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ダイヤモンドと同じDNAをもつ合成ダイヤモンド

New Era -消費者が自分で情報を得て商品を選択する新しい時代

ダイヤモンドの世界も新しい時代に突入いたしました。合成ダイヤモンドまたはラボグロウンダイヤモンドについて、アメリカ市場では数年前からすでにダイヤモンドより市場を賑わせております。今までにもダイヤモンドの模倣品は数ありましたが今回はそれらとは全く異なり完全なるダイヤモンドです。ダイヤモンドと同じDNAを持っており例えるなら自然妊娠でも試験管ベービーでも同じ赤ちゃんであるように自然またはラボからでも同じ成分で同じ輝きを持ったダイヤモンドです。

(左 ラボダイヤ     右 天然ダイヤ)

〜天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド)とは 〜

どちらもダイヤモンドです。1つ目は、地球の深部からの力によって形成された天然ダイヤモンドです。2つ目はラボで製造されたダイヤモンドであり、天然ダイヤモンドと全く同じ化学的、物理的、光学的特性を持っています。
ラボで製造されたダイヤモンド(合成ダイヤモンド)は、約5年前に商業規模で宝石・宝飾市場に参入しました。天然ダイヤモンドと外観は同じに見えますが、研修を受けた宝石鑑別士および選別のために設計された高度な機器によってのみ検出できる微妙な違いがあります。

今までに宝石・宝飾市場に宝飾業界では、人造物と他の宝石に外観の似た素材に対して、「合成石(または人工、ラボで製造した、ラボで作られた、など)」と「模造石(類似石)」という特定の用語を使っています

ダイヤモンドの模造石は天然ダイヤモンドの外観を模倣しただけのものです。類似石としては、無色のサファイア、無色のジルコン、合成キュービックジルコニア(酸化ジルコニウム、CZ)、合成モアッサナイト(炭化ケイ素)が一般的であり、この中でもキュービックジルコニアと合成モアッサナイトが市場で最も重要です。こうした石は天然のものもあればラボで製造されるものもありますが、天然もしくは人工のダイヤモンドと同じ化学組成や物理的特性を有してはいません。類似石はこれらの特性がダイヤモンドとは同じでないため、ジェモロジストにとってはより簡単に区別することができます

アメリカではすでに合成ダイヤモンドは市場に多く出回っており、消費者が選択する時代
になっております。いずれ日本でも天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの共存がすぐそ
こまできております。
天然ダイヤモンドまたは合成ダイヤモンドを購入するかどうかは、消費者の好みによりま
すが、石の性質について適切な情報を開示、取得することが、最も重要なことです。それ
により消費者が自分で考え選択する時代となってきました。

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