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兵庫県 神戸市 5パーク 7機種

神戸ハーバーランド モザイクガーデン☆

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初来園:2008/8/17 来園回数:2回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1vzC1VIcNiw-CD81HLSRuMgwA38Le8DG2?usp=sharing

1992年10月"神戸モザイク"の名称でオープン。2013年より"umie MOSAIC"という名称になっています。
1995年12月に阪神淡路大震災の復興のシンボルとしてオープンしたミニ遊園地エリアがモザイクガーデンです。
2012年5月6日までに観覧車以外の遊具は終了し、跡地にはアンパンマンこどもミュージアム&モールが開業し、ますます横浜っぽく…
このパークとの出会い、というか、初めて視界に入れたのは、2005年夏に閉園を控えた神戸ポートピアランドへと向かうポートライナーの車窓からでした。
そして、2008年夏にここを訪れることができたのもまた1つの偶然というか、びわ湖タワーの跡地を見学した後、大阪発九州行きの夜行バスだか何かに乗るんだったかな。ちょうど時間があって、そういえば!と思って急遽寄ったのでした。
2016年、王子動物園に行くため夜行バスで三宮に降りた朝にももう一度、開園前ですが立ち寄りました。
青い空と暖色に塗り替えられた観覧車のコントラストが眩しくて、その足元にミニコースターやメリーゴーラウンドがあった事などすっかり忘れてしまったようでした。


  ミニコースター クローズ

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初乗車:2008/8/17 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/b45Rie3RMQg3azZ4A

サノヤス・ヒシノ明昌製ミニコースター。2012年3月終了。2020年現在、岡本製作所の中古品として購入可能(?)
姫路セントラルパーク ラビリンス、東条湖おもちゃ王国 テキサスブロンコ、芝政ワールド 海賊島タイフーンといった具合に、局地的ではありますがヒットしたモデルの1つです。私にとっては初めての乗車がここでした。

15m程度は高さがあり、全長も短いという不満はありません。
数か所、ああ、サノヤス製だなと感じる強引さのあるターンがあり、それを許容できるかは人それぞれというところにはなりますが、総合的にはヒットも納得の優良モデルと言えます。
テキサスブロンコと海賊島タイフーンは、なかなかしっかりした造形があり、より大物感があります。
素のコースターとしては、やや規模が大きく、かつ似た部分もありながらよりパワフルな走りが味わえる、神戸フルーツフラワーパークのジェットコースターの方がおすすめです(まじで兵庫ばっかりだな)

神戸市立王子動物園☆☆

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初来園:2016/2/21 来園回数:2回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1ZSv63KTM7p-SXKwvLaNZM7r4_Mj178Vv?usp=sharing

公立動物園の付属遊園地。
コースターとしては一般的な自走式ドラゴンコースターだけですが、機種数自体はかなり揃っており、かつ、そのほとんどがレトロで可愛らしいものです。
加えて、他の多くの類似パークのような、古びて廃れていった結果としてのレトロ、というより、きちんと塗り替えなどもなされており、清潔感のある親しみやすいレトロパーク、という印象です。ちゃんとは見られませんでしたが動物園側もなんとなくそんな感じはしました。
1つだけ、絶対に乗ってもらいたいアトラクションがあります。"びっくり宇宙遊泳"と名付けられたその謎の施設は、トーゴ製のクラシックなビックリハウスを宇宙テーマに改造したもので…とにかく、素敵な体験なのでぜひ一度!

  ドラゴンコースター

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初乗車:2016/2/21 乗車回数:2回
Dragoncoaster:https://photos.app.goo.gl/UqfZqq5E7TrJCQbH8
Pandash:https://photos.app.goo.gl/FmKCJWDSmfahQ4Ay5

一般的な自走式ドラゴンコースター。
2016年乗車時、かなり旧型のそれに感じましたが、2017年には撤去され、ほぼ同型のパンダッシュというコースターが2018年にオープンしました。
那須ハイランドパークのドラゴンコースター→ウーピーコースターなどで同様の例があります。
こういった場合、乗車機数を数える際、別々にするか同じものとして加算しないか、大変判断に迷います。

神戸フルーツ・フラワーパーク 神戸おとぎの国☆

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初来園:2016/2/21 来園回数:1回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1z8whkxEo83tCLGRk-VluH3weYUVqqwji?usp=sharing

1993年開園。2017年より道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢と名称を改めました。遊園地エリアは神戸おとぎの国と呼ばれています。
遊園地とは別枠として、ゴーカート、パターゴルフなどがあるほか、特に冬季のイルミネーション「神戸イルミ―ジュ」は人気を博しています。
そのゴーカートというのが、1台900円という事で割高には感じるものの、長さ1,2km、3レーンとかなりの大型で驚きました。実質的にはこれがメインアトラクションという事になるかと思います。

遊園地としては、コースター2種を筆頭に、2000年に閉園した大阪府 さやま遊園より移設された遊具が多く、そのほとんどがサノヤス・ヒシノ明昌製です。
全10機種中、フラッシュダンス、ツインドラゴンと合わせて4機がスリルライドということで、なかなか気の利いた機種のチョイスではあると思います。
フリーパスこそ無いものの、入園無料で1回3~400円という価格設定もお値打だと思います。

道の駅 ということで、当然車でのアクセスがお勧めですが、土日祝には三宮からバスが出ています。王子動物園や東条湖おもちゃ王国と合わせて、サクッと行きたいパークです。


  ジェットコースター☆★

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初乗車:2016/2/21 乗車回数:約4回
https://photos.app.goo.gl/8zWwR1LzQwewgWfL8

サノヤス・ヒシノ明昌製ミニコースター。大阪府 さやま遊園からの移設として2000年にオープン。
同園内では他の機種が全て300円なのに対し、唯一400円となっており、大物感があります。フリーパスはありませんが、複数回乗車している子供も見られました。
物理的に近い東条湖おもちゃ王国にあるテキサスブロンコなどとよく似た外観、規模のコースターで、乗車した感覚も大変似ていますが、れっきとした固有機種。レールの構造も異なります。

直接の兄弟機に当たるのはどちらかというとリナワールド ジェットコースターディスカバリーや城島高原パーク ゴールドラッシュ、ひらかたパーク ラウディなどです。
不自然な曲がり方のターンによる横Gや、先頭に乗った際に跳ね上げられるような浮きがあるのも良く似ています。


  ハリーコースター

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初乗車:2016/2/21 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/2BL6ykqVkcw7JBKQ6

サノヤス・ヒシノ明昌製ミニコースター。大阪府 さやま遊園からの移設として2000年にオープン。
H鋼のような旧型レール(チャンネルレール)が採用されていて、レトロな雰囲気がありますが、他の乗り物同様綺麗に塗り直されていて清潔感があります。
見た目から、ガタガタとした乗り心地や、2回あるキャメルバックでの浮きを期待して乗車しましたが、残念ながら前後ろどちらの席でもいまいち。

さやま遊園時代の名称はチルチルコースター。当時はさらにもう1つ、いもむしくんという小型コースターもあったということで小型だけで3機種あったということになります。

神戸ポートピアランド☆☆☆☆ クローズ

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初来園:2005/8/20 来園回数:2回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/13Y2T6629P4MjeCUa7c8TAbgDs-UG9Ncr?usp=sharing

1981年、神戸ポートアイランド博覧会の遊園地ゾーンとして開園、2006年3月末閉園。
三宮からポートアイランド線という新交通システムで向かいます。お台場にしても八景島シーパラダイスにしても、こういう乗り物でアクセスできるのはわくわくしますね。

パーク自体は大変狭い敷地であり、プールこそ無いものの、園の中央に池や模造船を配して、回遊型となっている点は愛知県 ラグナシアにも通じるところがあります。
その中に、20機種ほどのライドがありましたが、3大コースターを筆頭に外国製が大半で、電飾が煌めく夜間営業も魅力的でした。
キッズコースターはおろか、いわゆる子供向けの乗り物というのが大変少なく、スリルシーカーにとっては密度の濃い大変楽しめるパークでしたが、結果的にはその偏ったラインナップが敗因の一つになったのは言うまでもありません。

完成当時世界最高63,5mを誇った大観覧車 ジャイアントホイール、中央の池に設置された26mの大型シュートザシュート型 ジャイアントスプラッシュと、ジャイアント、と名の付くライドが目につきます。
そんな中、日本唯一、世界でも珍しい機種がジャイアントウェーブスインガーという大型回転ブランコです。高さは13,8mとのこと。
独ジーラー製の一般的なウェーブスインガーは、世界一設置台数の多い遊具としても有名ですが、その大型として同じくジーラー社より1994年に導入。閉園時まで人気を博しました。
00年代中ごろから、オーストリアのファンタイム社より大型回転ブランコ、スターフライヤーが世界的に大ヒットし、国内にも4つ設置されました。今思うと、この機種はその先駆けになったと言えるかもしれません。

2006年という年は、スペースワールド ザターン、富士急ハイランド ええじゃないか、東京ディズニーシー タワーオブテラーといった新規オープンに加え、ナガシマスパーランド スチールドラゴン2000の再開と、大変豊作であった年として知られています。
一方で神戸ポートピアランド、奈良ドリームランドという関西を代表する2パークの閉園、国内屈指の良作コースターをいくつも失った年でもありました。


  BMR‐X☆☆☆

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初乗車:2005/8/20 乗車回数:20回以上
https://photos.app.goo.gl/W1ubFfUi4enEWtuv9

独ジーラー社製中型コースター。1987年3月ババリアンマウンテンレイルロードとしてオープン、1997年、演出を追加しBMR-Xへリニューアル。
ポートピア博覧会以来、スプリンターという自走式コースターが稼働していた場所に新設され、閉園まで同園の目玉アトラクションとして稼働し続けました。
偶然にも7月には東京ディズニーランドにビッグサンダーマウンテンが開業する年にオープンした、鉱山鉄道をテーマにしたコースターです。
同年にはスウェーデン リセべリというパークに類似機が設置されているほか、翌年には同じくスウェーデンのグローナルンドというパークにコースレイアウトもほぼ同型機が設置され、いずれも現役です。

とにかく水平ループの応酬という言葉が似合う怒涛のコース展開が最大の魅力ですが、岩山の造形、トンネルと屋外走行が交互するコントラストが相まって極めて高い満足度のコースターでした。
また、実際の角度こそ54,7度と言われていますが、垂直にも感じる曲がりながらの大ドロップのスリルも絶品であり、プラスG中心のコースに華を添えていました。
栃木県 那須ハイランドパークにはライトニングコースターというサノヤス・ヒシノ明昌製の類似のコースターがあり、ショルダーハーネスに大変強く顔を打つ激痛コースターでしたが、ラップバーのみの車両のため不快感もほぼありませんでした。

そんな魅力を評価されてか、閉園の翌年、2007年7月より、イギリス キャメロットテーマパークという園に移設され稼働を開始。岩山の造形こそ撤去されたものの、またこれに乗れる日を楽しみにしていましたが…
なんと5年と持たず、2012年には閉園、同機は移設どころか解体もされず2020年まで放置、ついに撤去、スクラップにされたとの事です。おいおい…
移設先での名前はナイトメア。この名機にもう一度乗るという夢は、文字通りの悪夢になったのでした…

  ミュンヘンアウトバーン☆

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初乗車:2005/8/20 乗車回数:20回以上
https://photos.app.goo.gl/wM3MMeeTPnbKUe76A

独マック社製ボブスレーコースター(同園ではスライディングコースターと呼称)。日本初登場かつ、同モデルとしては世界最長の652mという長さを持ちます。
1991年オープン、同園にとっては最後の新設コースターとなりました。ちょうどバブルもあり、パークの絶頂期であったと言えます。

アウトバーン、つまりドイツの高速道路がテーマとなっています。ミュンヘン市庁舎をモチーフにした駅舎など、同園のドイツテーマに則った造形となっています。
レールが無いコースター、という謳い文句の通り、半円状のまるでウォータースライダーのような走路の上を、固定されずに走る不安感がウリ…ということにはなりますが、当たり前ですが基本的にはほぼライン通りに走行します。
走路面は細かい網目のようになっており、走行時はザラザラとした微振動が終始続きます。と言うと乗り心地が悪いようですが、逆に言えばこれすらないと本当に下っていくだけでより退屈してしまいそうです。
下部車輪を固定されていない構造上、エアタイムはもちろん大きなドロップは用いることができず、全編カーブを中心にしたコースで、位置エネルギーを消費しながら大らかに下っていきます。
一見、同園内のBMR-Xと類似性のあるコースですが、スピード感、スリルは少なく、初心者向けと言えるかと思います。
と思いきや、身長制限としては同じく130cm以上と厳しめになっており、その実としては前後に2名抱えるように乗車する座席も相まって、カップル向け、という想定のようです。

私はというと当時は小学生ですので父と、および1人で乗車しましたが、1人で乗ると広々とした座席に目いっぱい座ることができ、背中から走行の微振動を直接感じることができるため、かえって楽しかったのを覚えています。
コースターとしての魅力というと乏しい機種ではありますが、これはこれでなかなか面白かった、という印象です。

閉園直前の日曜日、園内は当然大混雑でどこへ行っても長蛇の列。BMR-Xでは2台運転で頑張っていましたが、なんとこちらは3台運転!我が目を疑いました。
2020年、東京都 としまえんの閉園時には巨大バイキング、フライングパイレーツが全盛期さながらの2台運転を行い、感動を呼びました。
パークの閉園は大変悲しいものですが、刹那的な大混雑と、それに応えるように全力で稼働する遊具たちの姿には、思わず目頭が熱くなります。
遊具にとっても報われる思いだったのではないかと思います。大変華々しいフィナーレでした。

  ダブルループコースター☆

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初乗車:2006/3/26 乗車回数:5回以上
https://photos.app.goo.gl/LCW3pamxRr9w6biFA

独アントンシュワルツコフ製ループコースター。ポートピア博覧会より閉園まで稼働を続けた、園内最古の機種の一つです。
ダブルループということで、2連続の垂直ループが特徴ですが、コース後半に2か所、キャメルバック状になっている箇所があり、前の方の席では軽く浮いたような覚えもあります。
なにより、ナガシマスパーランド ルーピングスターなどと同様、いわゆる普通のシュワルツコフ製車両のため、宙返りを持ちながらラップバーの車両というのも特徴でした。

さて、ほぼ同名のコースターとして、1980-2005年稼働した、富士急ハイランド 明昌特殊産業製 ダブルループがありますが、国内には少なくともあと2機、2回転ループを持つ古典的ループコースターがありました。
福岡県 到津遊園のスカイループコースター、兵庫県 ひめじ手柄山遊園 ダブルループコースターの2つ、いづれも明昌製でした。
つまり、いわゆるダブルループコースターというのは、国内から全滅、ということにはなりますが、例えばインバーテッド型では姫路セントラルパーク ディアブロ、パルケエスパーニャ ピレネーなどは垂直ループを2回有しています。
着座式でも、ナガシマスパーランド シャトルループ、ルスツリゾート ループザループなどの往復型は、一回の乗車に実質2回ループがあることになり、まあつまりそこの稀少性というのはあまり重視しなくても…とは思います。

シュワルツコフ製として、ダブルループコースターで現役の物は世界にはまだぽつぽつと残っていますが、特にシックスフラッグスオーバーテキサス ショックウェーブ
https://rcdb.com/28.htm
などが、雰囲気としては近いと思います。

須磨浦山上遊園

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初来園:2020/10/3 来園回数:1回

須磨浦は"すまうら"と読みます。須磨浦公園駅を下車してすぐの立地です。1959年開園。
山上、ということで、奈良県 生駒山上遊園地などと同様に山を登ってパークに行く必要があり、全てセットの往復券で1800円です。
その際に乗る乗り物が、ロープウェイ、カーレーター、観光リフトと実に3種類!1か所でこれだけ色々乗れるという例も少ないのではないでしょうか?
そして、なんといってもこのカ―レーターという聞き慣れない乗り物、これがこの園の名物であり、実質、これに乗りに行くところと思っておいた方が良いです。
25度の勾配を着席して昇降する、その名の通り、カー(車)とエスカレーターを組み合わせた乗り物ですが、特に傾斜から水平部に移る際にガコンガコンと揺れる座席の挙動が独特です。
風景という意味ではもちろんロープウェイ、リフトの方が上ですが、ここならではの体験です。是非これに乗りに行ってください。
さて、3種類の手段を乗り継いで着いた肝心のパークに何があるのかというとサイクルモノレールとミニカーランド(バッテリーカー)のみです。(以前にもあとチェーンタワーがあったのみ?)
ふざけないでください、と言わんばかりのクソ雑魚ぶりですが、つまり、カ―レーターに乗りに行くところ、ということです。本当に。

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