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サファイアブルー

サファイア 〜ラテン語で青という意味〜

一番高価なものは現在ほとんど産出がないカシミール地方(インドとパキスタン国境にある標高4000m)でとれるコーンフラワーブルー(少し白みがかった柔らかなベルベットブルー)こちらは超希少、

この次に希少で美しいロイヤルブルーと呼ばれているのはミャンマー産、ルビーがおもなミャンマーにおいてたまに極わずかに取れるだけ、これら希少なサファイアの青の凄いのは濃い青にも関わらず黒っぽく見えずじわーっと青の深みが明るく見えるとのこと、これには本当に自然の神秘を感じます。
産地は価格を左右しますが現在ではスリランカ産、マダガスカル産の美しい青を選ぶのも賢明です。

ダイヤモンドに次ぐ硬さをもつので歴史的にも装飾品として長年愛されてきました。
カルティエ かの有名な動物モチーフで最初にデザインされた「パンテールシリーズ」超希少なカシミール産サファイア152.35ctを使用し圧巻の存在感を放っています。

あとサファイアで有名な話といえば英国王室の婚約指輪。代々受け継がれており、ダイアナ妃が愛した12カラットのロイヤルブルーが美しいリングは現在キャサリン妃に彼女の思いと共にしっかりと受け継がれております。こちらのサファイアリングに関してはちょっとした温かい家族のお話があります。実はダイアナ妃の死後、この指輪を最初に形見として受け継いだのは、ウィリアム王子ではなく、ヘンリー王子でした。形見分けとしてウィリアム王子は、ダイアナ妃が父親のスペンサー伯爵から21歳の誕生日を記念して贈られたカルティエの時計を選びヘンリー王子はこのサファイアの指輪を選びました。幼い頃、母であるダイアナ妃の手を握ると、いつもこの大きな宝石の指輪が手に当たって痛かったから、という理由で選んだといいます。
時が経ち、兄ウィリアム王子がキャサリン妃へのプロポーズを決心したとき、ヘンリー王子は形見の指輪をウィリアム王子に託したそうです。自分よりも王位継承位が高いウィリアム王子の妻であるキャサリン妃がダイアナ妃の指輪を受け継ぎ、その後も母から娘へと代々受け継がれていくなかで、いつの日か、母ダイアナ妃の思い出の指輪をつけた女性がイギリスの女王となる日が来るのではないかという、壮大なファミリーヒストリーを思い描いたのでしょうね。
ヨーロッパではこのようにビジュー・ド・ファミーユ(家族の宝石)、家族で代々祖先や家族の思いまた自分の身を守るお守りとして身につけ、次代へと引き継いでいく素敵な習慣があります。



古来、その深い青色は人の心を落ち着かせ誠実な心をわき起こすパワーを持つと信じられてきました。

大きくなくとも色のいいサファイアを使用したコンテンポラリーなデザインのジュエリーを選んでジーンズのブルーとカジュアルにコーディネートさせて日々つけて楽しんでもいいですね。

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