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ダービーマッチ

気が向いたのでまた書きます。

ダービーマッチが近づいてきました。

初めに書いておくと、これから書く文章、醒めた感じに受け取られるかもしれません。ただ個人的にはダービーマッチが近づいてくれば、誰に言われなくてもソワソワしはじめて、前日は眠れなくなり、スタジアム入場時には高揚感マックスで、試合がはじまれば本気度を最大化させてくれる場になると思ってます。でも表情には出しません(笑)。

昔のダービーマッチとは趣は異なってきており、前のようにはいかないし、今は今の時流に乗るしかないので。

ところで、よく言われる「ダービーマッチ」ってどういう背景から来ていることが多いのでしょうね。ささっと調べてみました。

官vs民に端を発するもの
 →政府系のクラブチームと民衆系のクラブチームによる政治的な特性の強いダービーマッチ
歴史的な都市間の対立を背景にしたもの
 →日本だと戊辰戦争?

現在では単なるサポーターとクラブチームによる儀式と化している事も多いようです。

さて、本題。

何度も何度も思いを巡らせてみましたが、これからのダービーマッチはビジネスライクにいきましょう、という結論に至りました。勝負は終わってみないとわかりません。ただ、勝負は勝負として置くとして、

“今年は両スタジアムをお客さんでいっぱいにする”

ことを考え盛り上がりを煽れば良いと。狙うは、両スタジアム最高記録更新で。

松本山雅が昨年最下位が確定し2022年はJ3リーグで戦うことになったあたりから、どこからともなく、「11年ぶりのダービーですね!熱い戦いが繰り広げられるのは楽しみですね!」というコメントを見聞きするようになりました。

メディア発信が多かったような。

J3リーグで戦う以上、ダービーマッチは必至。ただJ3リーグには対戦相手17チームがあり、どこのクラブにも負けたくないという強い思いがあります。全国を行脚するリーグでは、どのクラブも簡単に勝ち点3を譲ってはくれず、1戦1戦を100%の力でぶつかっていかなくてはリーグを勝ち抜くことができません。

松本山雅FCがJリーグに参入して得た10年間で得た経験からなのしれませんが、勝負事として結果を求めていく側面では、常に目の前の1戦を全力で戦えるようクラブを支援していく、ということを最優先事項に考えています。ここは決して揺らがない。もちろん勝負事の周辺にそれぞれの楽しみ方もあり、私なりの楽しみもあります。

メディアや周囲の盛り上がりに乗れていないのは、2011年以前のダービーマッチと今年のダービーマッチとで大きなギャップを感じているからなんだと思います。

ここからは昔話、最初で最後の記録として。

もう10年以上も前になるんですね…。松本と長野のダービーマッチがガチンコだったのが2005年から2011年頃まで。クラブ同士がしのぎを削り真剣勝負するガチンコは当然として(これは今も変わらない)、試合やクラブとは関係ないところで、両クラブのサポーター同士のガチンコ応援熱争いでもバチバチとやり合って、他のクラブ同士の対戦よりも異常な盛り上がりを作り出していました。言葉は悪いですが、喧嘩といってもいいくらいのガチンコ度合い。その背景には、個々のサポーターの相手(地域)に対する感情と、「おらがクラブ」が無くなってしまう可能性に危機感もあったと思います。当時の長野県サッカー協会が先にJFL(全国リーグ)に昇格した方を支援する、というお上の言葉があったっていうね。今の状況を見ていただいてわかるように結局そんなことにはならなかったんですけどね。

ちなみに、当時(地域リーグ時代)のダービーマッチ熱を煽って作りだしたのは間違いなく松本山雅サポーター側から。悠然と受けて立ったのが長野側。煽る松本、徐々に本気になってきた長野。それがお互い北信越リーグ内にとどまっていたことで、年々ヒートアップしながらサポーター中心に盛り上がりを見せていって、メディアを巻き込む形でダービーマッチを形成していきました。

ということもあり、サポーターが作り出した北信越リーグ時代のダービーマッチと今のダービーマッチにギャップを感じてしまうのは仕方がない、と許してもらえないでしょうか?

今は両クラブを応援している方もいますし、両クラブがしのぎを削ってトップリーグで戦うことを願っている方もいます。正直私には言えませんけど(笑)

あと、私がどストライク思春期に長野市に5年間いて感じたことが、深い信州松本愛を形成したということも背景にあります。ここら辺は個々人のバックボーンも影響していると思います。ちなみに、松本市にあった県庁が燃やされた、とかいうことをダービーマッチに紐づける方がいますが、あれ、直接の関係はないと思いますよ(笑)。

ダービーマッチと言われること自体は大変喜ばしいこと。なので、お祭りのように盛り上がって、双方のクラブ収益に貢献する2022年の一大イベントにすることが、新しいダービーマッチの1つの側面になるのかな、と。

そして、これからのダービーマッチは皆さんで新しいステージに押し上げていくことで、将来語り継がれるものになっていくはずです。皆さんで作り上げる、これに尽きると思います。

俺らは常に挑戦者。雷鳥は頂を目指す。
1戦1戦、選手を後押しし、共に戦っていきましょう!

それでは、また気が向いたら。

One Sou1

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