25番の君へ
今日は25番の君へ。
私は君のことときどき苦手になる。
隙がなさ過ぎて。
私は君みたいになれないのが分かってた。羨ましかった。
最初は自分と似ていると思った。でも違った。
同じ部活の君は、私と同じ場所にいるのに私のずっと先に進んでいた。私を置いて。
ずっと君に勝ちたかった。
君に勝てない理由はもうとっくの昔に分かってたんだけどね。
君に勝てるように私だって頑張った。
頑張っても頑張っても君には追い付けなくて、「ああ、私にはむいてないんだ」って思った。
中学校に入ってから初めての挫折だったかもしれない。
それでも勝ちたくて。
君より上手くなりたくて。
でも周りは君を褒めたし、私だって君の方が上手いって分かってた。
…君になりたかったな。
私は君のことが大好きです。
頼りになって優しくて勉強も運動もできて。
私にはどれひとつも当てはまらない。
今の私には、自分に自信を持つなんて難しいけど、君ならきっとできる。
君がこれからも輝けますように。
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