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思い出の『ベストテンほっかいどう』に感謝を込めて

2020年9月27日、HBCラジオの長寿番組「ベストテンほっかいどう」が最終回を迎え、49年もの長い歴史に幕を閉じました。高校卒業と同時に上京してからは北海道の番組を聴くことが出来なくなってしまったのですが、10代の一番多感な時期にこの番組を聴いて育った自負もあり、積もる思いを少しだけ語らせて頂ければと思います。


勉強机の横に置くのに収まりの良いサイズだったお気に入りのラジカセ。子供部屋の電気を消して、部屋の隅をポツンと照らすデスクライトの灯りの没入感が好きだった少年時代。

修学旅行や部活の遠征などで家に居ない時を除いては必ずラジオの前に陣取り、かつてオリコンウォッチャーと呼ばれる方々が居たように、自称ベストテンウォッチャーとして、毎日ランキングをノートに書いて記録するのが楽しみでした。

当時は道東の釧路市に住んでいた為、その頃ファンだった華原朋美さんの「I BELIEVE」という曲を毎日鬼のように遠い遠い札幌市の放送局にリクエストし続けては、家の電話料金が高騰して父親に注意された事を思い出します。

そんな鬼のリクエストの日々の中で一度だけ、Dr.ヤビーに名前を読み上げられたことがあり、身体に電流が走るようなビリビリした感覚を今も覚えています。
もし誰かに聴かれてたらどうしようと次の日の学校でずっとドキドキしていたのですが、よりによって好きな子に呼び止められ、ラジオの事を散々弄られて、嬉しいやら恥ずかしいやら…。

さて現在は趣味のひとつとして、音楽ストリーミングサービス『AWA』にて、放課後のファンタジスタという名前で自作の邦楽プレイリストを作成・公開しております。もうすぐ四十路の私は、音楽バブルと言われた90年代J-POPの恩恵を一番に受けた世代で、特に「ベストテンほっかいどう」から授かった影響は計り知れず、後の音楽活動や創作活動にも大いに役立っています。

まだ寂しい気持ちは拭えませんが、すべての事には終わりがあります。どうか「ベストテンほっかいどう」が、いつまでも道産子の心の中で生き続けますように。長い間、本当にありがとうございました。

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