見出し画像

159.カレーの隠し味にコーヒーは効果的なのか? 問題

カレーの隠し味にコーヒーを入れるといい、というのは、きっとカレールウが親しまれ始めた初期のころから言われ続けていたものだと思う。僕もその昔、ルウカレーを作るのに使ったことがある。まあ、予想通りの味に仕上がった。コーヒーの香りとビターな風味がカレーに深みを与える。まあ、これはこれで悪くないかな、と思ったが、その後、繰り返し作った記憶はない。

【材料】
米油 45g
玉ねぎ 290g
にんにく&しょうが 38g
トマトピューレ 30g
塩 8g
パウダースパイスブレンド 計16.5g
 ・コリアンダー 5.8g
 ・クミン 5.0g
 ・ターメリック 2.6g
 ・グリーンカルダモン 0.9g
 ・レッドチリ 0.8g
 ・クローブ 1.4g
合挽き肉 500g
水(またはコーヒー) 250g
 ・Aタイプ:水 100%
 ・Bタイプ:浅煎りコーヒー 100%(エチオピア)
 ・Cタイプ:深煎り 100%(マンデリン)

【作り方】
1. 鍋に油を熱し、玉ねぎを加えてきつね色になるまで炒める。
2. にんにくとしょうがを加えて炒める。
3. トマトピューレを加えて炒める。
4. パウダースパイスと塩を加えて炒める。
5. 挽き肉を加えて混ぜ合わせ、ふたをして弱火で10分ほど蒸し煮する。
6. ふたを開けて水(またはコーヒー)を加えて煮立て、ふたをして弱火で5分ほど煮る。

画像1

できあがったカレーを試食する。

A(水)の感想……普通のキーマカレー
B(浅煎り)の感想……ほんのりコーヒーの風味があって奥深い
C(深入り)の感想……焙煎感が強まるが、クセが強い
D(Aタイプにコーヒー豆を挽いてふりかけ)の感想……想像したほど風味はきつくない

10人による投票結果は、「A:0票、B:7票、C:0票、D:1票」となった。まあコーヒーを隠し味にする実験だから、Aは選びにくい気もする。正直、僕は次に自分が食べるならAの水で作ったものを食べたい、かも。

Bのカレーは、豆らしい香りがほのかに香り、隠し味(香り)としては、ほどよい気がした。コーヒーとして飲むときには個人的にはもっと焙煎感がほしいと思ってしまう浅煎りだが、カレーに入れるとスパイスとのバランスがいいのかもしれない。Cのカレーの焙煎感が強い感じやビターな感じは悪くないが、「ほしいのはこのタイプの風味じゃないかな」という印象。Dは、正直言って“ない”と思っていたが、予想に反して悪くはなかった。ただ、後味に残る苦味はちょっと僕がおいしいカレーに求めているものとは違っていたから、個人的にはわざわざ食べるときに振りかけたいという気はしない。

食後には、3種豆(エチオピア、ケニア、グアテマラ)のブレンドを中煎りで飲んだ。浅煎りや深入りも飲んだが、やはり僕は飲むなら中煎りが好きだ。
次回は、挽いたコーヒー豆をパウダースパイスと同じタイミングで加えて炒める形で味を比べてみたい。

画像2

★毎月届く本格カレーのレシピ付きスパイスセット、AIR SPICEはこちらから。http://www.airspice.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?