「あややこやや」がかなり重いテーマのハードな作品だった反動で今回は僕の思う「ボカロ曲ぽい作品」を目指して制作しました。速いBPMと棘のある歌詞に玩具箱をひっくり返したようなゴチャゴチャしたサウンド。リスナーが一瞬で理解できる良い曲を意識しています。
使用したプラグイン
楽器のトラック数はそんなに多くなくドラム、ベース、左右のギターとピアノ、イントロの木琴で構成されていて所々にサンプルを入れてるだけのシンプルなバンドサウンドになっています。
ソフトウェア音源
ドラム=SSD5
ピアノ=Addictive Keys
木琴=Xpand!2
ギターとベースは実機を弾いて録音した生音にHelix Nativeを挿して音作りしています。今回のベースはいつものルート弾きだけじゃなくてメロディアスなラインを弾いているのでそこも聴いてもらえたら嬉しいです。
YAMAHA BB434は弾きやすくてかなりコスパが高いベースなのでオススメです。
そして各トラックにizotopeのNeutron3を挿して調整してします。空間系はディレイはEcho Boy、リバーブは新たに購入したTR5 Sunset Sound Studio Reverbを使用しました。
これは実際に存在する有名なスタジオの音響を再現したリバーブでツェッペリンやストーンズも使っていたスタジオの音が出せる夢のようなプラグインです。サウンドが良いのは当たり前なんですがパラメーターが少なく感覚的に調整できるのも嬉しいですね。スタジオの響きを再現しているので自然なかかり方で音を上手く馴染ませてくれます。
Spliceを導入してみた
以前から気になっていたSpliceというサンプルパックのサブスクリプションサービスを利用してみました。月額14ドルで300個のフレーズを購入できるのでかなりお得かなと思います。「神様とダンス」では電子レンジ、鳩時計、犬の鳴き声、パトカー、タンバリンのサンプルを使用しました。主役になる音ではないのですが隠し味として必要な音なんですよね。簡単に曲の完成度が上がるし、曲のインスピレーションをもらえるので今後はどんどん使っていきたいと思います。
歌詞について
この曲の歌詞は10分くらいで完成したのですが個人的にかなり気に入っています。この曲の主人公は解離性同一性障害の女の子で現実世界に馴染めずに自分の中に作った別の人格を神様だと思い込み独りで踊っている様をイメージしています。これは昨年に観た映画「JOKER」から影響を受けています。映画のラストでジョーカーがダンスをするシーンがあるんですが僕には神様と踊っているように見えたんですよね。
長くなりましたが読んでいただいてありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
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