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写真のすゝめ

2020年のお気に入り写真をまとめます。こういうのは年末にやるべきかもしれませんが、ちょっとやりそこねたので、やらせてください。機会がないと見つけてもらえない写真もあると思うので、まだnoteに載せたことがないものも載せますね。最後にちょこっと文章も書きましたので、気力のある方は読んでいただけたらと思います。

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

まとめ

載せきれない写真もまだまだたくさんありますが、今回載せたものだけでも74枚ありました。だいぶ絞ったつもりなんですけどね。ここまで飽きずに見てくださった方、ありがとうございます。嬉しいです、ほんとうに。

2020年、ありあまる時間のなかで自分と向き合う時間が増えたことで、わたしはちょっぴり鬱のような、暗い気持ちになることがとても増えました。

かなしくてかなしくて、辛くて、泣きたくて、消えてしまいたくて、それはそれは散々な日々です。

朝を迎えるのが怖くて、二度と目が覚めなければいいと何度も思った。泣いてばかりの弱い自分が情けないし、なにが辛いのか言葉にすることも、誰かに泣きついて助けを求めることもできない。自分がどうなりたいのか自分にも分からない。

そうやって何日も何ヶ月も過ごして、心が沈んだままただ布団に蹲っていました。そんな暗い暗い自分の気持ちをなんとか抑えようとそれまで撮りためてきた写真フォルダを見返したとき、そこがわたしの愛で溢れていることに気がついたのです。

私はうちの猫たちを愛しています。ちょびとこたろうと言います。ちょびは小さい頃にすぐ親と離されたので噛み癖が抜けないまま大きくなったけど、わたしが高校受験で第一志望に落ちてしまったときにはベッドの中で蹲るわたしの側にずっといてくれました。それに寝言がかわいい。ラッパみたいな音で鳴きます。どんな夢を見ているんだろうね。白目ひん剥いて寝ていてもかわいいんですよ、笑っちゃいますよね。

こたろうは、どこに行っても走ってついてきてくれます。玄関のドアに手をかければ急いで迎えに来て、にゃあと高い声で鳴いてくれます。あとね、あくびの顔がこの上ないほど不細工で愛おしくて。これでもかと言うほど口をかっぴらくんですよ。どんなに撫で回そうが甘噛みすらしない温厚な性格の子です。だからわたしは欠伸の口が閉じてしまう前に指を間に挟めて困らせます。嫌な家族ですね。それとね、首元を撫でると目を細めて喉をゴロゴロ鳴らして、小さな体でわたしに寄り添ってくれます。わたし、それが本当に愛おしくて大好きなんです。

こうして撮り溜めてきた家族や友人との思い出が、わたしの心をやさしく慰めてくれました。 ぎゅっと閉じ込めたままだったわたしの幸福が溢れ出して、わたしをまた包み込んでくれたのです。

写真を撮るときはいつも、”自分の見ている風景をそのまま写し出すこと”を大切にしています。完璧じゃなくていい。自分がこの目で見て感じた世界を残したいからです。

わたしの写真は、わたしが美しいと思った景色でいっぱいです。ヒトやモノも、わたしの大好きなもので溢れています。それぞれに想いがあります。記憶があります。

だから写真を見ると思い出すんです。
一つ一つにちゃんと意味がありますから。

思い出は、思い出のままだと時が経てば風化してしまいます。どんなに嬉しかったこと、楽しかったことでも細部まで覚え続けることは非常に難しいです。

でも写真は残ります。永遠に残り続けます。
あの日のあの空の色も、風の音も、あなたの涙も、香りも、美しい記憶、人生をぜんぶ残してくれます。残してくれるのです。


だからわたしは撮ります。
大切なものを忘れてしまわないように

わたしはいま、生きていると
未来のわたしに教えてあげるために。

ちょっといいプリンを買っちゃうかもしれない。