『Strange Relationship』朗読
プリンスの曲を聴いて
浮かんできた情景・物語・言葉等を
オリジナルの詩として起こした
【プリンス曲妄想文】の朗読
http://blog.livedoor.jp/airi_4iml/archives/5917915.html
*
君に付き合っている人がいることも知っていたし、
友人として一緒に飲みに行っていたわけだけど。
帰り道に、抱き寄せて、キスしてしまった。
酔った勢いというのもあるかもしれないけど、
多分、それだけじゃない。
だからといって、
好きだからというのでもなかった気がする。
もちろん、ある程度の好意はあったけど。
翌朝目覚めて、洗面台に行き、
鏡の前に立った瞬間。
自分の唇の上に重なった、
君の柔らかな唇の感触がよみがえった。
年甲斐もなく、頬を赤らめる。
好きなのかもしれないと思ったのは、
その時だ。
その後、
君に会っても挨拶ぐらいしか出来ず、
以前のように
気軽に飲みに誘うことも出来ない。
何故って?
最初は驚いたみたいだったけど、
あの時、君は僕のキスに応えてくれたから。
特別な気持ちが
有るのかもしれないし、無いのかもしれない。
僕らの関係は、
変わるのかもしれないし、
変わらないのかもしれない。
確かめられないまま、立ち往生してる。
知らなかった。
心が後からついてくるものだなんて。
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