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5番の君へ

君がいなかったら、私はあの教室をきっと嫌いになってた。

4月のクラス分け。仲の良い子のほとんどが隣のクラスになってしまい、あの教室で唯一友達だと自信を持って言えるのが君だった。
君とは4人グループでよく一緒にいたけど、そういえば話したことは他の2人と比べ少なかった。友達が全然いない教室は、前向きに考えれば新しく友達を作るチャンス。でもそんな風には考えられなかった。

これじゃあ小学校の頃に逆戻りだな。

そう、思った。

君は授業が終わるたび私のところに来てくれて、私は本当はそういうのが得意ではなかったんだけど、でも、嬉しかった。
隣に君がいる。
それだけでこのクラスの1年間を乗り切れると思った。

私はこの7か月で君のことをすごく知れたと思う。
良いところも、悪いところも。
正直最近は悪いところも目立つし出来れば学校にもっと来てほしい。
君のおかげで私は救われたのに、君にこれ以上を求めるなんて、最低だと思うけど。
でもこれからもやっぱり私は、君と一緒にいたいと思う。
だから、もし君さえよければ。
この先も君を友達って呼びたいんだ。


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