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栃木県 6パーク 16機種

Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1w4m8Y10BP2s5LwZRg4cgmyTUM8YR1hu5?usp=sharing

那須ハイランドパーク☆☆☆☆☆

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初来園:2003/8 来園回数:5回

藤和那須リゾートの運営する国内有数の大型遊園地。
1979年、サンダーコースター、ハイループコースター(クローズ 一部流用しビッグバーンコースターへリニューアル)を皮切りに、新規コースターの新設を続け、2016年ごろまでは10大コースターという謳い文句が使われてきました。
バットフライヤー、サンダーコースターのクローズと、実質コースターではない急流すべり"ウォーターコースター"を抜いても、2020年現在も7機種が稼働しています。
比較的クラシックなライドパークですが、大きな特徴として、特に90年代まで米パークチェーンSixFlagsを目指していた点、これだけの規模でありながらサノヤスヒシノ明昌及び岡本製作所の製品だけでほぼ構成されている点の2点があります。

前者を強く感じるのは、そのコースターのラインナップはもちろんですが、カラフルに地面や造形が色分けされたエリアや、
"ロックンロールダイナー"に代表される、テーマ性を持った飲食施設などです。
テーマパークではないいわゆる"遊園地"でありながら、ただ各遊技機を配置しただけではないこだわりを感じます。
そして、そのラインナップについてですが、コンセプトの近い北海道 ルスツリゾートや北海道及び熊本 グリーンランドなども類似の傾向にはありますが、それでもある程度複数社から導入がありました。
外国製品も数機種ありますが、それらもほとんどと言っていいほどサノヤスによる輸入です。
それに関連して、とは言い切れませんが、園内のほとんどの乗り物が身体的にキツい、という事実も述べておかなければなりません。
特に関東圏の方にとっては1泊旅行にちょうどいい立地という事もあり、家族連れで来園される方が多く見られます。
よ~し!全コースター制覇しちゃうぞ~!と意気込むも昼過ぎにはベンチで伸びているお父さんたちのためにも、どうか1つくらい、爽快系コースターの新設があればと願っています。

  F2☆☆☆★★★

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初乗車:2003/8 乗車回数:20回以上
https://photos.app.goo.gl/qGGpwQ7t1REiq6Ku9

Vekoma社(蘭)製インバーテッドコースター(同社製品名はサスペンデッドルーピングコースター 通称SLC)のスタンダードモデルとして、2020年現在世界で27か所で稼働する大ヒットモデル。
国内でも、北海道 ルスツリゾート ハリケーン、三重県 鈴鹿サーキット ブラックアウト、熊本県 九州グリーンランド NIOと計4か所に常設され、ブラックアウト以外の3か所で稼働を続けています。
その中でも日本初として導入され、世界でもかなり古い部類に当たります。
F2とはFright(恐怖)Flight(飛行)の略で、公募により決まった名前という事ですが、素晴らしいセンスだと思います。"○○コースター"が多い同園では随一のネーミングです。
ところで、同機種のプロトタイプ版として米ケンタッキーキングダム(当時はSixflags系列)に"T2"という名前で、同じく1995年に導入されています。
意味はTerror to the Second Powerとの事ですが、これが偶然ではないとしたら、これもまた、当時のSixflagsリスペクトの一環だったと思うと感慨深いものがあります。
さて、いざ乗車してみると、やはりこの機種の宿命として大変振動が強く、巨大なショルダーハーネスに大きく頭をぶつける場面が多い、というかほぼ全編にわたり続きます。
これを最低限に抑えるにはやはり速度が遅いタイミングに乗るしかありません。つまり冬の朝一、と言いたいところですが、冬季休園があります。
よって、いつ来園するにしても、午前中の乗車がおすすめです。私が特に好きなのはこれも定番ですが秋ですね。足元に広がる紅葉の美しさに見惚れながら頭を左右からボコボコに殴られる快感が堪りません(…?)

  ビッグバーンコースター☆☆☆

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初乗車:2003/8 乗車回数:20回以上
https://photos.app.goo.gl/35RJo5BmKsaX4sBE7

明昌特殊産業製垂直ループコースター。1988年、ハイループコースター(往復型ループコースター)の一部を改造しオープン。
同園内で目玉コースターとして位置づけられているのは単券料金などでもF2の方が上となっていますが、やはり何と言っても乗るべきなのはこれですね。
コースレイアウトはいたってシンプルであり、巻き上げから左カーブ、ファーストドロップからキャメルバックを1つ経て垂直ループ、これでほぼ終わりの657m。
便宜上、ループコースターに分類されますが、何と言ってもご存じ、75度のファーストドロップ、このコースターの魅力はやはりこれに尽きます。
6両編成の最後尾に乗ると、文字通り地面に叩きつけられるような、強制的に引きづり落とされる様な、とにかく形容し難い強烈な落下体験です。

これ以前から全国のウルトラツイスターでは85度の落下があり、2020年現在には国内だけでもより高さのある74度や80度、121度のものも出現しています。
それでも、世界中のファンがこの落下を求めて那須の大地を目指します。こればかりは、やはり乗車するほか無いと思います。

一方で、私自身の実体験と、他の方の感想を見て1点、ぜひ"ある程度主要なコースターに乗り終わってから"の乗車をお勧めします。
というのも、実は2003年の初乗車時、私はこの落下に何も感じませんでした。9歳の時のことでした。
その時、私には75度で落下をしたという結果だけが残りました。そして、全国100機種以上乗って、もう一度訪れた2009年。
初めて、この落下の"異常性"に気付くことができたのです。
もし貴方が、この落下に何も感じなかったとして、例えば、74度の東京ドームシティ サンダードルフィン、それとの違い、そういった"ちゃんとした"コースターでは絶対にない事が目の前で起こる恐怖、それを知覚した時に、貴方はもう一度このコースターと出会うのです。

  キャメルコースター(→キャメルコースター悟空)☆★★

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初乗車:2003/8 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/DW13HyMAaTX1gj9AA

明昌特殊産業製中規模キャメルバックコースター。1983年キャメルコースターとしてオープン、2008年現車両、名称へリニューアル。
同園内では最長の1207mという全長が最大のウリとなっており、同社製全体でも九州グリーンランド 恐竜コースターGAO、北海道グリーンランド 轟音に次ぐ規模です。
名称こそキャメルコースターですが、乗車してみるとキャメルバックらしいアップダウンはファースト、セカンドドロップにとどまり、中盤以降はカーブに重きが置かれています。
ほぼ全てのカーブにカントが不足しており、強い横Gを感じます。残念ながらショルダーハーネスに耳を打つ場面は多いです。
パーク全体が傾斜にあるという訳ではありませんが、緩やかな斜面に設置されており、後半は駅舎よりも低い位置へ落下する地形を活かしたコースにはなっています。
最下点と思われる所までの長い落下と続く右急カーブが最大のスリルポイントと言えるでしょうか。
走行時間の長さもあり、最大1編成運転であることから同園内のコースターでは最も混雑しているという事が多いです。
せめてショルダーハーネスでなければ、とも思いますが、つまりそれが恐竜コースターGAOであり、結果的には間延びした印象になってしまったのではないかと思います。


  サンダーコースター★ クローズ

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初乗車:2003/8 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/Xu8FSNaMbhPhTDmh9

明昌特殊産業製コークスクリューコースター。モデル名ジェットスパイラルコースター。
同園内では最も古い1979年のオープンであり、国産の回転コースターとしても最古の部類に入ります。
明昌製ジェットスパイラルコースターは、80年代を中心に国内外に複数設置されましたが、2017年、このサンダーコースターを最後に全滅となっています。
ループを伴う後継機としても、大分県 城島高原パーク スーパーL&Sコースターが唯一です。

さて、本国におけるコークスクリューの歴史は、ご存じ千葉県 谷津遊園に1977年に初登場したのち、米アロー製の"正規品"は計5か所に設置されました。
本機は、それらとほぼ同規模の高さ22m、全長450mというスペックですが、ファーストドロップがカーブ状で緩やかな始まりである事、また、コークスクリュー以降も浮きを伴わないアップダウン一回とカーブのみであることから、コースとしての魅力は大変少なかったと言えます。
最大の特徴は、もはや現代アートとも言うべきコースター同士の複雑に絡まったレールの景観でした。
特に2004年に新設されたスピンターンコースターはスクリューの中を通るコースになっており、キャメルコースター、ビッグバーンコースターと併せ4色のレールが入り乱れました。
複数コースターを保有するパークであってもこのような例は極めて少なく、かつ、全て同一メーカーの製品というのは世界唯一であったと思います。
白色でオープンし、90年代は黄色、00年代は緑色と塗り替えられ、雷をイメージした迷彩柄のようにも見える奇抜な塗装の車両が"映え"でした。鑑賞には最も優れていたコースターであったと言えます。
クローズの際、レールを歩くことができる遊歩道として整備するクラウドファンディングが興されましたが、達成には至りませんでした。
2020年現在もレールが残っているとの事。私としては、鑑賞物として残り続けるのも、悪くないかなあと思っています。


  スピンターンコースター

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初乗車:2009/8/24 乗車回数:5回以上
https://photos.app.goo.gl/SMd4gS5D8j7nm2iM6

サノヤス・ヒシノ明昌製スピニングコースター。2020年現在、同モデル最新機にして世界唯一でもあります。
同モデルの1機目は和歌山県 ポルトヨーロッパにあったマリーナエクスプレスというコースターに、90年代後半に車両リニューアルをしてオープンした"ぐるぐるコースター"でした。
同機は2013年をもって終了との事。このスピンターンコースターは、スピニング車両を前提に設計されたコースターとしても初、かつ唯一という事になります。
まず驚かされるのはその設置場所です。20年以上前に設置されたコースター3種と絡み合うように組まれており、コース自体は単調とはいえ芸術性を感じます。
特にビッグバーンコースターの垂直ループ、サンダーコースターのコークスクリューをそれぞれ通過しているのは素晴らしいですね。
本機の車両は完全自由回転のため、速度の上がる地点で勢いよく回ります。垂直ループをくぐる前の大きな下り坂と、ブレーキ後のゴール直前の2か所がそれです。
とくに後者は、止まりかけで油断したところで、ということもあり気分を悪くしている方も多いようです。
速度や高さなどのスペックが低く、同園内では初心者向けとして扱われがちなコースターですが油断してはいけません。
空腹時や食後などは避け、また朝一に乗ってその後終日ダウンでは洒落になりません。乗車前後の休憩を確実に取り、なんとか楽しんで下さい。


  バットフライヤー★★ クローズ

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初乗車:2003/8 乗車回数:5回以上
https://photos.app.goo.gl/UFwFvUwi88Zvv5Bu5

カリプロ(蘭)製2人乗りサスペンデッドコースター。大変貴重なエレベーターリフト、シングルレール(走行レールが1本)のコースターでもあります。
2001年、日本初としてオープンし、2017年終了、サンダーコースター同様2020年現在も撤去されていないということです。
同機種は静岡県 浜名湖パルパルにも同年に設置されましたが、2015年終了となっています。
乗車感自体は気持ちのいいものでしたが、急ブレーキの際ライドの造形に頭をぶつけること、2人乗り故の混雑、走行時間の圧倒的な短さなどの欠点にどうしても目が行きがちでした。
メーカーが倒産済みということもあり、新設の望みも薄い機種ですが、浜名湖パルパルのものは2019年よりインドネシアに移設されて稼働開始したとの事。
こちらも、東南アジアなどで買い手があればもしかしたら、というところかと思います。
ところで、本機も名称の公募が行われ、"こうもりさんの高原コースター"という副題が付いていましたが、あまりその名で呼ばれることは無かったようです。


  SHINPI☆

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初乗車:2009/8/24 乗車回数:5回以上
https://photos.app.goo.gl/Hxop5SD4iZ1uajKS9

ザンぺルラ(伊)製自走式屋内コースター。
国内では九州グリーンランド ブラックホールコースターに次いで2例目となりました。
テーミングは相反するものであり、全長は若干劣るものの、造形では全体に優っている印象を受けました。
エントランスの庭園のような雰囲気、薄暗い待ち列などもよくできています。
全体に昔ながらの遊園地らしい、チープな印象を受けるブラックホールコースターに対し、大手テーマパークなどを目指した気合が感じられます。
乗車感としては自走式らしく、全体的には徐行であり、一部下り水平ループなどでの横Gが楽しめる程度となっています。
乗車した方から「オチが意味不明」という意見を聞くことがあります。
私の感想としても概ね同様であり、深く考えずに造形を見学する程度の意識で乗れば大満足の内容かと思います。


  パニックドライブ☆★

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初乗車:2009/8/24 乗車回数:5回以上
https://photos.app.goo.gl/gmztkz4GyYqPh2fEA

サノヤス・ヒシノ明昌製マウス系コースター。2004年、宝塚ファミリーランド スキップコースターこわこわカー移設。
一般的なマウス型のように見えるコースですが、大変激しい挙動が特徴です。
マウスパート以外もカーブへの進入速度が全体的に速く、全編にわたって強い横Gが続きます。
全長は250mということで、サイズ感を加味してもかなり短いと言えますが、それに対する不満は感じないほどにパワフルな走りです。
アントンシュワルツコフ製スピードボブスレーの跡地に設置されたものであることから、どうにか別の場所に設置して共存できなかったのか、と思います。

  ドラゴンコースター(→ウーピーコースター)

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初乗車:2003/8 乗車回数:約5回
Dragon:https://photos.app.goo.gl/kkE6HvwE4W75rzdH9
Woopy:https://photos.app.goo.gl/cD5H3pEamEw3RdhS9

ザンぺルラ(伊)製自走式コースター。一般的なシングルヘリックスモデルです。
2013年より車両を同園のマスコットキャラクターをかたどった物に変更しウーピーコースターにリニューアル…
と、思いきや、rcdbによると別機種としてカウントされており、どうやら、全く同じコースの建て替えのため、新設という事のようです。
残念ながら乗車感の違いは認識しておらず、本稿においても同一機種扱いとしています。
例えばフロッグホッパ―やバイキングなどでは同様の例を見かけたことがありますが、小規模とはいえコースターでは珍しい例であると思います。


  ライトニングコースター★★★★★ クローズ

昔のコースター写真 003

初乗車:2003/8 乗車回数:約1回

サノヤス・ヒシノ明昌製ツイスター型コースター。
コースレイアウト、構造共に同社の他の製品と大きく傾向が異なり、ジーラー(独)製コースターによく似ています。
神戸ポートピアランド BMR-X、スウェーデン Gröna Lund Jetlineがそれに当たります。実質的には、"模倣品"と言えるかと思います。
最大の特徴はコースレイアウトであり、コース全編に渡って繰り返される水平ループと、曲がりながらの落下で実際の角度44度を大きく超えて垂直にさえ感じるセカンドドロップが魅力でした。
一方で、"本家"同様2*7の14人乗りの車両ですが、ラップバーではなくショルダーハーネスとなっていました。これが最大の問題点でした。
過去に私が乗車したコースターの中で、最も振動が激しく、耐えがたいコースターであった事を鮮明に覚えています。
同園内のキャメルコースターやF2も同じく揺れがあったはずですが、それらを遥かに上回ると感じました。
跡地は夏季などに仮設の水遊び施設などが設置されているようです。
スピードボブスレーと異なり、コースター新設のための撤去でなかったのは残念です。今1度乗車して、それでも同じように感じるか、気になります。

  スピードボブスレー☆☆ クローズ

初乗車:2003/8 乗車回数:約1回

アントンシュワルツコフ製小型コースター。モデル名 ジェットスター2。
稼働は1992年-2003年。兵庫県 阪神パークからの移設という説が濃厚です。
阪神パークへの設置は1977年という事で、とても歴史あるコースターですが、それを感じさせないほど前衛的なコース、構造でした。
68度と公表されていた急角度のファーストドロップに始まり、大バンクの水平ターン、傾斜ループなどが続きます。
同園内では小型コースター扱いでしたが、大型コースターよりもスリリングなコースとスムーズな乗り心地、ボブスレーを模したまたがる様に座る座席を含めて極めて優れたコースターでした。
また、スパイラルリフトと呼ばれる、らせん状の巻き上げで、かつ、チェーンやタイヤではなく車両のモーターによる自走式でもあるとの事。
跡地には宝塚ファミリーランドより移設されたパニックドライブが設置されました。
汎用機が撤去され、固有機が生き残った例は、本来喜ぶべきことですが、この例に限っては、スピードボブスレーが残ってほしかったと思ってしまいます。
ところで、同園内でも1度移設がされている、という話もケースとしてはレアと言えます。
オープンより3年間は現在のトロピカーナパーク側にあり、F2新設の際に移設されたとのこと。
信じられないような話ですが、移動遊園地向けのヨーロッパ製品ならではの技と言えるでしょうか。


りんどう湖ファミリー牧場(→那須りんどう湖レイクビュー)☆

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初来園:2000/7/20 来園回数:2回

1965年りんどう湖ファミリー牧場として開園、2014年より那須りんどう湖レイクビューと改めた後、2020年内に那須高原りんどう湖ファミリー牧場と再度改名することが発表されています。
まずこの、那須高原という立地ですね、最大規模の那須ハイランドパークと遊園地というよりは観光牧場という側面の強いここ、そして、もう一か所1967-2000には那須ロイヤルセンターというパークもありました。
那須ロイヤルセンターも、実はここへの初訪問と同じタイミングで訪れているという可能性もあるのですが、チラシや写真が見つからないため未訪ということにしています。
エンタープライズやゴーカートなど数機種と、ファンタラマと呼ばれる大型ウォーターライドが特徴的だった施設のようです。

つまり、伊豆などと同様の観光地特有のレジャー施設群の1つという事になりますが、伊豆に負けず劣らず、パンチの利いた博物館も見逃せません。
テディベア、クラシックカー、トリックアート、戦争、相田みつを、3Dメルヘン水族館…いつか、これら全て回ってみたいと思っています。

さて、2020年5月には日本テーマパーク開発(株)へ譲渡、つまり、実質的には那須ハイランドパークと姉妹園と言えることになりました。
ほぼ時を同じくして、岡本製作所の機種を中心に遊技機の新規導入も行われました。
コースターこそありませんが、ロケーションはよく、まだまだ期待できるパークかと思います。決め手になる新アトラクションができたらまた行きたいと思います。


小山ゆうえんち☆☆ クローズ

小山ゆうえんち20050911 002

初来園:2004/2/14 来園回数:1回

1960年開園、1998年-2000年の一時休園を経て、2005年に閉園となりました。
いわゆる地方遊園地の中では、私の肌感覚として、関東での知名度がとても高いように感じます。
その理由として、「おやまゆうえんち~~♪」というテレビCMが挙げられます。
上記の文章でテーマソングが脳内再生された方がどの程度いらっしゃるか、知る由もありませんが、そういった知名度の割には気付いたら閉園していた、という印象なのが残念です。

2004年の来園時は、既に場末感があり、遊具の掛け持ちどころか時間帯運転は当たり前、廃墟と思われる施設も多々ありました。
ラインナップとしても最も魅力的な機種であるシャトルループは、当時の時点では都内にとしまえんがあり、他も特別に価値があるものは少ない、という印象でした。
2005年9月に、跡地を訪れ、事務所の方に許可を得て園内の撮影をさせてもらったうえ、オリジナルグッズの残りを格安で販売してもらった、という事がありました。
今思うと、とても入れる見込みのない廃墟にわざわざ足を運んで、冷静に頭おかしい話なのですが、本当に行ってよかったと思っています。

2007年より、跡地にはおやまゆうえんハーヴェストウォークというモールが開業しています。
アウトレットなどではない普通の、ちょっと小綺麗な地方モールですが、横浜ドリームランドより移設されたメリーゴーラウンドと、ベンチとしてコーヒーカップが残されています。
特に前者は、土日300円、平日は無料で乗車することができ、モールのシンボルとなっています。ご興味があればぜひ訪れていただけましたらと思います。


  ダブルフェイスコースター★

小山ゆうえんち20050911 068

初乗車:2004/2/14 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/NMef7v9LZWd8RRyR8

豊永産業製キャメルバックコースター。
1990年、トルネードコースター505としてオープン、2000年ごろ、塗り替え及び後ろ3両を逆向きとしてリニューアルオープンしました。
80年代には、園内の別立地(弁慶号付近)に"ジェットコースター"という名称で並走コースターがあったという記録があり、おそらくそれと入れ替わりで新設されたものと思います。
505とは全長の事。ファーストドロップ、水平ループ、キャメルバック一回のみと言えるコースで、乗ってみると数字以上に短さを感じました。
特に水平ループへの入りは衝撃が強く、逆向きでの最後尾はキツかったのを覚えています。
既にシャトルループがある園内に新設したコースターとしては迫力に劣り、逆向きにしたところで…という印象は否めません。
平地に置ける、実働が15年弱と移設の条件としては悪くなさそうな機種ですが、買い手がつかないのも納得せざるを得ないコースターだったかと思います。


  シャトルループ☆☆

小山ゆうえんち20050911 020

初乗車:2004/2/14 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/2iwuNZvR8U4LBMkP6

アントンシュワルツコフ(独)製急発進往復コースター。
1979年、横浜ドリームランドに日本初登場し、としまえん、ナガシマスパーランドの計4か所に設置されました。
急発進から即垂直ループ、そして70度の傾斜を登ったと思ったらすぐさま逆走、後ろ向きループ、折り返して前向きでの落下…
たった36秒のライドですが、今考えてもこの短さにとても多くの要素が含まれています。

私にとって初めて乗車したのが、ここ小山ゆうえんちでした。
当時こそ、横浜以外の3か所にあり、何もここで乗らなくても、という感情もありましたが、気付けば残りはナガシマスパーランドのみ。
この閉園とほぼ同時期にとしまえんでも運休、そのまま終了となり、貴重な1機を失ったのだと改めて感じます。
同園内に関して言っても、もう1つの目玉と言えるダブルフェイスコースターがあまり面白くなかったこともあり、断トツ1位のアトラクションであったと言えます。


  ジャングルマウス☆

小山ゆうえんち20050911 118

初乗車:2004/2/14 乗車回数:約1回
https://photos.app.goo.gl/p1MeuFiKiGqxa82Q7

三精輸送機製と思われるクラシックなマウス系コースター。
H鋼のような旧型レール(チャンネルレール)が使われていて、いかにもな旧型マウスコースター、というのが第一印象です。
実際に乗車してみると、それだけのみならず、例えば富士急ハイランドや浜名湖パルパルの類似機種と比べても、違和感がありました。
カーブのたびに遠心力で外側に車両ごと傾くというか、明らかに内側の車輪が浮いているというか…
おそらく下部車輪の遊びが他よりも多く取られているという程度の事だと思いますが、当時は無知ゆえもあり、恐怖を感じました。
とはいえ、例えば同園内のフライングカーペットも、他のパークと比べてミシミシと変な音がしていました。
今となっては知る由もありませんが、もしかしたら大ごとにならず閉園を迎えられてよかった、という案件だったかもしれません。

とちのきファミリーランド☆☆

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初来園:2006/5/4 来園回数:2回

入園無料の公益財団法人による運営のパーク。ライドはほぼ全て泉陽興業製です。
かなり古い部類、かつ楽しめるコースターがあることに加え、遊園地らしいクラシックな乗り物が揃っている普通に遊べるパークです。
加えて、2020年春、スーパースイングの跡地に"雷様ストーム"という名の回転系スリルライドが導入されたことは語らずにはいられません。
かつてトーゴが開発し、浜名湖パルパル、生駒山上遊園地などに設置したワイルドストームという機種、2005年には泉陽興業よりエキスポランドにも導入されました。
汎用機とはいえ、その新品が15年の時を経て新規で作られるとは、ましてやこういったファミリーパークに設置されるとは夢にも思っていませんでした。
コースターに関しても塗り替えや車両のリニューアルが定期的にされており、こだわりを感じます。
茨城県 日立市かみね公園などと並んで、都内からでもちょっと足を延ばしてもらいたい優良ローカルパークと言えます。


  ジェットコースター☆

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初乗車:2006/5/4 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/8487e5wa2XRFUkgZA

泉陽興業製キャメルバックコースター。1979年、開園と同時にオープン。
H鋼のような旧型レール(チャンネルレール)を使用しているものとしては末期の部類にあたります。
全体的には大らかなコースになっており、全長に対して平坦な部分の目立つファミリーコースターですが、最後尾のファーストドロップ!何と言ってもこれが名物です。
十分に助走をつけて、かつ6*6の長い編成ということもあり、椅子だけがスコンと抜かれるような、独特の落下感です。
6両目前列などでは、いまいちだったという声も耳にしました。なんとしても、最後尾列に乗ることをお勧めします!
以降のコースは至って単調と言えますが、最終ドロップだけはまたこれも、不思議なバンクの付き方になっており、こぼれ落ちそうなスリルがあります。
としまえん サイクロンが無くなると、関東唯一のしっかりしたチャンネルレールコースター、ということにもなってきます。引き続き元気に走り続けてくれることを祈るばかりです。


宇都宮動物園☆

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初来園:2010/12/19 来園回数:1回

民営の動物園及び付属遊園地。ということで、規模感を考えると割高にも感じる大人入園料は1400円となっています。遊園地だけの利用にも入園料が必須です。
乗り物のほぼ全てが日本レジャーサービスという会社の製品です。群馬サファリパークとラインナップのほとんどを共有しています。
園内はローカル遊園地らしい場末感もあるものの、遊具などの塗装は割と塗り直しが入っており、全体的には群馬サファリパークより綺麗な印象です。
コースター以外ではアドベンチャーというダークライドにぜひ乗ってほしいほか、ロックンロールなども地味に珍しいと思います。
宇都宮から路線バスで割とすぐなので、さくっと行ってもらうのが良いかと思います。


  ジェットコースター

宇都宮&小山20101219 320

初乗車:2010/12/19 乗車回数:約3回
https://photos.app.goo.gl/nYT1iiB6sjAbyUpd9

日本レジャーサービス製小型キャメルバックコースター。
群馬サファリパーク ジェットコースター、むさしの村 サイクルコースターの3機種しか製造していないと思われるメーカーの製品です。
車両の外観も酷似している群馬サファリパークのものが、強い浮きを感じる隠れた名機!と感じたのに対し、全体的には平凡な印象を受けました。
速度感こそ終始継続し、アップダウンも十分にあるのですが、やはりスリルシーカーとしては浮きがあるかないか、という点は大きいと思います。
一方、春~夏にかけて乗車した人からは、そんなに悪くない、ちょっとは浮いた、という声も聞きました。
乗車が冬の1日限りということもあり、機会があればぜひ高温時を乗り比べてみたいと思います。


千手山公園

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初来園:2020/4/7 来園回数:1回

入園無料の公営パーク。遊具は3機種のみで各1回50円です。
似たようなパークは多々あれど、わざわざ乗るべきものというのが極めて少ない、というか実質無いため、訪問の優先度は低くなるかと思います。
このレベルにまでなってくると、こういう雰囲気に浸りに行くこと、遊具に"乗る"よりも"見る"や"撮る"が楽しめる方でないと、遠方から行く必要性がなかなか見い出せないかもしれません。
特にここの観覧車は17.5mとのことで、いわゆるちゃんとした観覧車では最小クラスかと思います。
全体のサイズに対するゴンドラの小ささが、まるで絵に描いたかのような可愛さがあって、私は堪らなく愛しいと思うのですが…
つまりこれは、ローラーコースター巡りとは別の趣味ですね。

コースターマニアの友人の1人が、遊園地とはコースターの入れ物でしかない、入れ物に興味はない、と言っていました。
私も、かつてはそう感じていました。中身たるコースターを求めて全国、全世界を回るうちに、コースター以外の乗り物からショーなどのイベント、
レストラン、ショップ、ゲームコーナー、ベンチ、待ち列、ゴミ箱、照明、音響、園内の植物、分電盤、券売機…etc
今では、遊園地の全てが、本当に全てが大好きです。一番は変わらずジェットコースターでも、たまにはこんな寄り道もいいなあと思わせてもらえる遊園地でした。

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