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アンプシミュレータープラグイン聴き比べ

今回は僕が所有しているアンプシミュレータプラグインの聴き比べ動画を作ってみました。軽い感じで楽しんでもらえると嬉しいです。

何故プラグインを使用するのか?

僕はHX STOMPとMX5というハードのアンシミュを持っていますが現在ではレコーディングに使用する機会はあまりありません。その理由は毎回ミックスの段階で音を作り直すため、機材を繋ぎ直してリアンプで生じるレイテンシーを手作業で直すのが面倒だからです。音質は少し劣化しても手軽に音作りが行えるプラグインはかなり便利なのです。

今回のルール

今回はMarshallのJCM800というアンプのモデリングを全てのノブをセンターにした状態で同一のIRデータを使用して鳴らしています。各プラグインの特徴が少しでも伝われば幸いです。


Ampire

Studio One - メランコリーキッチン_ 2022_01_28 12_10_52

まずは比較用にStudio One純正のプラグインから紹介していきます。音質は他のプラグインと比べると見劣りしますが、無料であることを考えれば十分なクオリティだと思います。エフェクターも一通り揃っていてCPU負荷も軽めなので初心者の方にはおすすめです。

 

  音質  ★★☆☆☆

使いやすさ ★★★☆☆

音作りの幅 ★★★☆☆

動作の軽さ ★★★★☆

 価格   ★★★★★

           17/25点

GUITAR RIG 6

Studio One - メランコリーキッチン_ 2022_01_28 12_09_34

Native Instrumentsから発売されているプラグインで今回の動画内では最新モデルになります。今回の目玉はICMという機械学習モデリングを使用して作られたアンプが3つ追加されている点ですね。以前よりピッキングに対する反応が良くなっている印象を受けました。残念ながら今回はICMのないアンプなのでその実力は発揮されていません。音の傾向はすっきりしておりオケに馴染みやすいです。ただギターの存在感が必要なメタルなどのジャンルでは少し物足りなさを感じるかも…。アンプ・エフェクターともに大量に収録されているうえ、ピアノやドラムなどギター以外の楽器のプリセットも用意されているため音作りの幅はかなり広いです。プリセットの数もかなり豊富で単体のエフェクターにも3種類ほどの簡易プリセットが用意されているのでエフェクターの使い方が分からなくても簡単に使用することができます。CPU負荷はICMのアンプを使用すると少し上がりますが全体的に軽めなため複数のトラックに同時使用しても問題はありませんでした。価格は単品で購入すると26800円と高価な部類になりますが、KOMPLETE13にバンドルされていることを考えればむしろコスパは高いと思います。

  音質  ★★★☆☆

使いやすさ ★★★★★

音作りの幅 ★★★★☆

動作の軽さ ★★★★☆

 価格   ★★★★☆(バンドル購入時のみ)

            20/25点

Amp Room

Studio One - メランコリーキッチン_ 2022_01_28 12_08_32

Softubeから販売されているプラグインで少しマイナーな感じはしますが音質に対する評価は高いです。音の傾向はかなり実機のアンプに近くEQの効き方やマスターとプリアンプのセッティングで歪みの質が微妙に変化するなど音作りには少しコツがいる感じがします。GUIは完璧で完全にMarshallなのでギタリストはテンション上がると思います。使い方はかなりシンプルで分かりやすいのですがアンプ9種類、キャビ16種類、エフェクター16種類は約17000円という価格を考えれば少し寂しく感じます。Marshall公認の拡張アンプも数種類ありますが各アンプが単体で14000円ほどするので拡張性が低いうえにコスパも悪いです。CPU負荷はそれほど重くないのでMarshallが好きな方はおすすめできます。

  音質  ★★★★★

使いやすさ ★★★★☆

音作りの幅 ★★☆☆☆

動作の軽さ ★★★★☆

  価格  ★★☆☆☆

           17/25点

AmpliTube 5

Studio One - メランコリーキッチン_ 2022_01_28 12_06_02

IK Multimediaから販売されているプラグインでソフトウェアのアンシミュの代名詞的存在ですね。AmpliTube 5にアップデートされたことでキャビネット部分の調整がより細かく設定できるようになり更に音作りを追い込めるようになりました。音質・拡張性ともにプラグインの中では最高クラスでFenderやOrangeなどの有名アンプメーカーの公認パックからジミヘンやスラッシュなどの有名ギタリストのシグネチャーパックまで豊富にラインナップされているのも魅力です。最近追加されたMESA/Boogie® 2はメッチャ音が良かったです。ただ全モデルを使用できるMAXが定価で79000円とかなり高価なうえに購入後に追加されたパックは追加されないので沼にハマる可能性があります。音は最高ですがCPU負荷も最高なので快適に使用するにはPCの性能も考慮しないといけません。僕の環境だとデュアルアンプに設定して3トラック同時使用でプツプツとノイズが出てしまいます。お金に余裕がある人や好きなアンプメーカーの公認モデルと使用したい人にはかなりおすすめです。IK Multimediaは頻繁にセールをするメーカーなので購入を検討している人は必ずセール情報をチェックしてください。

  音質  ★★★★★

使いやすさ ★★★★★

音作りの幅 ★★★★★

動作の軽さ ★★☆☆☆

 価格   ★☆☆☆☆

           18/25点

最後に

今回紹介したプラグインは全て同じセッティングで使用しているため各プラグインごとに細かく調整することでもっと音は良くなります。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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