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Salesforce: レポート上でレコードのデータをカスタマイズする機能


はじめに

こんにちは。
今回は、レポート上でレコードのデータをカスタマイズする機能についてご紹介します。

Salesforceでは、行レベルの数式という機能を使用することで、オブジェクトに項目を作成しなくとも、レポート上でレコードのデータを数式によってカスタマイズし表示することが可能となります。

では機能について詳しくご紹介していきます。

レポート上でレコードのデータをカスタマイズする機能

行レベルの数式

① 行レベルの数式とは?

行レベルの数式とはレポートに表示されている個々のレコードを数式によってカスタマイズする機能です。

例えば「商談」に「割引金額」という項目が作成されていて「各商談の割引後の金額」を知りたい場合、行レベルの数式を使用し、レポート上のレコードの「金額」項目の値と「割引金額」項目の値の差を計算することで「各商談の割引後の金額」をレポートに表示することが可能となります。

② 作成方法

行レベルの数式はレポート上で作成することができます。はじめに、[レポート] より、新規レポートを作成または既存のレポートの編集を行います。

次にレポートの編集画面において、画像①のように画面左側の [アウトライン] タブの [列] セクションにある ▼ ボタンをクリックし、[行レベルの数式を追加] をクリックすることで行レベルの数式の作成画面が表示されます。

画像①

行レベルの数式の作成画面では、カスタマイズしたデータを表示するレポートの列の名前を命名し、[数式] でデータをカスタマイズする数式を記述します。

画像②

③ 使用例
使用例として「① 行レベルの数式とは?」で例として挙げた「各商談の割引後の金額」について、行レベルの数式を使用してレポート上に表示していきます。

「各商談の割引後の金額」は「金額」項目の値から「割引金額」項目の値を引いた値となるので、行レベルの数式の作成画面では画像③のように入力します。

AMOUNT、DiscountAmount__c はそれぞれ「金額」項目、「割引金額」項目のAPI参照名です。
数式では項目の表示名ではなく、API参照名を使用します。

画像③

行レベルの数式作成後、レポートでは画像④の赤枠内のように「割引後金額」列が追加され、「各商談の割引後の金額」がレポート上に表示されるようになりました。

画像④

④ 主な注意点
行レベルの数式の使用には制限事項が存在します。ここでは主な制限事項をご紹介します。
詳細は、こちらのSalesforce Helpをご確認ください。

・各行レベルの数式では、一意の項目を 5 件まで参照できます。数式で同じ項目が 5 回参照される場合は、1 件の一意の項目の参照として計数されます。
・行レベルの数式はクロス条件、バケットを対象に使用できません。
行レベルの数式はバケット項目、集計項目、他の行レベルの数式を参照することはできません。
・行レベルの数式では次のデータ型はサポートされていません。
 ・Boolean
 ・Timeonly
 ・メール
 ・電話
 ・複数選択リスト
・行レベルの数式は結合レポートでは使用できません。行レベルの数式を含むレポートを結合レポートに変換するには、最初に行レベルの数式を削除します。

まとめ

今回は行レベルの数式という機能によって、レポート上でレコードのデータを数式によってカスタマイズし表示する方法を紹介しました。
この機能を利用することで、レコードに項目を作成することなく、レポート上で見たいデータを表示することが可能となります。

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この記事を書いた人
Suzuki

Salesforceの認定資格「Salesforce認定アドミニストレーター」を保有しています。 IT業務経験ゼロからSalesforceに関する実務に携わってきた経験をもとに、初心者の目線に立って各種機能の活用方法や設定手順をステップバイステップでわかりやすくご紹介します。

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