さいごの笑み【#半笑いのポッキーゲーム #毎週ショートショートnote】
「おめでとうございます。ゲーム終了です。では賞金を差し上げようと思うのですが、その前に余興でもしませんか?」
スピーカーから半笑いの声が聞こえてくる。
ふざけているのか。こちらは命がけでデスゲームに参加させられて、ようやく最後の二人になったというのに。
傍にいたエミに目を向ける。僕と同じ感情のようだ。
「その名もポッキーゲーム。もちろん君たち若者がやるような生温いものじゃないですよ。二本あるポッキーのうちひとつには毒が塗られてます。普通のポッキーを選べば無事に賞金を獲