戦国無双5がある程度終わった感想の話

6月24日に発売された戦国無双5のストーリーモードが終わった。

戦国無双シリーズはクロニクル2以来だったので大きく様変わりしたUIには驚かされた。クロ2は大量にある史実の戦を両陣営体験出来たり、IFストーリーだったりととにかく大量の戦をプレイでき、レア武器にスコアランキングなどのやりこみ要素が多く、とにかく圧巻の一言に尽きるボリュームだった。

それに比べると今回は事前に出ていた通り織田と明智に焦点が当たっており、ストーリーも出てくる武将も少ない。クロ2が40人を超えるプレイアブルキャラがいたのに対し、今回は37人。あまり変わらないように見えるが、固有キャラという専用チャージ技などを持たないキャラが10人いるので、実質27人になる。また武器がクロ2では全員違う武器を持っていたのに対し、今回は大量にある汎用武器の中から選べる形になっている。

全体的にコンパクトにまとまっているのは手抜きと見るか運営の心遣いと見るかは判断が分かれるところだろう。

デザインの一新ということで全体的に年齢が若返っている。例えば織田信長は以前は四十を数えようかというおじさんであったが、一気に若返った。また上杉謙信や黒田官兵衛は恐らく二十は若返っている。逆に毛利元就は遺残は三十も行かなそうな優男だったが今回は五十近い壮年の武将になっている。若返ったというか年齢が逆転している武将が多い。

あとは全体的にかっこよく、かわいくなっている。男性は武田信玄や北条氏康などの好々爺、織田信長や明智光秀などの壮年期、森蘭丸や竹中半兵衛などのショタ枠がある。女性は濃姫や綾御前などの妙齢の熟女枠、お市や寧々などの瑞々しくかわいい枠、くのいちやガラシャなどの少女枠と豊富なラインナップである。

そう考えると、キャラの見た目も性格も無難にまとまっている。BASARA程とは言わないがもっと冒険してほしい。

シナリオはクロ2では90ほどだったのが今回は70ほど、信長、光秀を主軸に置く以上しょうがないのかもしれないがもっと多くても良かった。

というかコンテンツが少ない。途中からできるようになる堅城演武は正直つまらない。要は防衛線なのだが、場所と武将が違うだけでやることが全部一緒なのだ。それが38ステージある。舐めてんのか。もはや苦行だった。しかもなにが腹立たしいというと堅城演武で素材を集め、よろづ屋や鍛冶屋を強化するのだが、それをしないと武器の属性を強化することに制限がかかったり、品が買えないのだ。無双演武の進行具合に依るならまだ理解もできるが苦行を耐えなければ碌に強化もできない。本当にめんどくさかった。クロ2の猛将演武はさまざまなお題にそってスコアやら時間を競えたのだが今回はひたすら向かってくる敵兵をしばきつづけるだけなのだ。本当にくそだった。

全体的に小綺麗にまとめた結果、中身がスカスカになり、延命措置としての堅城演武はひたすらに苦行を強いられる。その結果手に入るのが強い馬などの通常プレイのプラスアルファだけならまだ納得もできる。だが堅城演武を進めなければ強化も碌にできない。中途半端なタワーディフェンスなど面白くもない。本当に必要のないコンテンツだった。今からでも猛将演武復活させてほしい。


総評としてはコンパクトにまとまっており、決して面白くないことはない。だがそれだけだ。旧作やったほうがおもしろいと思う。

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