見出し画像

207.あまったハーブの使い道はどこにあるのか? 問題

ハーブはあまる。

これは、ハーブを使って料理をしようとする人の気持ちにブレーキをかける大きな問題である。

何かのレシピを見て料理をしようとすると、そこにハーブがある。2人分とか4人分とかで材料表記された分量とスーパーで売っているハーブの量とは、当たり前だけれど揃ってはいない。1パックを買ってきたのに1/3パックしか使わないから、2/3パックが残る。
冷蔵庫に入れておいてもそう長くはもたないし、1週間の間に同じ料理を2度も3度も作る気にはなれない。気がつくとハーブは冷蔵庫の中で力なくしおれていくのだ。きっと多くの人がこの経験をしていることだろう。それで「ハーブ料理はやめようかな」とあきらめてしまうのはもったいない。

新刊『ハーブカレー』では、使い残したハーブの活用方法を提案している。まずは一気に紹介したい。

1.    ハーブ塩(ハーブソルト)
2.    ハーブ茶(ハーブティ)
3.    ハーブ油(ハーブオイル)
4.    ハーブ酒(ハーブリカー)
5.    その他ハーブ料理

ざっとこれだけの料理に応用できると考えれば、安心してハーブを手に入れることができるだろう。

●ハーブ塩
乾燥させたハーブを手で揉んでバラバラにし、塩と混ぜ合わせる。

●ハーブ茶(ハーブティ)
生のハーブ、乾燥させたハーブ、冷凍させたハーブ、のいずれかをポットに入れ、熱々の湯を注いで5分ほど放置する。

●ハーブ油(ハーブオイル)
生のハーブ、乾燥させたハーブ、のいずれかを油に漬け込んで数日以上おく。

●ハーブ酒(ハーブリカー)
生のハーブ、乾燥させたハーブ、のいずれかを蒸留酒(ウォッカやジンなど)に漬け込んで数日以上おく。

どのハーブアイテムも、作り方は1文で終わるほどシンプルである。しかも、素晴らしいのは、使用するハーブを問わないことだ。いい香りだと自分が思えば、何種類のハーブをどの分量でどのようにブレンドしても構わない。それだけ自由なのだから、あまったハーブは気兼ねなく応用できる。

これらのアイテムを作るときに使うハーブの状態は、3パターンある。生と乾燥と冷凍である。生はそのまま。乾燥は、新聞紙の上にでも置いて、数日間~1週間放置すれば乾く。そこまで待てない、という人は、クッキングペーパーなどに生ハーブを散らし、電子レンジに1分ほどかけると乾燥をサポートしてくれる。冷凍は生のまま冷凍庫につっこめばいい。

乾燥ハーブから作れるのは、塩と油と酒と茶。
冷凍ハーブから作れるのは、茶。
生のハーブから作れるのは、油と酒と茶。

これらの方法論を手にしておくだけで、日常生活はかなり豊かになると約束できる。もう少し凝ったことをしたい人向けに、新刊『ハーブカレー』では、カレー以外のハーブ料理のレシピもあれこれと紹介している。
僕がオススメするのは、ハーブディップ。肉でも野菜でもなんでもおいしくしてくれる。

調理とレシピ開発は、「ザ・ハーブズメン」の各メンバーだ。最後に本書の巻末に載っている、ザ・ハーブズメンのプロフィール写真を掲載しておく。
いかつい男たちだが、料理は繊細。

では、素敵なハーブカレーライフを!!!

★毎月届く本格カレーのレシピ付きスパイスセット、AIR SPICEはこちらから。http://www.airspice.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?