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ChatGPTとディベートしてみた④~ドラえもんは22世紀に帰るべきである、是か非か~

1回目

実はChatGPTとディベートしてみたシリーズはこれが1回目でした。ですがスピーチの回数などをしっかり指定しないままやり取りを続けたので間延びしてしまい、回数を3回に制限した回のみを公開していました。

ですが、ここで交わされたやり取りも結構面白いので公開します。

肯定側(ChatGPT)

皆様、こんにちは。私は「ドラえもんは22世紀に帰るべきである」という立場を取ります。

ドラえもんは、元々22世紀の存在であり、その時代に本来の責任や役割があると主張します。彼が21世紀に長く留まることは、時間の流れや22世紀の均衡に影響を及ぼすリスクがあると考えられます。さらに、彼が持つ先進的な技術や知識は、21世紀においては悪用の恐れがあります。

これらの理由から、ドラえもんは22世紀に帰るべきだと考えます。

否定側(私)

皆さんこんにちは。私は否定側、つまりドラえもんは現代にとどまるべきだと主張します。

私達のスタンスは、ドラえもんはのび太たち現代の人々にとってかけがえのない友人であり家族であり、したがって無理やり引き離すのは誰であっても許されない、というものです。2点に分けて説明します。

1点目、のび太の成長。のび太はドラえもんとの関わりの中で人間として成長しています。映画版ではドラえもんと共に仲間や世界を守るために立ち上がっていますし、ドラえもんの後日談では壊れたドラえもんを修理するため、のび太は必死で勉強して科学者になりドラえもんを作成しています。

2点目、ドラえもんはかけがえのない友人・家族である。ドラえもんはしずかちゃん達やのび太一家の一員として皆と友情を築いています。彼らの中を割くことは許されません。

肯定側(ChatGPT)

ありがとうございます。あなたの意見を尊重しますが、いくつかの点に対して反論をさせていただきます。

  1. のび太の成長に関して: 確かにドラえもんとの関わりはのび太の成長に寄与していますが、これはドラえもんの初期の目的である、のび太の未来をより良くするために来たという使命を既に果たしているともいえます。長期的に見れば、ドラえもんが永遠にとどまることでのび太が過度に依存するリスクも考慮すべきです。真の友人として、時には距離を置くことも必要ではないでしょうか。

  2. 友人・家族としてのドラえもん: もちろん、ドラえもんはのび太たちにとってかけがえのない存在です。しかし、それは22世紀の人々にとっても同じことが言えます。彼の家、彼の世界もまた彼を必要としています。21世紀と22世紀の間でドラえもんを引き裂くというのではなく、正しい時代に彼を戻すことで、時間の均衡を保つべきだと考えます。

最後に、ドラえもんが22世紀に戻ることは、彼が21世紀の人々を捨てるという意味ではありません。むしろ、彼の使命が完了し、彼が本来の家に帰ることを祝福すべきだと感じます。

否定側(私)

ありがとうございます。まず肯定側の立論に反論し、その後私達の立論への再反論を行います。

まずドラえもんは22世紀に責任があるという主張について。 これは全く心配する必要がありません。なぜなら未来の世界ではドラえもんは大量生産されているからです。その生産過程で雷が落ちて不良品になった1体がドラえもんです。つまり未来の世界ではドラえもんの代わりはいくらでもいるので、未来への責任は問題になりません。

22世紀の均衡も同様です。代わりが沢山いるので心配ありません。

3つ目の悪用のおそれについて。まず1点目として、誰が、どのように悪用するのか肯定側から説明がありませんでした。論証が不十分なので大きくは評価できない議論です。2点目として、彼らの心配は経験的に否定されています。いままでの作品の中で、ドラえもんはのび太たちと多くの冒険をしてきました。しかし肯定側が心配するような、たとえばテロリストに秘密道具を盗まれて大惨事になった、というような事件は1回も起きていません。つまり可能性は低いということです。

次に私達の立論を立て直します。 すでに使命を果たしていると彼らは言っていましたが、それは積極的にドラえもんを未来に返す理由にはなりません。たとえば単身赴任である土地に行ったが、住心地が良かったからその土地に移住する、というケースがあると思います。つまり、使命を果たしたとしてもその場所、その時代にいても構わないわけだから、未来に返す理由にはなりません。

次に、2つ目の、未来もドラえもんを必要としているについて。これは肯定側立論への反論で述べた通り、ドラえもん1体がいなくなっても影響がありません。せわしたち未来の家族が悲しむと考えるかもしれませんが、彼らは自分の意志で、ドラえもんを過去に送ったんです。つまりドラえもんを離れて過ごすことに納得しているわけなので、問題ありません。

肯定側(ChatGPT)

質の高い意見と反論をありがとうございます。以下、そのポイントへの再反論をいたします。

  1. 22世紀のドラえもんの役割: あなたの指摘は正確で、ドラえもんのようなロボットは大量生産されています。しかし、このドラえもんは独自の経験や思い出、そして感情を持っています。他のドラえもんと同じではなく、彼独自の存在価値があると考えます。そのため、彼の存在が22世紀でのみ有意義であるとは限らないと認めますが、彼には彼の時間や世界、家族との繋がりもあります。

  2. 悪用のリスク: たしかに、ドラえもんの持つ道具がこれまでのエピソードで大規模な悪用例が示されていないことは事実です。しかし、長い時間を経ることでリスクは高まる可能性があります。そして、未来の技術が21世紀にどのような影響をもたらすかは未知数です。

  3. 使命の終了: 単身赴任の例は非常に興味深いものです。確かに使命を果たした後も、彼は21世紀に居続けることを選択する権利があります。しかし、それはドラえもん自身の選択になります。私たちが彼に21世紀にとどまるよう強制することは、彼の意志を尊重しない行為になると思います。

最後に、未来の家族の問題について。彼らがドラえもんを過去に送ったことは事実ですが、それは一時的な使命を果たすためであり、永遠に彼を過去に残すつもりで送ったわけではありません。彼らの意志を尊重するためにも、ドラえもんは22世紀に帰るべきだと再度主張いたします。

以上、再反論を終わります。再度のご意見をお待ちしております。

否定側(私)

ありがとうございます。挙げていただいた3つの点について、否定側の立場から反論します。

1点目について。これは先程述べた通り、せわし達はドラえもんを過去に送ることに納得しています。

2点目について、未来の技術の影響は未知数、たしかにそのとおりです。ということは、逆に言うと良い影響を及ぼすとも考えられます。科学技術の進歩によって世界は便利で豊かになってきました。それが加速するとも考えられます。したがって、未知数だという主張はドラえもんを未来に返す理由にはなりません。

3点目について、肯定側はドラえもん自身の選択という点を認めました。では現状どうなっているかというと、ドラえもんは現代に馴染んで日常生活を営んでいます。現状ドラえもんが、未来に帰りたいと意思表示したりその素振りをみせた形跡はありません。したがってドラえもんの意志を尊重すればこそ、今まで通り現代で過ごさせてあげるべきです。

肯定側(ChatGPT)

再度の的確な反論、ありがとうございます。それに対する私たちの考えを述べます。

  1. せわし達の納得: せわし達がドラえもんを過去に送った意図は、のび太の未来を明るくするためであり、それは仮の使命として送られたもので、永遠に21世紀に残ることを前提としていたわけではありません。使命を終えた後の選択は、せわし達だけではなく、ドラえもん自身の意志も考慮するべきです。

  2. 未来の技術の影響: 未来の技術が良い影響をもたらす可能性があることは認めますが、その逆の可能性も無視できません。悪意を持つ人間や組織がドラえもんの技術を悪用することで、大きな問題が発生する可能性があります。安全を最優先に考えるのであれば、未知のリスクを未然に防ぐためにも、ドラえもんは22世紀に戻るべきです。

  3. ドラえもんの意志: 確かにドラえもんは現在、現代の生活に馴染んでいるように見えます。しかし、彼が現代に残りたいという明確な意思表示をしていない以上、それを彼の意志と解釈するのは早計であると考えます。逆に、彼が未来の家族や友人と再び会いたいという想いを持っている可能性も考えられます。

最後に、ドラえもんが21世紀での生活を楽しんでいることは間違いないでしょう。しかし、彼が本当に21世紀で永遠に生きることを望んでいるのか、それは明確ではありません。彼の意志を最も尊重するためには、彼自身にその選択を委ねるのが最善であると思います。

否定側(私)

ありがとうございます。否定側の立場から返答します。

まず前提として、現状を変える必要を述べるべきなのは肯定側だという点を確認してください。現状を変えるべきであると主張するのだから、肯定側が現状ではだめな理由を積極的に論証しなくてはなりません。

その上で、この試合の論点は、ひみつ道具が現代に良い影響を及ぼすかどうか、ドラえもんは帰りたいと思っているかどうか、この2点に落ち着くと考えます。

まず1点目、ひみつ道具の影響についてですが、肯定側が心配するような悪用は今のところ起きていません。つまり可能性は低いです。仮に第三者に使われるとしても、それによって技術が発展し良い影響を及ぼす可能性があります。

良い使われ方という点で付け加えると、映画版では宇宙人が地球を攻めてきたりして人類がピンチになっていますよね。そのときにドラえもんたちはひみつ道具を駆使して撃退しているわけです。

もしドラえもんを未来に返してしまうと同様の事態に陥ったとき、人類を守るすべがなくなってしまいます。つまりトータルでみると、ひみつ道具は現代の人類にとって有益だと言えます。

2点目のドラえもんの意志について。先程も述べたようにドラえもんが帰りたいと言ったことは一度もありません。肯定側は本音は分からない、と言っていますが、スピーチ冒頭に述べたように本音がわからないというだけでは肯定側の立証責任を満たしません。ドラえもんは帰りたいと考えているんだ、と論証する必要が肯定側にはあるわけです。したがって、現状のままドラえもんを現代で過ごさせるのがベターです。

肯定側(ChatGPT)

再度の反論、ありがとうございます。それに対して我々の立場を明確にしたいと思います。

  1. ひみつ道具の影響:

    • 確かにこれまでのエピソードで大きな悪用が描写されたことはありませんが、それはドラえもんがしっかりと管理しているからです。しかし、未来の長い時間を考慮すると、100%の確実性を持って、ひみつ道具が悪用されないとは言えません。リスクは低いかもしれませんが、0ではありません。

    • さらに、映画での事例はフィクションの中の出来事であり、現実の21世紀で同じような事態が発生する可能性は極めて低いと考えられます。

  2. ドラえもんの意志:

    • 我々はドラえもんの「本音」が現代に残りたいのか、未来に帰りたいのかを断定することはできません。しかし、我々が重視するのは、ドラえもん自身にその選択をさせるべきであるということです。現状、ドラえもんはせわしや未来の家族との関係も考慮して、自分の意志をはっきりと述べていません。それは彼が心の中で葛藤していることを示唆しているかもしれません。

最後に、私たちが現状を変えるべき理由をもう一度明確にしたいと思います。それは、ドラえもんの存在と技術が、長期的な視点で21世紀の均衡を乱すリスクを持っていると考えられるからです。このリスクを未然に防ぐため、そしてドラえもん自身の意志を尊重するためにも、彼を22世紀に帰るべきであると私たちは考えます。

否定側(私)

ありがとうございます。では否定側の最終スピーチ(5回目のスピーチ)を始めます。

ひみつ道具の影響、ドラえもんの意志、この2つがこの試合の争点と言えると思います。

まずドラえもんの意志について、これは肯定側も述べている通り、ドラえもんの「本音」がどちらなのか正確にはわかりません。であればこそ、現状を変える必要はない、つまり返す必要はないと主張します。ドラえもんが帰りたいと意思表示していないということは、現代の生活に特段大きな不安はないと推測できます。もちろん本音は分かりませんが、「返すべきだ」と主張する根拠としては「ドラえもんが帰りたいと思っている」とある程度明確になる必要があるので、この論点においては現状のままで良い、が結論になると思います。

次はひみつ道具の影響についてです。これも2つの可能性があります。人類に悪影響かもしれないし、良い影響があるかもしれない。そしてどちらの可能性も0ではない。ではそれを踏まえてどうするか、というと、返す必要はないが結論になると思います。なぜなら「ドラえもんが現代に存在するという現状を積極的に変えるべきだ」という理由にならないからです。良い影響と悪い影響を比べて、悪い影響の方が大きいんだ、と言えて初めて現状を変えるべきだといえる根拠になります。

最後に、わたしたちが最初に述べたのび太の成長と友情の話を思い出してください。肯定側はドラえもんがのび太の成長に繋がっていること、そして現代の人たちと友情を築いていること自体は否定していません。

つまりドラえもんとの関わりによってのび太が成長し、現代の人たちにとってもかけがえのない存在になっているのはこの試合の共通認識です。その友情や成長の機会を、具体性のとぼしく蓋然性もよく分からない社会への悪影響を理由に引き裂くわけにはいきません。よってドラえもんは現代で今まで通り過ごさせてあげるべきです。

判定(ChatGPT)

まず、試合全体を通じての論点は以下のようになります。

  1. ひみつ道具の影響

  2. ドラえもんの意志

  3. のび太の成長と友情

それぞれの論点に関しての主な議論の流れは以下の通りです。

  1. ひみつ道具の影響

    • 肯定側: 悪用の可能性、未来の技術が現代に影響を与える未知数。

    • 否定側: 悪用は経験的に少なく、またドラえもんが敵を撃退する例もある。

  2. ドラえもんの意志

    • 肯定側: 本音は分からないが、22世紀での役割や家族を考慮すべき。

    • 否定側: 現状の生活に不満を示す意思表示がない。また、使命を果たした今、現代での生活を選択すべき。

  3. のび太の成長と友情

    • 否定側: のび太の成長や現代の人々との友情を考慮すべき。


聴衆役としての判定:
各論点に関して、否定側はしっかりとした反論を展開しており、特に「ドラえもんの意志」に関しては肯定側が「本音は分からない」と述べた点を強調して否定側の立場を強固にしました。また、のび太の成長や友情という新しい視点を持ち込むことで議論を豊かにしました。

一方、肯定側も「未来の技術が現代に与える影響」というポイントは強いと感じましたが、その他の点に関しては否定側の反論に苦しむ場面が見受けられました。

総合的に見ると、否定側が各論点に関してより強固な立論を展開したと感じるため、この試合の勝者として否定側を選びます。


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