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大宮の普通、山雅の普通

ふ‐つう【普通】
[名・形動]特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。「今回は普通以上の出来だ」「普通の勤め人」「朝は六時に起きるのが普通だ」「目つきが普通でない」
[副]
1 たいてい。通常。一般に。「普通七月には梅雨が上がる」
2 (「に」を伴って)俗に、とても。「普通においしい」

デジタル大辞泉

気が向いたのでまた書きます。

断トツ首位の大宮アルディージャをサンプロアルウィンに迎えて挑んだホームゲーム。皆さんはどうお感じになったでしょうか?

 「決定力の差だけ。決めるか決めないかの差。惜しかった!」
 「僅差接戦の惜敗」

試合後のアルウィンでのお客さんも、メディア記事やSNSの反応も、これに類似した声が多数派だったように感じました。

 本当にそう思いましたか?

正直、この試合での大宮さんとの歴然とした差に、J3の沼にどっぷりはまった山雅の現状を突き付けられたのでは?と、私は痛感したのでした。

ここから立ち直るの、容易じゃあないな…と。

クラブの規模(資金力)や歴史とか、そういう差はあるにせよ、J3を戦って3年を経過しつつあり、徐々に山雅の基準となる「普通」が下がってきていて、それを冷静に判断できる人もいないのもあって、「これでいいんじゃないか」という空気感が沼定着に寄与しているように思います。

本当はクラブの中にJ1の時もJ3の時も経験した強化担当者がいれば違うんでしょうけど。もしくはどんなカテゴリーにあろうが基準がしっかりしている人。

いますかね?

現在の順位差・得点・失点・警告数などが「正しく」反映された、この試合。1試合だけ見ると「ちょっとの差」と思ったかもしれませんが、

塵も積もれば山となる

それがリーグ戦の結果になっているわけで、「ちょっとの差」ではないことの証左ではないかと。

「ちょっとの差」つまり、ディティールへのこだわりがここまでの差になっていると思いました。

大宮の選手が山雅のセットプレー開始時に同じ方向を指さして、そこの穴を埋めろ!的な行動をとっていましたね。4人も。

山雅もコーナーキック時は自陣ゴール前のセットプレー時には、選手同士が檄を飛ばしています。ただ、それは山雅にとって普通のことでも、大宮にとっては普通ではないのではないか。大宮にとっての普通は、誰がどこにどういったピンチを防ぐかというさらに詳細なイメージを共有しながら守備構築することなのではないか。あの90分+αの中でそういうシーンを多く目のあたりにしてしまったので…そりゃ立ち直るのに時間がかかると思ってしまうわけでして…。

具体的なプレーモデルを提示することで、選手が主体的に動きながら、それが誰であっても、同じようなサッカーができることを目指す。シーズン前にそんなことを言っていたように思います。実は、大宮の監督さんも同じようなコメントを会見の中でしていました。ですが、ここまでのシーズン結果や内容を見るとどうでしょうか?

同じことを目指していても、これだけの差が開いている現実。
ここはしっかり認識して、自分の戒めとしたいところです。

もちろん、シーズン途中ですし、私も諦めはしません。

それでも、ただ単に「昇格、昇格」と思う気持ちだけではもたないので、それに加えて、結果昇格してもしなくても、自分は来年も山雅を応援していきたいので、そうした将来を見据えた心構えを確立する時期だと思って、次節から応援していきたいと思っています。

それでは、また気が向いたら。
One Sou1

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